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Microsoft、AIとクラウド・研究開発に重視した新体制へ

Microsoftを離れるテリー・マイヤーソン氏(2015年撮影)

 米Microsoftのサティア・ナデラCEOは29日(現地時間)、全従業員宛にメールを送信し、社内で2つの新しい組織を立ち上げると発表した。

 1つ目は、体験とデバイスに焦点を当てた新チーム。このチームを率いるのはRajesh Jha氏で、目的は、統一された製品理念をユーザー体験とデバイスの両方にもたらすこと。

 その下で、Panos Panay氏が率いるDevicesグループ、Joe Belfiore氏が率いるWindowsグループ、Tsunoda Kudo氏が率いるNew Experiences and Technologyグループ、Brad Anderson氏が率いるEnterprise Mobility and Managementグループなどが入る。

 2つ目は、クラウドとAIプラットフォームに焦点を当てた新しいチーム。Scott Guthrie氏が既存の責任を拡大し率いることになる。このチームの目的は、分散コンピューティングファブリックからAIまで、すべての層においてのプラットフォームの一貫性の提供と、その魅力的な価値を引き出すこととされている。

 このチームの下には、Alex Kipman氏が率いるAI Perception & Mixed Realityグループを新設する。このほか、Eric Lockard氏が率いるUniversal Store and Commerce Platformのグループ、そしてEric Boyd氏が率いるAI Cognitive Services & Platformグループなどが入ることになる。

 さらに、James Phillips氏が率いるBusiness AIグループも入る。このグループは、旧コンシューマサービスグループと、マーケティンググループを統合する。

 第3の開発チームであるAI + Researchは、引き続きHarry Shumが全体を取り仕切る。

 今回の発表に伴い、Terry Myerson氏はMicrosoftを離れることとなる。同氏は過去にExchangeやWindows 10のチームを率いた実績を持っており、Microsoftには21年間勤務した。ナデラがCEOになったさいも多くの手助けをしたという。同氏がMicrosoftを離れるまでの数カ月間、ナデラCEOとともに仕事をするという。