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Dell、さらに小さく薄くなった世界最小13型4K液晶搭載ノート「XPS 13」

~新色ローズゴールド/ホワイト追加、ポート類も最新鋭に

Dell「XPS 13(9370)」新色としてローズゴールド/アルパイオンホワイトが追加されている

 米Dellは、1月9日より米国ネバダ州ラスベガスで開催されるCESに先立ってフラッグシップモバイルPC「XPS 13」の新モデル「XPS 13(9370)」を発表した。

 すでにDellは昨年型のモデルに第8世代Coreプロセッサを搭載した製品を昨年(2017年)8月に開催されたIFAで発表し(Dell、2in1やノートPCを第8世代Coreに刷新参照)出荷している。今回の製品は同じく第8世代Coreプロセッサを搭載した製品となるが、筐体が更新され、さらに小さく薄くなった。

 XPS 13の特徴である狭額縁ディスプレイ「InfinityEdge Display」は従来モデルでは上位モデルが3K(QHD+、3,200×1,800ドット)だったが、新モデルでは4K(UHD、3,840x2,160ドット)に強化。また、Windows Helloに対応したIRカメラも搭載されており、オプションの指紋認証センサーとともにWindows 10の生体認証機能を利用できる。

新しい熱設計を採用することでより小さく薄く

 XPS 13は、InfinityEdge Displayと呼ばれる狭額縁ディスプレイをいち早く採用したことで人気を呼んだ13.3型モバイルPCだ。2018年型のDell XPS 13(9370)は、従来型(304×200x9~15mm、幅×奥行き×高さ)よりもさらに底面積が小さくなり薄くなっている(302×199×7.8~11.6mm、どう)を実現している。

 従来のXPS 13でも13型クラスのノートPCとしてはかなり底面積が小さく薄くなっていたが、今回の新モデルではそれをさらに上回る小型化を実現して、Dellでは13型ラップトップとして世界最小を謳っている。

本体色はローズゴールド(天板)/アルパインホワイト(ボディ)とシルバー(天板)/ブラック(ボディ)の2色展開

 さらなる小型化を実現するために、火星探索機にも利用されている新しい断熱材となる「GORE Thermal Insulation」が導入された。GORE Thermal Insulationは、低密度固体となる「シリカエアロゲル」を利用して熱を拡散することで、放熱をより効率良く行なえるという。

XPS 13の熱設計を説明する動画

 従来モデルでは天板がシルバー、ゴールドから選択でき、内側はブラックのみだったが、新製品ではローズゴールド/アルパインホワイトが追加され、天板がローズゴールド、内側がアルパインホワイトになっている(シルバーカラーのモデルは従来通り内側はブラック)。

 ACアダプタも白色のものを同梱するという。カラフルなPCは多数提供されているが、ACアダプタに関してはブラックのままだったり、本体色がブラックでACアダプタはホワイトという製品が一般的だった。XPS 13のローズゴールド/アルパインホワイトのモデルは、ACアダプタも含めてカラーの一体性が実現されている。

新しいローズゴールド/アルパインホワイトのモデルには白いACアダプタが添付されている
右がシルバー/ブラック、左がゴールド/ホワイト

 スペックはCPUが第8世代Coreプロセッサ(Core i7-8550U/i5-8250U)、メモリは4GB/16GB、ストレージは256GB/512GB/1TBのPCIe SSDか128GB SATA SSDとなっている。無線はWi-Fi(IEEE 802.11ac)とBluetooth 4.1で、ワイヤレスWANには未対応。

【表】 XPS 13(9370)の仕様
XPS 13(9370)
CPUCore i7-8550U/i5-8250U
GPUIntel UHD Graphics 620
メモリ16GB/4GB(LPDDR3-1866)
ストレージ1TB/512GB/256GB SSD(PCIe)、128GB(SATA)
ディスプレイ13.3型4K(タッチ)/フルHD(タッチ)/フルHD
カメラ720p/IR(Windows Hello対応)
USB Standard-A-
USB Type-C(USB 3.0)1
USB Type-C(Thunderbolt 3)2
HDMI-
Ethernet-
オーディオ1
カードリーダmicroSD
Wi-FiIEEE 802.11ac
Bluetooth4.1
WAN-
指紋認証オプション
サイズ302×199×7.8~11.6mm
重量1.21kg~(タッチ/ノンタッチとも)
ACアダプタ出力45W
バッテリー52Wh
OSWindows 10 Home/Pro、Ubuntu 16.04

 このほか従来モデルから大きく変わっている点として、ポート類があげられる。従来モデルではUSB Standard-A端子が2つ、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-Cが1つとなっていたUSBポートは、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-Cが2つ、USB Type-Cが1つというUSB Type-C×3の構成になっている。いずれの端子もスリープ時などにもUSB機器に給電出来る機能に対応し、うち1つはUSB PDによる充電にも対応している。付属するACアダプタは45WのUSB PDに対応したものとなる。

本体の左側面、USB Type-Cが2つとケンジントンロックのホール
本体の右側面、USB Type-Cが1つとオーディオ端子

 ディスプレイは、4KかフルHD。4Kはタッチありのみ、フルHDはタッチあり/なしが用意される。4KではsRGBのカバー率が100%となっており、いずれのモデルでも400cd/平方m、1,500:1のコントラスト比、178度の広視野角となっている。

キーボード。液晶下部にはIRカメラが用意されている

 従来のモデルでは生体認証機能はオプションで用意されている指紋認証センサーのみとなっていたが、今回のモデルでは液晶ディスプレイ下部に用意されているIRカメラをWindows Helloの顔認証に利用できる。

 XPS 13(9370)は米国ではdell.comやmicrosoft.com、リテール店舗のMicrosoft Storeなどですでに販売が開始されており、999.99ドルという価格設定になっている。日本での販売時期や価格などについては現時点では未定だ。