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ファーウェイ、AI専用チップ搭載の6型スマホ「Mate 10 Pro」を国内発売
~防水防塵/フルセグチューナー搭載の10.1型Androidタブレットも
2017年11月29日 09:20
華為技術日本株式会社(以下ファーウェイ・ジャパン)は、6型Androidスマートフォン「Mate 10 Pro」、5.9型スマートフォン「Mate 10 Lite」、10.1型タブレット「MediaPad M3 Lite 10 wp」を12月1日より順次発売する。税別直販価格はそれぞれ89,800円、42,800円、37,800円。
各製品の主な仕様は以下の通り。
製品 | Mate 10 Pro | Mate 10 Lite | MediaPad M3 Lite 10 wp |
---|---|---|---|
OS | Android. 8.0 Oreo/Emotion UI 8.0 | Android 7.0 Nougat/Emotion UI 5.1 | |
ディスプレイ | 約6型2,160×1,080ドット(18:9)有機EL(402ppi/1,670万色/NTSC比112%/コントラスト比7万:1) | 約5.9型2,160×1,080ドット(18:9)IPS液晶(407ppi/1,600万色) | 約10.1型WUXGA(1,920×1,200ドット)IPS液晶 |
CPU | Kirin 970 (2.36GHz A73×4+1.8GHzA53×4 / i7コプロセッサ / Mali-G72 12コアGPU / NPU) | Kirin 659 (2.36GHz A53×4+1.7GHz A53×4) | |
メモリ | 6GB | 4GB | 3GB |
ストレージ | 128GB | 64GB | 32GB |
FDD LTE | B1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/26/28/32 | B1/3/5/7/8/19/28 | - |
TDD LTE | B34/38/39/40/41(2,545~2,655MHz) | B38/40/41 | - |
WCDMA | B1/2/4/5/6/8/19 | B1/5/6/8/19 | - |
TD-SCDMA | B34/39 | - | - |
GSM | 850/900/1,800/1,900MHz | 850/900/1800/1900MHz | - |
ネットワーク | IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2 | IEEE 802.11n対応無線LAN、Bluetooth 4.2 | IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、ワンセグ/フルセグチューナー |
カメラ | 背面1,200万画素カラー+2,000万画素モノクロセンサー(f1.6/OIS/デュアルLEDフラッシュ/2倍ハイブリッドズーム/4in1 AF)、前面800万画素センサー(f2.0) | 背面1,600万画素+200万画素センサー(LEDフラッシュ/2in1 AF)、前面1,300万画素+200万画素センサー(ソフトライトLEDフラッシュ) | 背面/前面800万画素センサー |
センサー | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、HALL、指紋認証、気圧、赤外線リモコン、GPS(AGPS/Glonass/Beidou) | 指紋センサー、GPS | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、指紋認証、GPS(Glonass/BDS) |
インターフェイス | USB 3.1 Type-C (DisplayPort 1.2対応)、NFC、Nano SIM×2 | USB 2.0 micro-B (OTG 対応)、Nano SIM×2GPS | USB 2.0 Type-C、3.5mm |
バッテリ | 4,000mAh | 3,340mAh | 6,600mAh |
サイズ(幅×奥行き×高さ)/重量 | 約74.5×154.2×7.9mm/約178g | 約75.2×156.2×7.5mm/約164g | 約248×173×7.8mm/約465g |
本体色 | ミッドナイトブルー、チタニウムグレー | オーロラブルー、グラファイトブラック | ミスティックシルバー |
発売予定日 | 12月1日 | 12月8日 | |
税別直販価格 | 89,800円 | 42,800円 | 37,800円 |
都内で開催された製品発表会には、ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波氏らが登壇し、製品の説明を行なった。
Mate 10 Pro
Mate 10 Proは、同社製品最上位の「Mate」シリーズ最新機種で、アスペクト比18:9の6型有機ELディスプレイを搭載したスマートフォン。色域はNTSC比112%を謳っており、HDRにも対応。また、IP67の防水防塵性能も備える。
AI専用のハードウェアプロセッシングユニット「NPU (Neural Processing Unit)」を組み込んだSoC「Kirin 970」を採用するのが特徴で、Kirin 960比でCPUは20%電力効率が向上し、GPUは性能が20%、電力効率は50%向上。NPUについては、Cortex-A53でAI処理を行なった場合と比較して、25倍の性能と50倍の電力効率を実現するという。
Mate 10 Proでは、バックグラウンドで実行するシステムの最適化に機械学習(AI)を用いており、60%のレスポンス速度改善、50%の操作性向上を達成しているとする。
バッテリも前モデルMate 9より3割長持ちになり、ヘビーユーザーでも1日以上、標準的な使い方なら約2日のバッテリ駆動が可能だという。
急速充電にも対応し、30分で58%の充電が可能。iPhone 8 Plusより5割早く充電が可能としている。また第三者機関TÜV Rheinlandの安全急速充電システム認証を他社に先駆けて取得し、安全性もアピールされている。
カメラはLeicaのダブルレンズを搭載し、開口部は世界最大を謳うf/1.6を実現。カラーとモノクロのデュアルセンサー、4in1のハイブリッドフォーカス、ハイブリッドズーム、光学式手ぶれ補正(OIS)に対応する。
撮影時にはAIによるリアルタイムの被写体認識も行われる。AIによって撮影対象を判別することで、最適な撮影設定を行なってくれるという。
途中登壇した写真家の久高将也氏は、「実際に使ってみて凄さがわかった」と述べ、画角を決めてシャッターを押すだけで撮りたかった写真が撮れると語った。AIのサポートは、言わばプロのアシストを受けられるようなもので、悩まずにとりあえず構えて撮れば、シャッターチャンスを逃さず撮影できるとした。
AIに関連して、カスタム版のMicrosoft Translatorがプリインストールされており、NPUによって最大300%の高速化を実現しているという。
ディスプレイに接続すれば、ドックなしにデスクトップ環境として使える「PCモード」も搭載。マルチタスク、マルチウィンドウで動作し、端末上のキーボードと仮想タッチパッドで操作できるほか、Bluetoothなどでキーボードやマウスと接続して操作することもできる。
そのほか、世界初のデュアル4G・VoLTE待受対応や、AIプロセッサを活用するためのアプリ開発者向けSDKなどがアピールされた。
Mate 10 Lite
Mate 10 Liteは、狭額縁の18:9ディスプレイを採用した5.9型スマートフォン。
同社初の前面/背面ともデュアルレンズ搭載というクアッドカメラ仕様になっており、前面カメラでも被写界深度の浅い自撮りが可能となっているという。
フラッシュも太陽光に近い高演色性能と広い配光角度に調整されているため、明るく柔らかなライティングを実現しているとする。
背面もワイドアパーチャモードやポートレートモードを備え、立体感ある写真を簡単に撮影できるとしている。
MediaPad M3 Lite 10 wp
MediaPad M3 Lite 10 wpは、10.1型液晶ディスプレイ搭載のAndroidタブレット。IP67相当の防水防塵設計と、地上波デジタル放送を視聴できるフルセグ/ワンセグチューナーを搭載。
色味や明るさを自動調整するクリスタルクリアディスプレイと、Harman Kardonチューニングのクアッドスピーカー+Huawei独自の音響技術Histenにより快適なエンターテインメント視聴の実現を謳う。
呉波氏は、国内のSIMフリースマートフォン市場シェア、Androidタブレットの市場シェアで1位となったことに触れ、日本でも高い評価を得られているとした上で、今回の防水防塵モデル投入など日本ユーザーの需要にしっかり応えていくとアピールした。