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発売2週間で値下がりのThreadripper。AMDが公式対応を行なう事態に

 最大16コア/32スレッドで、Intelの競合製品に比肩する高い性能で注目を集めているAMDの新CPU「Ryzen Threadripper」は、8月10日に国内で1950Xと1920Xが発売されてから、およそ2週間で1万円以上の値下がりしたことでも注目を集めた。これは、海外で999ドル(約11万円)の1950Xが、国内では税別145,800円と、販売価格に大きな開きがあり、あえて海外通販で購入する日本のユーザーも少なくなかったことが原因とも言われている(Ryzen Threadripperの国内価格が最大2万円近く値下がり、発売からわずか2週間参照)。

 価格が下がることは消費者にとっては好ましいことであり、また多くの製品は発売後に価格が下がっていくものだが、一方で期待を込めて発売当初に購入したにも関わらず、1カ月も経たないうちに大きく値下がりしたことで、失望したAMDファンもいただろう。

 そういった状況を受け、9月1日から2日にかけてツクモやアークと言ったショップが相次いで、値下がり前に購入したユーザーに対し、同店へ連絡するようツイートを行ない、僚誌AKIBA PC Hotline!でもニュースとして取り上げられていた(ツクモ、値下がり前にRyzen Threadripperを購入した人へ“謎の告知”参照)。これ自体、さまざまな憶測を呼ぶことになったが、後追いする形でAMD Japanのツイッターも6日に急遽、値下げに伴うユーザー対応を行なうことを表明する事態に発展している。

 対応内容については7日中にAMDからThreadripper販売店に通達されるとのことで、まだ詳細は不明だが、AMD Japanは以下のように述べており、値下がり前に購入したユーザーに返金などの措置を行なうのではないかと見られる。

 また、今回のAMD Japanのツイートは6日の午前3時という時間に公開されており、一部の店舗のみを通じて対応が表明されていたことに対し、釈明を求められていた同社が、急ぎ公式な対応を公表したという事情もありそうだ。