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Micronのビデオカード用GDDR5X、16Gbpsを視野に開発が続く

メモリバンド幅の進化

 Micronは6月1日(現地時間)、同社独自のビデオカード用メモリのGDDR5X(G5X)の転送速度を、16Gbpsをめどに開発を続けると発表した。

 ゲーミングのみならず、VRやARの分野でも高いGPU性能およびメモリバンド幅を要求するとしており、この需要に応えるべくG5Xの速度向上を継続する。2017年現在12Gbps品を出荷しているが、2018年末から2019年初め頃に、最大16Gbpsの転送速度を実現させるとした。

 同社は2016年に発表された「GeForce GTX 1080」にて、初のG5Xを投入。この時は10Gbps転送であった。一方、最新の「Titan Xp」では、速度が11.4Gbpsで駆動する製品が搭載されており、量産段階にあるという。同社はすでに16Gbps品の評価を始めており、信号測定結果は良好であるとしている。

 一方、次期のGDDR6についても開発が進められている。GDDR6はピンピッチを従来の0.65mmから0.75mmに広げたFBGA180パッケージを採用し、デュアルチャネルアーキテクチャを採用する点が大きく異る。また、速度こそGDDR5Xと同じだが、容量は2倍になるとしている。

評価中のGDDR5Xの16Gbps品の信号の目
GDDR5XとGDDR6の比較