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ポジティブワン、世界初の「Snapdragon 820」搭載の商用SBC
2017年3月27日 18:02
ポジティブワン株式会社は、Qualcomm製SoC「Snapdragon 820」搭載の商用シングルボードコンピュータ(SBC)「POC-PicoITX-Snapdragon820-I」を発売した。
Snapdragon 820は、14nmプロセスの4コアARMプロセッサに、Adreno530 GPU、HexagonTM680 DSP、Spectra 14bitデュアルISP(2,500万画素@30fps)を搭載したSoCで、同社は、同チップ搭載の商用SBCとしては業界初の製品としている。
4K Ultra HD HEVC動画の保存および再生に対応し、Bluetooth 4.2 LE+IEEE 802.11ac無線LAN、Gigabit EthernetおよびオンボードGPSをサポート。フォームファクタはPico-ITXで、OSにAndroid 6(Marshmallow)をプリロード(Android 7 Nougatも利用可能)。
オプションとして、21MP MIPI-CSIカメラモジュールキット、MIPIディスプレイアダプタカード、PoE/RS485アドオンカード、ウルトラHDMI入力アダプタカードが用意される。
21MP MIPI-CSIカメラモジュールは、正方形ピクセルアレイの2,100万画素CMOSイメージセンサー「Sony IMX230」をもとにしたMIPI-CSIカメラアクセサリで、Exmor RSTM技術を採用し、高速画像キャプチャを実現。3つの電源電圧で低消費電力で動作し、最大解像度で24fpsの読み出し速度と、30fps@4Kまたは1080p@60のHDRモード撮像が可能。キットには41ピンJF08ケーブルも含まれる。
MIPIディスプレイアダプタカードは、4型のタッチスクリーンMIPI-DSIディスプレイと、Inforce SBCと開発キットで利用可能な、51ピンMIPI-DSIコネクタのアダプタカード。このディスプレイアクセサリキットは、480 RGB×854ドットおよび全視野角をサポートし、A51-pin JF08ケーブルもキットに含まれる。
PoE(Power over Ethernet)アクセサリは、LANケーブルからプラットフォームに電力を供給し、ケーブル1本でEthernet接続を行なうことが可能。これにより、絶縁された全二重RS-485トランシーバも使えるとしている。アクセサリには、メインボードとのインタフェースに必要なスペーサとコネクタが付属する。
ウルトラHDMI入力アダプタカードは、東芝製UHDMI-CSI変換チップを使用したUH2C/1080pカメラアダプタボード。追加の電源は不要で、4レーンを使用する単一のCSI-2上で1080pをサポートし、8レーンを使用するデュアルCSI-2を使用して4Kをサポートできる。接続に必要なケーブルも付属する。