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Raspberry Pi 3がSO-DIMMサイズに。組み込み向けモデルが発売

Raspberry Pi Compute Module 3

 アールエスコンポーネンツ株式会社は、シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi 3」をベースとした組み込み向けモジュール「Raspberry Pi Compute Module 3」を発売した。価格は3,949円。

 Raspberry Pi 3と同等の性能や機能を、ノートPC用メモリとして一般的なDDR2 SO-DIMMスロットと機械的な互換性がある形状に詰め込んだモデル。スロットピン以外のコネクタ群を省略することでコンパクトな形状を実現している。

 一般的なRaspberry Pi 3が教育用途であるのに対し、本製品は組み込み機器ビジネス向けに最適化を図っており、Raspberry Piを使った省スペース/省コストソリューションな組み込み機器、IoT端末を実現できる。

 Raspberry Pi 3と同様、SoCにBroadcom BCM2837(クアッドコアCortex-A53)、メモリに1GBのLPDDR2を搭載。新たに4GBのオンボードeMMCを備えており、OSやプログラムをそちらに保存できる。これにより、ユーザー側が開発したボードに本製品を組み込んで使用できるようになる。また、eMMCを省いて外部ストレージを採用することで低価格を実現した「Raspberry Pi Compute Module 3 Lite」(3,217円)もラインナップする。

Raspberry Pi Compute Module 3の裏面
Raspberry Pi Compute Module 3 Liteの裏面。eMMCのチップが省かれている

 ソフトウェア開発を行なうためには、別売りの「Compute Module IO Board」(14,045円)が必要。このボードには各種コネクタが搭載されており、周辺モジュールと接続した上で開発が行なえるほか、フラッシュメモリの書き換えも可能。

Compute Module IO Board