やじうまミニレビュー

4.2cmで80Gbps/240W対応。USB4ケーブル「ちょびフィット」を試す

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
Chobi-Fit(ちょびフィット)。カラーバリエーションは5色と豊富で、今回はイエローを購入した。メーカーはLuxxio

 USBケーブルといえば、全長が1mから2m、短いものでも50cm程度はあるのが普通だ。もっともどんな用途でもこれだけの長さが必要になるわけではなく、スマホとモバイルバッテリを重ねて手で持つ場合のように、とにかく接続さえできれば、長さは問わないこともよくある。

 こうした場合のために、複数のメーカーがラインナップしているのが、長さが10cm前後のショートケーブルだ。その中でも全長4.2cmという、極端な短さを特徴とするのが、今回紹介するLuxxioのUSB Type-Cケーブル「ちょびフィット」だ。

全長わずか4.2cmでかさばらない

 「4.2cm」というのは、数字では分かっていても、実際に目にすると異次元の短さだ。市販のUSB Type-Cケーブルの中には、一般にモールドやストレインリリーフと呼ばれる付け根の部分だけで3~4cm程度ある製品もあるので、それらと並べるといかに短いかよく分かる。

 これならば、常時バッグの中に入れて持ち歩いてもかさばらないのはもちろん、重量もわずか3gにすぎないので、重さを意識することもない。逆に存在感がなさすぎて、バッグのどこに入れたか分からず困ることもありそうだ。

 さすがに4.2cmでは短すぎるようにも思えるが、本製品はコネクタの片端が90度曲がったL字型になっているので、スマホとモバイルバッテリを重ねて接続する場合も、曲げに必要な長さが最小限で済む。長さが足りないのでは?と心配になるケースでも、たいていはまったく問題なくつなげられる。

製品本体
両端ともにUSB Type-Cで、片側は90度曲がったL字仕様
全長はわずか4.2cm
モールド部分が大きいケーブルと比べるとその短さが分かる
重量はわずか3g
モバイルバッテリとスマホを接続したところ。ケーブルが余らずスッキリ接続できる

USB4/Thunderbolt 4対応のフルスペック仕様

 もっとも単なるショートタイプというだけであれば、本製品以外にも選択肢はある。一部の100円ショップでは10cm程度の短いUSB Type-Cケーブルが販売されており、正直それで十分、という人もいるだろう。しかし本製品にはそうした100円ショップのショートケーブルと違った大きな特徴がある。それはフルスペックであることだ。

 具体的には、USB4/Thunderbolt 4規格に対応し、データ転送では80Gbps、さらに映像出力にも対応するほか、USB EPR対応で最大240Wの出力が可能であるなど、見かけによらないモンスタースペックだ。100円ショップで見かけるショートタイプのケーブルの多くは3A対応、つまり最大60Wまでしか対応せず、データ転送もUSB 2.0止まりなので、性能差は明らかだ。

USB Cable Checker3で検証したところ。Thunderbolt 4ケーブル(右)と同じく全結線、eMarker内蔵で240Wにも対応していることが分かる
「USB4 Gen4」となっていることから、USB4 Version 2.0対応、つまり80Gbpsの転送速度に対応していることが分かる。Thunderbolt 4ケーブル(右)は「USB4 Gen3」とのことで40Gbps止まりだ
本製品を用いてポータブルSSDをノートPCに接続したところ。最大80Gbps対応ゆえ転送時にボトルネックにならない
本製品を用いてスマホと充電器を接続したところ。このほか映像信号の伝送にも対応する

 こうしたフルスペックゆえ、このケーブルで接続してうまく動作しなければ、それはケーブルではなくデバイス側に問題があるという、動作チェック用途にも十分使える。試しにUSB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)対応の外付けSSDについて、本製品とThunderbolt 4ケーブルとで転送速度をチェックしてみたが、当然ながらボトルネックになっている様子はなかった。

 また映像出力では8K/60Hzにも対応する。もっとも映像出力に関してだけは、スペックうんぬん以前に、接続するための長さが足りないことが問題となることが多そうだが、それはディスプレイのポートがPCのポートの反対側にあるなど、4.2cmがたとえ15cmになったところで解決しないケースが大半のはずで、そこまで本製品に求めるのは酷だろう。

価格もリーズナブル、普段使いはもちろん予備にもおすすめ

 ちなみに本製品は価格もリーズナブルだ。80Gbps/240Wに対応したUSB Type-Cケーブルは、ノーブランド品でも2,000円を切ることはまれだが、本製品は実売1,380円とかなり安価で、さらにセール時には(特定のカラー限定のようだが)1,000円を切るケースもあるようだ。予備としてバッグに放り込んでおくケーブルにあまり調達コストを掛けたくない人も、この価格ならば許容範囲だろう。

 唯一気をつけたいのは、シリコン素材ゆえ汚れやすく、カラーによってはそれが目立ちやすいことだ。今回筆者が購入した黄色はどうやらこの傾向が強いようで、購入してから間もないにもかかわらず、かなり使い込んだように見えてしまう。見た目が気になる人は、こうした点も織り込みつつ、好みのカラーをチョイスするとよさそうだ。

イエローというカラーのせいか汚れが目立ちやすいのが玉に瑕
パッケージ。ちなみに一部量販店では全色の展示が行なわれている