やじうまミニレビュー

口数とケーブル長を選べる無印良品「ジョイントタップ」、組み合わせ方を解説

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無印良品「ジョイントタップ」。「タップ部」+「ケーブル部」という基本構成を軸に、モジュールを選んで組み合わせて使用する

 無印良品が販売している「ジョイントタップ」は、口数やケーブル長など、モジュールを自由に組み合わせて使える電源タップだ。さまざまなニーズに対応できることから、多くのファンを持ち、評価も高い。

 もっともラインナップが多岐にわたることもあり、実際に一部製品を所有している人でも、すべてのラインナップを熟知しているケースは少ないのではないだろうか。今回は全体像が把握できるラインナップをメーカーから借用したので、その顔ぶれと、具体的な組み合わせ方を紹介していく。

「タップ部」+「ケーブル部」を軸に自由に組み換え可能

 本製品では、電源タップの本体に当たるタップ部と、コンセントに差し込むケーブル部が別々のモジュールに分かれており、必要とする口数やケーブルの長さを組み合わせて使用する。タップ部単体では利用することができず、「タップ部」+「ケーブル部」という基本構成を軸に、モジュールを選んで組み合わせることになる。

 具体的なラインナップとしては、電源タップ部は3口、5口というバリエーションに加えて、USBポート付の4口、さらに個別スイッチ付の6口(今回未掲載)を用意する。またこれらと接続する電源ケーブル部は、10cm、1m、3mおよび5m(今回未掲載)という長さ違いがあり、これだけで4×4種類の組み合わせが可能だ。

 さらに用途に応じて、オン/オフスイッチなどのモジュールを追加できるほか、背面に取り付けるためのマグネットオプションも用意されている。

ジョイントタップのモジュールのラインナップ
3個口(MJ-JT12B)
5個口(MJ-JT11B)
4個口/USBポート1個口(MJ-JT10B)
電源ケーブル。製品名は「延長コード」。手前が10cm(MJ-JT04B)、奥が1m(MJ-JT03B)
オン/オフスイッチ(MJ-JTS1)
マグネットパーツ(MJ-JT20B)

 抜き差しは、口の形状に合わせて差し込むだけ。奥まで差し込むとロックされるので、脱落の心配は無用だ。取り外す場合は側面のボタンを押しながら引っ張るが、かなり力を入れなければ抜けない構造になっている。

モジュールの接続方法とマグネットパーツの取り付け
「タップ部」+「ケーブル部」が基本構成となる
タップ部の後端にケーブル部を差し込む
押し込むことでロックされる
接続完了。これで電源タップとして使えるようになった
間にオン/オフスイッチを挟み込むこともできる
接続した状態。ちなみに間に挟み込めるモジュールは現時点でオン/オフスイッチだけ
マグネットパーツはタップ部の裏側に取り付けて使用する
装着完了。ちなみに6個口のように全長が長いモジュールには2つ取り付ける

 余談だが現在販売されている「ジョイントタップ」のラインナップは、数年前にリニューアルされている。かつてのラインナップはモジュール同士をロックする仕組みがなく、比較的簡単に外れてしまう構造だったため、本格的に使うのは少々怖いイメージがあった。

 現在販売されているモデルは、接続時にロックがかかるため、日常利用においても引っ掛けるなどして脱落する心配がない。リニューアル当時は、旧ラインナップと互換性がないことで、梯子を外された格好の旧製品ユーザーの反発を招いていた記憶があるが、ロック機能の導入が必須だったことは、現在のラインナップを使ってみれば理解できる。

タップ同士を複数連結できない理由とは?

 さてこのジョイントタップの利点は、宅内の電源タップをこのシリーズに統一することで、設置場所の特性に合わせてモジュールを自由に組み換えられることだ。電源ケーブルの長さが微妙に足りなかった場合も、ケーブル部だけ長いものに交換すればよい。部屋のレイアウト替えが多い場合、これらは大きな強みになるだろう。

 また仕様についても、雷ガード機能がないのは若干気になるが、スイングプラグ採用、かつトラッキング防止仕様など、この種の電源タップとして明確に欠けている点も見当たらない。一般ユーザーが必要とする仕様は、ほぼ網羅していると見ていいだろう。またどのようなインテリアにもマッチする(いい意味で)シンプルなデザインも高評価だ。

 その一方、今回実際に使ってみて初めて「おやっ」と気付かされる部分もあった。その1つが、途中で口数を増やしたい場合に増設では対応できず、電源タップ部自体を交換しなくてはならないことだ。

 たとえば3口にプラスしてもう少し口数を増やしたいとなった場合、同じ3口のモジュールや、あるいは4/5/6口のモジュールを増設したいところだが、実際にはそれは不可能で、最初にあった3口を取り外し、それに替えて口数の多いモジュールを導入することになる。

 理由は簡単で、もし同種のモジュールを増設して数珠つなぎすることが可能ならば、たとえば5口の電源タップモジュールを10個つなげて50口の超ロング電源タップを作るといった具合に、安全性の観点で極めて問題のある製品ができてしまうからだ。

電源タップのモジュール同士は連結できない
このように電源タップのモジュール同士を連結させたいところだが、実際には不可能だ

 事実、モジュール端のジョイントを見ても、電源タップは「凹部だけ」、電源ケーブルは「凸部だけ」で、同じ種類は物理的に接続できないようになっている。早い話、1つのユニットの中で同じ種類のモジュールは1つしか利用できないわけだ。凹凸両方の構造を有しているのは、電源タップと電源ケーブルに挟み込んで使うオン/オフスイッチだけだ。

 このあたり、製品について勝手なイメージを抱いているだけで、構造からして当たり前なのでは?と指摘されればその通りなのだが、同じような勘違いをしている人は多いのではないだろうか。組み換え自在の電源タップと聞いてもっともニーズが多いのは口数を増やすことのはずで、それが不可能ならば、現状の6口よりも多いラインナップ、具体的には8口くらいは欲しいと感じる。

電源タップ部のジョイントはケーブル部側だけ
電源タップのモジュールを並べたところ。いずれも手前に電源ケーブル部を差し込むためのジョイントがある
反対側。オン/オフスイッチモジュール(右端)を除き、電源タップ部のさらに先に何らかのモジュールを連結させるジョイントはない

 またラインナップについては、口数違い、個別スイッチ搭載、USBポート搭載など、現行の電源タップから考えうる一通りのバリエーションは揃っているのだが、「こんなものまで!」と驚くようなオプションはない。堅実といえばそうなのだが、もう少しチャレンジングな選択肢があってほしい気はする。さしあたって(これは特に目新しさはないが)USB Type-Cのモジュールは欲しいところだ。

価格もポイントの1つ。交換時期の管理も気をつけたい

 以上一通り見てきたが、本製品を実際に導入するとなった場合、ポイントになるのは価格だ。一般的な電源タップと比較した場合、価格面では多少なりとも割高になると考えられる。そのあたりをどれだけ許容できるかによって、導入するかしないか、また導入するにしてもどの程度の規模で導入するかが決まってくるはずだ。

 次回別記事にて取り扱うが、同社が販売するポータブルバッテリは、このジョイントタップシリーズの電源ケーブル部が使える構造になっている。こうした対応製品が増えれば、価格が多少割高でも、互換性の高さというメリットで相殺できるようになるはずだ。

 現時点ではまだ対応製品はこのポータブルバッテリのみのようだが、こうした部分でのラインナップの拡充にも期待したいところだ。

ケーブル部はポータブルバッテリや単体の延長コードとしても使える
「ポータブルバッテリー20000mAh」。充電器としても利用できる異色の製品。電源ケーブルは本シリーズのケーブル部と互換性がある
延長コード。本稿では「電源ケーブル」と呼称しているが、プラグを延長するためのコードとして単体での利用も可能だ

 最後に、本製品を段階的に導入する場合、購入時期が異なるモジュールが混在することで、電源タップの寿命がきて交換する場合に見分けがつきにくくなることが考えられる。筆者は電源タップの導入時に、利用開始日を本体に油性ペンで書き込んでいるのだが、本製品の場合、これをモジュール単位で行なう必要があるだろう。このあたりをうまく管理できるかも、長く快適に使うにはポイントになりそうだ。