エレコム「T-PCAD22V」、サンワサプライ「KB-DM2S」

エレコム「T-PCAD22V」とサンワサプライ「KB-DM2S」

　ちょっと下の写真を見てほしい。無造作に絡まったケーブルに自己主張の激しいACアダプタたち、PC Watchの読者諸氏なら多くの方が既視感を覚える電源タップ周りの日常的光景ではないだろうか。

ゴチャゴチャとした電源タップ周り。ケーブルが乱雑で、ACアダプタもスペースを取っている

　それでは次の写真はどうだろうか、劇的!とは言えないまでも、かなりスッキリしたように感じる。2015年現在、PC本体から周辺機器に至るまで、これだけ無線環境が整備され、IoTと声高に叫ばれる世の中でも、電源周りの混雑事情は昔から変わっていない。むしろ昔よりも使用するデバイスが増えた分、悪化していると言えるかもしれない。

スッキリした電源タップ周り。ケーブルが減っただけで印象がガラリと変わる

　そんな息が詰まりそうな電源タップの世界に一石を投じたのは、エレコムが販売しているACアダプタ直結プラグ「T-PCAD22V」である。ACアダプタからコンセントプラグまでのケーブルがなく、ACアダプタをコンセントにほぼ直結できる豪快なアイテムだ。Amazonでの価格は480円と、わりと手頃な値段。

エレコム「T-PCAD22V」

　本製品はケーブルが短くなるという点でACアダプタの持ち運びにも最適で、実際のところ筆者はこちらの理由で購入した。一昔前に比べれば、最近のノートPCはずいぶんとバッテリの持ちがよくなったものの、出先で長時間ノートPCを使用する可能性が高い時は、必ずACアダプタを持参している。しかし、長いケーブルは結構かさばるし、カバンやバッグの中に入れていても収まりが悪い。そんな筆者のどうでもいいワガママに応えてくれたのが、このACアダプタ直結プラグなのである。

通常の電源ケーブルを使った場合。ケーブルが結構じゃまくさく感じる

ACアダプタ直結プラグを使った場合。美しくまとまっており、バックの中でも暴れることはない

　T-PCAD22Vには、ここで紹介しているL字型プラグのほかに「ストレート型」もある。また、ACアダプタの差し込み口側が、一般的な「2ピン型」のものと、俗にミッキータイプと呼ばれる「3ピン型」のものも用意されている。つまりL字型で2ピンと3ピン、ストレート型で2ピンと3ピンの、合計4種類から選ぶことができるのだ。何とも心強いラインナップである。

2ピンのストレートタイプ「T-PCAD22H」

3ピンのストレートタイプ「T-PCAD32H」

3ピンのL型タイプ「T-PCAD32V」

　この直結プラグは、ノートPC以外の機器にも使えたりとわりと汎用性が高い。筆者はカメラのバッテリ充電器に使っていたりする。旅行の時などにかさばらないので非常に便利である。

カメラのバッテリ充電器に使えた。ほかにも使える機器はいろいろありそうだ

コンセント口を占領しない20cmの短ケーブルタイプも手に入る

　しかし、この直結プラグには弱点もある。と言うのも、コンセント口の専有面積が大きくなるため、隣のコンセントを使えなくしてしまうという弊害が起きる可能性があるからだ。

　でも大丈夫。そんなときは写真のようなケーブルが短いタイプのプラグを使えばよい。こちらはサンワサプライの「KB-DM2S」。Amazonでの購入価格は397円だった。エレコムでも同様のものを取り扱っているが、こちらの方が安かったため、ここではサンワサプライの方を推したい。

ケーブル長が約20cmと短い「KB-DM2S」

　こちらの製品に関しても、2ピンだけでなく3ピンタイプが用意されており、L字型かストレート型を選ぶことができる。携帯性では劣るが、コンセント口をしっかり活かしつつ、タップ周りをスッキリさせることができる。

ACアダプタに接続してみたところ。20cmでもかなり短く感じる

電源タップに接続。これなら幅広のACアダプタとも干渉しないし、タップ周りがケーブルでゴチャつくこともない

　「ACアダプタがかさばるなぁ」とか「電源タップがゴチャゴチャし過ぎてるなぁ」みたいに何となく不便や不満を感じているなら、ここで紹介したアイテムを試してみてはどうだろうか。