やじうまミニレビュー

ありそうでなかった? 奥行きのないデスクに最適、前後逆に取り付け可能なケーブルトレイ

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
NEXUS SPITZEの「ケーブルトレー(Lサイズ)」をデスク背面に取り付けたところ

 デスク天板の下に電源タップやケーブルをまとめておけるグッズは多数販売されている。中でも電源タップごと載せられるメッシュタイプのトレイは、かつては家具専業メーカーの製品しかなかったが、ここ2~3年はさまざまなメーカーの製品を見かけるようになった。

 今回紹介するNEXUS SPITZE(ネクサスシュピッツェと読むらしい)のケーブルトレイもその1つだが、トレイ部を前後逆に取り付けられるという珍しい機構により、従来難しかったさまざまな設置方法に対応できるのが特徴だ。写真を中心に、本製品の特徴を紹介する。

 本製品を始め一般的なケーブルトレイは、デスクの天板にクランプを用いて取り付ける構造になっている。背面が大きく開いたデスクに後ろから取り付けることで、膝が当たらない位置に電源タップやケーブルを収納できるというわけだ。

 もっともこの構造、あらゆるデスクに適合するわけではない。背面がパネルで覆われたデスクには取り付けられないし、天板裏に取り付けられたフレームと干渉してトレイを奥まで差し込めない場合もある。また奥行きのないデスクならば、問題なく取り付けられても、膝がぶつかってしまうこともあるだろう。

 本製品は、このトレイ部を180度回転させた状態で、後ろ向きに取り付けられる。これならば背面がパネルで覆われたデスクでも取り付けられる可能性があるほか、デスク内側を向けて設置すると膝がぶつかってしまう場合の対策にもなりうる。

 最近のデスクは奥行きがあまりないことが多いが、こうした場合に本製品を使えば、デスクを壁にぴったり寄せず若干手前に出し、その背後にできた奥行き20cm程度のスペースに本製品を設置し、電源タップやケーブルをまとめられる。デスクの奥行きのなさに困っているユーザーには朗報だろう。

横から見た状態。通常はこのように前方を向いて取り付けるが、デスクの構造によっては難しい場合もある
本製品はこのように後ろ向きに取り付けられる。これならば取り付けられるというデスクも多いはずだ
背面のスペースを有効活用できる
トレイの奥行きは実測125mm程度。細いタップであれば3つも並べられる

 トレイの向きの組み換えはネジで行なう仕組みで、これ自体はかなり面倒なのだが、一度固定してしまえば度々向きを変えるものでもないので、そう問題はない。ただなるべくならば最初から向きを決めて組み立てたほうが、手間はかからないだろう。

 パッケージには簡易ドライバーも付属しているので、組み立てのための工具を用意しなくてよいのはありがたい。またケーブルを配線するためのコードフックやケーブルホルダー、マジックテープなどが付属しているので、これらを用いることで邪魔なケーブルをスッキリと配線できる。なかなか親切なパッケージだ。

同梱品一覧。トレイと2本のアームが本体に相当する
アーム。1mm以上52mm以内の厚みの天板に取り付けられる
トレイの向きの組み換えは2本のネジ(指でつまんでいる下の部分)で行なう
ケーブル配線用のコードフック×5、ケーブルホルダー、マジックテープが同梱される

 標準価格は2,980円だが、セールなどでは千円台になっていることも多く、コストパフォーマンスは抜群だ。実際に使った限りでは、溶接部の加工などは必要最低限で、微妙に接合部が曲がっていたりもするのだが、実用上の問題はない。価格を考えると、むしろそれ以上の価値があると言ってよいだろう。

 今回紹介しているのはLサイズ(幅380mm)だがMサイズ(幅325mm)もラインナップされているほか、ブラック以外にホワイトモデルも用意されている。電源ケーブルやタップに留まらず、余剰スペースを有効活用できるグッズとしておすすめしたい。

真上から見たところ。トレイ部が完全に外側に出ていることが分かる
カラーボックスへも取り付けられるなど、前後逆に設置できることで、これまで難しかったさまざまな活用方法が考えられる
パッケージ。今回紹介したLサイズ以外にMサイズもラインナップされている