やじうまミニレビュー

わずか110円、デスク下に余剰ケーブルや電源タップをまとめられる収納グッズを試す

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
デスク下コンセント収納」。ダイソーブランドの製品。実売価格は110円

 デスク周りを整理整頓するにあたって、有効に活用したいのが、デスク下の奥、膝の前方に相当するスペースだ。このスペースは、チェアに座っていて膝が当たることもないので、不要なアイテムを収納するのにうってつけだ。

 こうしたスペースに使える収納グッズは複数販売されているが、今回紹介する「デスク下コンセント収納」は、余ったケーブルをそれらのスペースに片付けてしまえる製品だ。ダイソーで販売されており、実売価格はわずか110円とリーズナブル。実際に購入して試してみた。

本体(ネット)と、それを吊るすフック4つが同梱されている

 この製品は、ポリエステル素材のネットの四隅に、フックに引っ掛けるためのゴムバンドがついた構造になっている。パッケージには、粘着テープで貼り付けるフックが4つ同梱されており、これをデスクの天板の下に貼り付けた上で、ネットの四隅を引っ掛ける仕組みだ。構造としてはハンモックに近い。

 フックに引っ掛けるゴムバンドは自由に伸び縮みできることから、ピンと張り詰めることもできるほか、横から手を入れてケーブルの長さを調整したり、手前の2つだけを外して全体を整えたりと、メンテナンス性は高い。

 ちなみにネットのサイズはほぼA4で、その四隅にフックを取り付けるので、貼り付けに必要な面積は幅40×奥行30cm前後となる。ピンと張り詰めるのではなく若干弛ませることを考慮すると、奥行はもう少し短くできるだろう。

フックを引っ掛ける輪はゴム製で伸び縮みする
フックは裏面が粘着テープになっておりデスク天板裏などに貼り付けられる
本体はおおむねA4サイズ。今回紹介しているブラック以外にホワイトもある
フックの幅を考慮すると、天板裏に必要な面積はおおむね40×30cm前後

 取り付けは、まずフックを天板裏に貼り付け、そこにネットを引っ掛けるという順序になる。いったん貼ってしまうと位置の変更は難しいが、同種製品はネジ止め式で天板に穴を開けなくてはいけない場合もあるので、それよりははるかにマシだ。

 パッケージにはフックを貼り付けたのち、1時間おいてから使用するように書かれている。貼り付けのためにデスクをひっくり返す必要はなく、デスク下に潜り込んでの作業で十分に対応できる。

 試した限りでは、フックは先に奥の2つを貼り、そのあとで手前の2つを貼り付けるのが、位置決めに失敗しにくいように思う。

まずはデスク天板裏にフックを貼り付ける。これがもっとも気を使う作業だ
フックにネットを引っ掛ければ完了。長辺方向はなるべくピンと張り詰めたほうがよい
ケーブルを入れるとネットは中央方向に引っ張られるため、フックは外向きに貼り付けたほうがよい
四隅の輪は伸縮するので、このように引っ張ってケーブルを出し入れするのも容易だ

 取り付けが終わったら、あとはケーブルを入れるだけ。同種製品は中でケーブルがどうなっているか確認しづらい場合も多いが、本製品はメッシュなのでケーブルの偏り具合なども外から把握しやすく、また熱もこもりにくい利点がある。

 もちろんケーブルだけでなく電源タップ本体を入れることもできる。あまり詰め込みすぎると発熱などの問題が出てくるので気をつける必要はあるが、フロアの上に電源タップを直接置くと比べてホコリが溜まりにくくなるほか、足を引っ掛ける心配もなくなるのはプラスだ。

 ちなみに耐荷重は2kgとされており、収納物がケーブルや電源タップである限り、これを超える心配はまずないだろう。幅のあるデスクならば、横に2つ並べて設置し、重量を分散させる手もありだろう。

 実際に試した限りでは、よい意味で存在を感じさせず、縁の下の力持ちといった印象。また足元に散らばっていたケーブルがなくなるので非常に快適だ。配線済みのケーブルを設置するだけでなく、デスク裏の手前寄りに取り付けて引き出し代わりに使うのもよさそうだ。

ケーブルを入れた状態。あまり密集させないようくれぐれも注意
この写真では左右からケーブルを出しているが、中央上部のすき間から背後に逃がすなどの配線ももちろん可能だ
横から見たところ。電源タップなどを入れることもできるが発熱には気をつけたい
フックをはずしてのメンテナンスも容易。完全に固定するタイプの競合製品にはできないワザだ

 以上のように、四隅のフックに掛けている輪がゴム製で伸縮できることが、高い利便性を生み出しており、実用性は非常に高い。同じ機能を持った製品としては、ワイヤー製のトレイ形状の製品などもあるが、本製品はなんといっても実売110円ゆえ、手軽に試せるのがよい。

 また同種製品はクランプ構造やネジ止めを採用しており、取り付けられるデスクが制限されがちなのに対して、本製品はシールでフックを貼り付ける仕組みゆえ汎用性が高い。ワイヤーシェルフなどでは、付属のフックを使わず、市販のS字フックに交換するのもありだろう。

 そんな本製品だが、ネックがあるとすれば入手性かもしれない。本稿執筆中にもう1つ購入しようとダイソーを数店舗巡ったのだが、品切れなのかいずれも見つけられなかった。もとの供給量が少ないのか、あるいは売れていて品薄なのかは不明だが、いずれにしても現状では見つけたら即ゲットをおすすめしたい。