やじうまミニレビュー
Amazon Fire TVのリモコンに音量ボタンを追加できる「Sideclick Remotes」
~複数台のリモコンを1つに集約可能
2018年1月5日 12:00
セットトップボックスで動画を観る場合、再生や一時停止、早送りなどの操作は本体付属のリモコンで行なうが、音量調整などテレビ側の機能は、テレビのリモコンを使って操作する必要がある。なかにはテレビのリモコンを学習して1台にまとめられる製品もあるが、そうした機能を持つリモコンは少数だ。
Amazonの「Fire TV」や「Fire TV Stick」に付属のリモコンがまさにその典型例で、テレビの電源オン/オフや音量調整を行なうには、テレビ側のリモコンを併用しなくてはいけない。動画の鑑賞中に2台のリモコンをとっかえひっかえするのは、面倒極まりない。
そうした不便さを解消してくれるのが、今回紹介する「Sideclick Remotes」だ。これは、Fire TVおよびFire TV Stickのリモコンの側面に合体させる学習リモコンで、Fire TVおよびFire TV Stickのリモコンひとつでテレビの電源や音量、チャンネルなどが操作できるようになるスグレモノだ。
リモコンは自由に学習可能、テレビ以外のボタンも登録できる
パッケージにはリモコン本体と、取付用のアダプタ2種類が付属する。アダプタが複数あるのは、旧モデルには音声操作対応と非対応の2種類のリモコンが用意されていたためだ(Fire TVおよびFire TV Stickの現行モデルは音声操作対応のリモコンに統一されている)。
使い方は、手持ちのリモコンの形状に合わせて2種類あるアダプタのいずれかを取り付けたのち、ボタンを備えたリモコン本体を溝に差し込み、スライドさせて固定する。あとは学習リモコン機能を使い、テレビのリモコンの機能を、本製品に学習させればよい。
こうした学習リモコンでは、各社の代表的なリモコンの信号がプリセットされており、ボタン1つで識別できる製品もあるが、本製品はそうしたプリセットデータは用意されておらず、ボタンを1つずつ割り当てていく仕組みになっている。
これは煩雑にも感じられるが、逆にメリットもある。というのもこの仕組みであれば、テレビのリモコンだけではなく、別のリモコンの機能を1つのリモコンの中に混在させられるからだ。
たとえば筆者の場合、Fire TV Stickはテレビではなくプロジェクターと組み合わせて利用しているため、視聴時には部屋の照明をオフにする必要がある。本製品であれば、この「部屋の照明をオフにする」操作も同じリモコンに混在させられるので、Fire TV Stickの操作、テレビの操作に加えて、照明のコントロールまで1台のリモコンで行えるようになるのだ。
また、それを差し引いたとしても、そもそも割り当てられるボタンは最大8個しかないので、それほど登録に手間がかかるわけではない。ただし製品は英文マニュアルゆえ、設定手順がわかりにくいということであれば、発売元が公開しているこちらのチュートリアルビデオを参考にするとよいだろう。
米Amazon.comから直接購入可能。Apple TV対応モデルもラインナップ
実際に使ってみると、やはり1つのリモコンですべての操作が行なえる利便性は圧倒的で、いちど使うと手放せなくなる。リモコンの横幅が広がるので握りやすさは多少犠牲になるが、もともとFire TV Stickのリモコンは軽くフワフワしているので、重量が増えることで逆に扱いやすくなった感もある。
ところでこの製品は、米Amazon.comから直接購入したものだ。実は個人輸入と思しき品が日本のAmazon Launchpadストアでも7,000~10,000円程度で販売されているのだが、Amazon.comから直接購入したほうが圧倒的に安く入手できる。
これは本製品がAmazonGlobalの対象になっているためで、Amazon.comのアカウントで直接注文すれば、本体$29.00に加えて送料・手数料の$5.67(2018年1月2日時点)で手に入る。ざっと4,000円という計算だ。Fire TV Stick本体の価格(4,980円)を考えると、出せてこの程度までかという気はする。
到着までの日数については、筆者が注文したのが12月の繁忙期だったことと、あわせて他の製品も注文したのでやや日数がかかったが、それでも注文から到着まで2週間以内だったので、すぐにでも欲しい場合を除けば、こちらで注文することをお勧めする。
また今回紹介したのはFire TVおよびFire TV Stickに対応したモデル(SC2-FT16K)だが、ほかにアダプタの形状のみ異なる、Apple TVなどに対応したモデルもある。気になる人はそちらもチェックしてみてはいかがだろうか。