インプレスeスポーツ部女子レトロゲーム班

黒田瑞貴の「信長の野望・全国版」、耄碌してくれない島津に業を煮やし実力行使。無事、天下統一を果たす

 こんにちは、黒田瑞貴です! 1986年に光栄(現コーエーテクモゲームス)から発売された「信長の野望・全国版」をインプレスレトロゲーム班として絶賛プレイ&連載中です。今回も本作品の魅力についてプレイしながら深堀していこうと思います!

 今までいろいろなレトロゲームをクリアさせてもらってきましたが、この手のゲームやはりゲーム理解度を試されていて、一筋縄ではいきません……。何度も失敗を繰り返して、ようやく佳境まで来た初心者の信長の野望、いよいよ今回で完結します!

信長の野望・全国版タイトル画面

 早速前回の続きからプレイしていきます! タイトル画面からエンターキーを押すと、ロードかニューゲームか選択できます。37年も前のゲームですが、しっかりセーブ機能もありここは鬼畜ではないです。他のレトロゲームタイトルも今ではほとんどのものにセーブ機能が追加されて、昔みたいに睡眠欲との勝負をしなくてもよくなっています。

 ゲームをロードし、織田信長で近畿を中心に統一したところからスタートします! 九州島津さんで始めた時や、北海道蠣崎さんで始めたときと比べて、今が一番統一が進んでいます。信長の野望なんだし、初めから信長でやれば良かったじゃんと思ったそこの方。マジでそう('ω')。

近畿を中心に今までで一番統一が進んでる

 アニメでも主人公以外を推したいタイプの私なので、なんとしても信長以外でと思っていたのですが、主人公バフの存在を知り信長にあっさり乗り換えました('ω')。織田信長はスタート地点が本州ど真ん中、尾張の国で敵に囲まれているデメリットはありますが、そこを踏まえても国の内政の初期値が高く、主人公バフがあると言ってもいいでしょう。私のような初心者には、信長さんはうれしい存在です。

 近畿から九州に向かって統一を進めていると、出てきました島津貴久。気付けば九州は全て島津さんの領土に変わっていました。

やはり勢力がある島津

 私が使うと九州から出る事もできなかったご老体の島津さんですが、なぜかCPUは既に本州上陸を果たしています。優しいモードの島津さんより弱い私って一体なんなんだろうという疑問はさて置き、勢力を伸ばす島津さんとの全面戦争の前に、四国を統一していく作戦にしました。内地が増えれば増えるほど、前線に送れる兵士もお金も、潤沢に整えることができます。

 ということで、まずは四国統一! と意気込んでいるのに、島津さんもほぼ同じタイミングで四国側に上陸。こちら側を攻めてきて、四国統一の行く手を阻んできます。いやいや、待って、1577年よ? 島津貴久さん。人生50年の時代にもう63歳なのよ( ;∀;)。人生のアディショナルタイム長すぎんか! そんな老体に鞭打って頑張らないで、九州で大人しくしててぇええ、こっちも信長さん43歳で統一焦り始めてるんだから( ;∀;)!

 と言っても島津さん、手を緩めてくれるわけもなく、四国に上陸したばかりで私は内政も兵力もほぼゼロ……。成すすべなく島津さんに無血開城です。タイミング( ;∀;)!! もうちょっと後にしてくれよと何度思ったことか。

 四国は既に取ってある国の内政に力を入れ、これ以上島津さんに侵食されないようにすることにしました。そして島津さんが四国に兵を割いている間に、島津さん以外を一掃していきたいと思います。

 中盤からは、私もそこそこ大きな国になっているので、領土が3国以下の国にはほぼ負けなしになりました。このゲーム、序盤が一番辛くて、そこを乗り切って勢いがついてしまえば、作戦や行動の自由度が上がっていきました。

 兵士で戦争を起こすだけでなく、忍者を駆使することで、無名武将は一掃できました。この暗殺作戦ほんとすごい。ただ、忍者の暗殺作戦は有名武将達にはほぼ効かないので、残った名立たる武将達には、直接出向き手を下していきます。

九州の前にいる尼子と対決

 弱小武将を一掃し、日本地図の左側の領土が、私と島津さんになりました。いよいよ島津さんとの全面戦争じゃい。意気込んで本州から九州に上陸すると、一斉に島津さんの国から攻撃を受けます。隣接している国全てから1ターンで攻撃が来るため、九州上陸の時は3連戦ぐらいを覚悟しなければいけなかったんですね( ;∀;)。そこまで頭が回っておらず、これ以上耐えられないと撤退。九州上陸難しいな( ;∀;)!

島津に行く手を阻まれ続ける

 ならばと、いったん九州を放置し、北上していくことに! 臨機応変に作戦を変更していくのも、戦略ゲームの醍醐味です! この世界線では、北上を阻んでいる本願寺と徳川の方が島津より勢力がないため、先にこっちを潰して勢いをつけていきたいと思います。前回本願寺にはかなり手こずったので、内地からほとんどの兵を動員して全力で当たっていきます。

 まずは徳川から。3カ国に領土を広げていましたが、ここは難なく突破。現実だったら、世紀の一戦だったんだろうな('ω')。

徳川家康を難なく撃破

 この勢いで本願寺も、と思っていましたが、全然倒せない( ;∀;)。それどころか、前線を本願寺に突破されほぼ兵のいない内地に攻め入られる始末……。私(信長さん)と本願寺との相性の悪さ……。そういう裏の設定あるの!? と思ってしまうほど、史実通り私の信長さんは本願寺が苦手です( ;∀;)

 くぅう、なかなか思い通りにはいかない( ;∀;)。とりあえず勢力を伸ばせるところを先に延ばして、内政頑張って完膚なきまでにボコボコにできる算段が整うまで本願寺と島津さんは放置です!

 徳川さんを倒しさらに北上。有名武将がいないここからはリスナーさんにコメントで教えていただいた、忍者をフルで使っていきます。今回ほぼ暗殺でしか使っていない忍者ですが、敵国に火をつけたり、悪いうわさを流し忠誠度を下げたりと、ほかにも使い方はさまざま。優しいモードでプレイしているので、ここまでの把握は求められませんでしたが、この忍者での立ち回りが計略と似ていて、結構重要になってくる気がします。

 どんどん忍者で暗殺を行ない、オークションで国を入札しまくっていきます。兵を整え、鍛えてから敵国と戦争するより圧倒的に効率的です。

オークションで領土を増やす

 順調に領土を広げていく中で、信長さんももう45歳になりました。ここで不謹慎な疑問が。「島津さんっていつ亡くなるの?」。もう65歳のはずなのに、まだまだ現役、パラメーターをみても健康94。うん、すこぶる元気( ◠‿◠ )。

 亡くなってくれれば、兵も消耗せず空白地を一気に攻める&入札ができると思っていましたが、うーーーん、まだまだ元気そう( ◠‿◠ )。必ずしも50歳で亡くなるわけじゃないというランダム要素が、戦略に幅を持たせますね('ω')。どうしたものか。

元気すぎる65歳の島津貴久

 亡くなってくれたらラッキーと不謹慎すぎる事を考えていましたが、もう私(信長さん)も45歳。待っていられる余裕はないので、今持てる最高戦力で島津さんを潰しに行くことに。

 ゲームスタート時すでに46歳、現在65歳なのに、かなりアイコンが若い島津さんですが、SNSのトップ画に自分が一番イケてる20歳くらいの時のものをずっと使っている痛い奴っぽくって、なんか良いですね( ◠‿◠ ) (煽り)。

島津さんを倒しに九州へ

 西側を統一しきった本州から、どんどん追加で兵を送り島津さんを追い込んでいきます。何度か戦った時の反省を踏まえて、かなりの兵士を送ったので今回はうまくいっています。何事も失敗と経験ですね('ω')。

島津さんとの連戦

 そして遂に、島津さんを倒すことに成功! 記事ではあっという間ですが、ここまでで十数時間かかっています('ω')。本当にあっという間に時間が過ぎるんだもんな……。怖いゲームです。

ついに島津さんを倒す

 島津さんに兵やお金を使ったので、少し前線が手薄になっているところに、またやってきました本願寺さん。いつも嫌なタイミングで押しかけてきます( ;∀;)。ただ今回はご本人も出陣していて、ここで倒せば本願寺との長い戦いに終止符が打てます。

またも本願寺が攻めてくる

 気合が入るこの一戦ですが、兵士の数や訓練度を考えると兵力はイーブンです。ただ籠城戦や隊の編成、地形有利もこちらにはあります。ここは戦略的に戦い、ついに本願寺に勝つことができました( ;∀;)。戦争で失敗して1つ1つ覚えた事を、おさらいしているようでこの戦いはとても面白かったです!

本願寺を遂に倒す

 一難去ってまた一難なんですが、本願寺さんと島津さんに兵やお金を割きすぎたせいなのか、ここでしばらくなかった謀反が発生( ;∀;)。ぅうう。嫌でも前回の謀反で国の領土がほとんどなくなったのが蘇ります。

 しかも信長さんのいる本国での謀反のため、しっかり戦闘フェーズに移行。本国だと直々に戦うことになるのか……。ここで負けたら全部パーになるの怖すぎでしょ( ;∀;)。

 謀反軍との戦いは武装度や訓練度、謀反なので忠誠度の数値はなくなっています。でもこれ兵力39ってなかなかだよ……。たまたま前線に信長さんいたから良かったものの、内地だったら15くらいしか兵士在中させてないから危なかったです( ;∀;)。

謀反軍との戦闘

 謀反にびくつきながら、今一度、民忠と兵忠を確認。うん、大丈夫だよね……。コメントにあったんですが、国ごとの税率を上げる以外にもこの忠誠度が税収に関係してくるらしく、常に高水準を保つのが基本らしい。もう終盤ですが知らなかった('ω')。

民忠と兵忠をひたすら上げる

 こまめに内政を進め、遂に最後の土地、北は蝦夷に来ました。対するは前回お世話になった蠣崎さん。蠣崎さんを調べると、後に松前に改姓したらしく、北海道の松前は蠣崎さんから来ていることが、調べて分かりました。そうか、これくらいの年代の人たちが地名になったり全国区の苗字になったり、なんかつながってると思うと歴史をもうちょっと勉強しておけばよかったなと言う気持ちにほんの少しだけなりました('ω')。

 そんな蠣崎さんを、集結させた一軍で倒していきます。

蠣崎さんを撃破

 終盤は内地が増え国全体の内政を整えることができたので、簡単に最後の戦にも勝つことができました! やはりこのゲーム、内容を理解してからは中盤までが一番の肝ですね…!

 そして、遂に……、全国統一です! 8bit系の音楽がゲームクリアイラストとともに流れます。いや~~~長かった( ;∀;)! 達成感が凄いです……。やりました、信長さんの夢を私が代わりに叶えました( ;∀;)。

 こうなるとできなかった蠣崎さんでの統一もチャレンジしたくなるー! クリアした直後から、こうすればもっとうまくいくと、ゲーマーならではの心の中で反省会。そしてそれをすぐに実行したくなるのもまたゲーマー。

ついに全国統一

 便利すぎないからこそ、シンプルかつシビアなゲームで、今回そこが私にはとても刺さりました。このほぼノーミス、最短効率を考える感じのゲーム性、大好きなんですよね……。

 自分が覚えて、できる事が増えて、目に見えて成長しているのが分かる。これ現実世界だと結果が出るのにかなりの月日を要しますが、信長の野望なら30時間くらいで感じることができますよ( ◠‿◠ ) (笑)。

 信長の野望シリーズ40周年の今年、みなさんもぜひ歴史に浸りつつ、時間を戦場で溶かしてみませんか! 今回もご清覧ありがとうございました!

クリア画面
963の「信長の野望・全国版」レトロゲーム記事用配信5回目!
963の「信長の野望・全国版」レトロゲーム記事用配信6回目!