インプレスeスポーツ部女子レトロゲーム班

黒田瑞貴、「ロードス島戦記」最終回。バグでクリアする前にエンディングを見せられる

 こんにちは、黒田瑞貴です! 今回も1995年に角川(現KADOKAWA)から発売された「ロードス島戦記」を前回の続きからプレイしていきます! 昔からのファンも多い「ロードス島戦記」ですが、ファンになったきっかけは小説の方が多いのではないでしょうか。小説のほかにも、アニメ、ゲームと幅広い「ロードス島戦記」の魅力を、今回もゲームを通して掘り下げていきたいと思います!

 ゲームだとPS4やSwitch向け、そしてMMORPGまであってさまざまなのですが、私はメインの主人公が小説と同じパーンになっているSFC版を、プロジェクトEGGで880円で購入しました。

この連載ではマウスコンピューターさんの「G-Tune P5-RT」を利用しています。主な仕様は、Core i7-12700H、メモリ16GB、SSD 512GB、GeForce GTX 3050 Ti Laptop、15.6型フルHD液晶を搭載しています
タイトル画面
SFC版取扱説明書。SFC版ロードス島戦記には表紙がカッコいい取扱説明書までついていて、やさしさ設計です('ω')!

 このゲームは1~4章までの構成になっていて、各章でプレイする主人公が変わってきます。第1章は"カーラ"。小説をご覧の方は彼女をご存じかと思いますが、彼女が魔神王を倒した後からこのゲームはスタートします。

 記憶がないカーラと記憶を取り戻す旅に出るのですが、「あまり勇者と言うか、賢者っぽくない……?」と言う疑問を残したまま、カーラの記憶が戻り弟子にも会い、旅は終了。第1章も幕を閉じます。

第1章主人公"カーラ"

 続く第2章の主人公は"ベルド"と言う男性です。ベルド、いで立ちからすでに賢者感ゼロな方ですが、それでも1度世界を救ってますから!!!

 "ベルド"の物語では、ベルドにかかった魔神王の呪いの謎と、荒くれ者の島マーモの統一を目指します。魔神王にかけられた呪いは、他の魂(人間でもモンスターでも可)を取り続けないと、自分が死ぬという。ざっくりとこんな感じです。賢者なら、何とかうまいことやってほしいところなんですが、うまくいかず……( ;∀;)。どんどんマーモを統一し、勢力を付けていくベルドの物語が第2章になっています。

第2章主人公ベルド

 第3章の主人公はファーンという金髪、青い目の青年です。ここにきてとても勇者っぽい!! 正義感が強く、魔神王の到来で混乱していた国内を治め、市民からの後押しもあり、国王に就任するまでの物語が、ここでプレイできます。

第3章主人公ファーン

 このファーンの部下だったテシウスの息子が、第4章主人公のパーンです。父テシウスはファーンと共に国内の混乱を収めたにも関わらず、なぜか国外追放されてしまっています。パーンも裏切者の息子と揶揄されているのですが、詳細は不明のままストーリーは進んでいきます。

 3章まではストーリー重視で、ばんばんプレイヤーのレベルが上がっていくため、レベル上げの作業をすることなく、ストーリーに没頭できます。そしていま、私のやっている4章からは、しっかりとしたRPG! ストーリーもレベ上げも、もちろん武器や装備アイテムもしっかり駆使しながら進めていきます。

レベル上げ

 ここまでのストーリーでカーラとベルドが結託し、攻め入ってくることを知り、隣の国アランまで止めにきたパーン一行。

アランに到着

 アランにはまともな認識のNPCが多く「誰ですかあなた! 人の家に勝手に上がり込んで!」と言われることが多々。いやごもっとも( ◠‿◠ )。大抵のRPGは勝手に入って、勝手に家の壺割ったり、タンス開けたり、2階があれば2階も調べさせてもらいます。やっていることは完全に盗賊やがさ入れのそれです。

突然怒られるも悪いのは完全にこちら

 今までの章とは違い4章はしっかりとアイテムや武器を駆使して戦って行かなければ簡単にやられてしまうため、役職ごとに使える武器を確認しつつ、地道にレベルを上げていきます。優先度的には武器よりもレベリングの方が大事な印象ではありますが、レベル重視でモンスターを倒しているとお金も勝手に溜まっているので、武器もついでに買っておくといいと思います。

武器屋で装備を揃える

 アランの街中を散策すると、宿の中に酒場がありました。ここで"ウッド・チャック"と言う男と出会う事になります。

ウッド・チャック

 酒場に入るとイベントシーンがスタートし、パーティーでこれから先どうするか、この世界の異変をアランの国王(カドモス国王)に伝えるべきだ、と作戦会議をします。するとそれを盗み聞ぎしていたウッドチャックが、国王に会えるチャンスをやるから協力しろと、怪しすぎる話を持ち掛けてきます。

 20年間投獄されていたのに、出てきてすぐに大博打するあたり、根性がすごい。

怪しすぎる

 この怪しすぎる男ウッドチャックの話す国王暗殺阻止計画に乗り、パーティーは国王を救いに、暗殺を企む者がいるという地下水道に向かう事になります。

 ちなみにこの酒場では、店員に話しかけるとパーンがお酒を飲み、それを見たディードリットが笑ったり、ギムが酒場の酒飲みと勝負をしたりと、ファンならうれしいちょっとした会話も詰まっています。こういう仕掛けって地味にうれしいんですよね。

いつでもかわいいディードリット

 ウッド・チャックいわく南東の盗賊ギルドのある家に、地下水道に行くための鍵があるらしくまずはそこを目指す事に。ここから南東ってことは、と下の方にいってから、ぐるーっと城の周りをまわるも。うーーーん……? 道間違えたかも? 家がないな……。

 あれ、行き止まり……。と思っていると。

完全に道を間違える

 シーンが突然変わり。

 スレイン「今です!!!」。

 バーーーン。

 なにやら女性をパーティー6人で取り囲み、攻撃を仕掛けています。

 攻撃を受け、倒れこむ女性。

 ん?

 んんん( ◠‿◠ ) ??????

 勘のいいゲーマーならここで気が付くはず。

?????????

 命辛々最後の攻撃を繰り出す女性。

 攻撃がギムに当たり、ギムが床に倒れこみます。

 エト「ギム!!!!!!!!!」。

 …………………( ◠‿◠ )。

倒れこむギム

 そうです。私はやってしまいました。

 バグです…。

 何がきっかけかわかりませんが、この第4章(最終章)の最後のイベントシーンに飛ぶというバグを、よりによって配信中に引き起こしてしまいました。

 この記憶をなくし、普通に電源を落とし、最新のセーブデータから記事を書くかも悩みましたが、配信もしてしまっているし……と、ありのままを書くことにしました(笑)!

 というのも、このバグがあったところで、「ロードス島戦記」への熱意が冷めたわけではなかったので、それが大きいです。

 この唐突に始まった最終イベントシーンで、第1章主人公のカーラと決戦をした後、カーラに勝利。カーラの最後の攻撃で死んでしまうギムと、明らかに最初から悪い奴だったウッド・チャックが、カーラの武器的な何か(たぶんサークレット?)を奪い去っていきます。

ウッドチャックは案の定悪い奴

 前半から悪い奴な雰囲気がすごすぎたので、全然意外でもない中、逃げるウッド・チャックを見送ります。これをパーンとディードリットが追いかけ、物語は終わっていきます。

第4章完

 いや待て!!!!!!!!!

 色々気になるところ多すぎるだろぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!

 ここで終わっていいわけないだろ! え? 結局一番の悪役はベルド? じゃなかったの?? まだ対決してないけど!!!

 そんな私の気持ちを置き去りにエンディングが流れていきます。

エンディングシーン

 ウッド・チャックを追って行った2人はともかく、エトとスレインはひとまず国に帰ったらしく、エンディングでは帰宅後のシーンが流れます。

 え? それでいいん? 君らは?????

エトは国に帰る

 そしてウッドチャックを追いかけた、問題の2人はなんか知らん間に良い感じになってて……。

 パーン「俺についてきてくれるか」。

 ディードリット「ええ、どこまでも、永遠に……」。

 え?? ここからの展開でそこまでの仲になるの?? え??

 にわかには信じられない事態が発生しています。てかそもそもすぐに追いかけたのに、ウッドチャックに巻かれたのかよ!!!!!

いつの間に……

 こうしてスタッフロールが流れます……。

スタッフロール

 いや、待て待て。ガチでどうしよう!!! いきなりエンディングどうしよう!!!!!

END

 こうして私の「ロードス島戦記」は意図しない場所で唐突に終わりを告げました……。続き、こんなの気になりすぎるでしょ!! 私のロードス島戦記は全然完結してないんですけど!

 ということで、すっ飛ばした続きもやっていきます。

 まずはゲーマーならバグを見つけたら、やらなくてはならない。そうですね。再現性ですね! セーブ地点から前回バグが起きた場所まで向かい同じことをしてみます。

バグ再現ならず

 まさかの、再現ならず……。厄介なバグを引いてしまっていました。再現性が低く、何が原因で引き起こされたかが分かりませんでした。確実に引き起こせるならRTAショートカットはここで決まりだったんですが。

 バグが故意では引き起こせないのが分かって、とりあえず普通に物語を進めていきました。地下水道に行き、問題の暗殺者を探します。

地下水道

 探す途中、地下水道のモブモンスターが強くて、なんども全滅の危機に瀕しながら進みます。

レベリングをするもモブが強い

 奥に進んでいくと、明らかに怪しすぎるドアがあるので、ここもぐんぐん全速前進だ!

怪しすぎるドア

 ドアの先には、さらに厳重なドアがありました。怪しいこのドアもウッドチャックが開けてくれ、イベントシーンが入ります。

怪しいドア2

 ドアの中からはお久しぶりなカーラの声。どうやら国王暗殺を企んでいたのはカーラだったようです。なんだか混沌を望む彼女が、ここまで人間に不利益をもたらすってどうしたんだろう……、とか気になりますが、暗殺計画は進んでいきます。

暗殺計画の黒幕はカーラ

 この国王の暗殺計画を阻止すべくここに来たので、我々もこの会話に割って入っていきます! 部下と一緒にいたカーラは、すぐにテレポートし、目の前から消えてしまいます。残ったあのかわいい純朴な部下のリオンと、我々が戦うことになりました。

 リオン「さあ、お前達楽しませてくれよ」。

 うわぁあああ。そんなこと言わないでぇぇぇええ( ;∀;)!!!!! あの第1章で優しかった君はどこに行ったんだ( ;∀;)!!

敵になった途端強いリオン

 そうは言っても、このまま戦闘フェーズに入って行きます。あんなにいい子だと思っていたリオンと戦う日が来るなんて……。ごめんよ。倒してしまっ……

 あ……。

全滅しました

 普通にリオンに惨敗し、この直前のセーブポイントからやり直しです。まだまだレベルが足りなかった……。もうちょっとレベリングしてから行かないとダメだったようです。

OP画面

 こうして物語を進めていくんですが、ゲームで描かれているのは先ほど見たカーラとの決戦までです。まだパーンとの「ロードス島戦記」は始まったに過ぎないんです。

 もう色々気になりすぎる……。テシウスってなんで追放されてるの? ベルドはどうなったの!? てかファーンは!!!? ロードス島戦記は壮大すぎてゲームだけでは全体の触りくらいまでしか触れられていないです。それでも十分ハマれる楽しいRPGでした!

 と言うことで、気になりすぎる続きは小説を読んで確かめようと思います。小説でも、アニメでも、もちろんゲームでも、幅広く楽しめる「ロードス島戦記」の沼に、みなさんも一度ハマってみるのもいいかも知れません!

 では、今回もご清覧ありがとうございました!

963の「ロードス島戦記」記事用レトロゲーム配信11回目!