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進化したMacの画像生成AI機能!絵文字の合体や人物の表情や髪型の変更が手軽に!

 macOS Tahoeでは、Apple Intelligenceの画像生成機能がさらに進化しました。「ジェン文字」を絵文字や説明テキストを組み合わせて生成できるほか、人物の容姿や表情を自在にカスタマイズすることも可能です。さらに「Image Playground」アプリはChatGPTと連携し、「油絵」や「水彩」など、より多彩なスタイルで画像を生成できるようになっています。本記事では、Apple Intelligenceの進化によって表現力が大きく向上した、macOS Tahoeの新しい画像生成機能を詳しく解説します。

macOS Tahoeでは、進化したApple Intelligenceによって、より自由度の高いジェン文字を作成できます

複数の絵文字を合体させて新しい絵文字を生成

 macOS Tahoe(以下、Tahoe)では「ジェン文字」に2つの新機能が加わっています。

 1つ目は、既存の絵文字を組み合わせて、新しいジェン文字を作成できる機能です。

 たとえば「ひよこ」と「車」の絵文字を組み合わせて、「子どもの送り迎え」を表現するといったことが可能です。

 また、絵文字と説明テキストを組み合わせて生成することもできます。

 絵文字を組み合わせても思い通りの結果にならない場合は、説明テキストを加えることで、よりイメージに近付けやすくなるでしょう。

ジェン文字を作成するには[fn]キー+[E]キー、または[地球儀]キー+[E]キーで絵文字ビューアを呼び出します
「メッセージ」などの一部のアプリでは、ツールバーの「絵文字」ボタンからもアクセスできます
絵文字ビューアの右上にある「ジェン文字」ボタンをクリックすると、この表示に切り替わります
Tahoeでは、好きな絵文字を2つ選ぶだけでジェン文字が生成されます
[<][>]ボタンを押すと、別の候補が表示されます。気に入ったものがあったら、右上の[追加]ボタンを押して追加しましょう
絵文字と説明テキストを組み合わせてジェン文字を生成することもできます

人物の容姿や表情をカスタマイズしてより楽しく

 2つ目は、人物をより柔軟にカスタマイズできる機能です。

 これまでも「写真」アプリ内の人物を指定してジェン文字を生成することはできましたが、Tahoeではそれに加えて、髪型やひげなどの容姿をあとから変更できるようになりました。

 さらに、人物の表情を変更する機能も追加されています。[提案]欄の中に[表情]が新設され、ここから表情を選ぶだけでカスタマイズできます。

 自分や友人の分身を感情豊かに作り込み、メッセージのやりとりを盛り上げましょう。

Tahoeでは、ジェン文字パネルの右下に人物を指定するボタンが配置され、簡単に人物を指定できます
人物を指定したうえで、再び人物ボタンを押すと[編集]というボタンが表示されます
[編集]ボタンを押すとこのような表示になります。左下の[容姿をカスタマイズ]ボタンを押してみましょう
「髪型」や「ひげ」、「メガネ」といった項目があり、元にしている写真とは別の容姿にカスタマイズできます
Tahoeでは、ジェン文字の表情も簡単に変更できます。まず[提案]欄の[表示を増やす]をクリックします
[提案]を切り替えていくと[表情]が追加されています。ここから泣き顔などを指定すれば、ジェン文字の表情も変わります
特定の人物を選ばず、絵文字からキャラクターを作成することもできます。人物ボタンを押したあと、[絵文字]をクリックしましょう
[容姿]と[スキントーン]から好みのものを選んで[完了]をクリックします
完成したジェン文字は、ステッカーとして簡単に追加できます
「メッセージ」アプリなどで、会話を盛り上げるステッカーとして大活躍します

「Image Playground」はChatGPT連携で表現力がアップ!

 ジェン文字に加え、Tahoeでは「Image Playground」アプリがさらに進化を遂げたのも見逃せないポイントです。

 新たにChatGPTとの連携機能が搭載され、画像生成時のスタイルとして[ChatGPTスタイル]を選択できるようになりました。

 これにより、従来の[アニメ]や[イラスト][スケッチ]といったスタイルに加え、[油絵]や[水彩][ベクトル]などより多彩な表現が可能になっています。

 さらに、自由な表現を求める場合は[ChatGPTスタイル]の中の[任意のスタイル]を選び、作成したい画像の説明を入力してみましょう。

 たとえば「浮世絵風」とテキストで指示すれば浮世絵タッチのイラストが、「リアルな猫」のように指示すれば写真のような猫の画像が生成されます。

Image Playgroundのスタイル選択画面。[ChatGPTスタイル]という項目の中に[油絵]や[水彩]といった新しいスタイルが追加されています
[任意のスタイル]を選んでから、作成したい画像の説明を入力します。「浮世絵風」と入れると、浮世絵タッチのイラストが生成されます
新たに写真風の画像の生成も可能になりました。たとえば「リアルな猫」と入力すると、写真で撮影したかのような猫の画像が生成されます
人物を指定した内容で[ChatGPTスタイル]を選ぶと、このようなダイアログが表示されます。自分の写真をChatGPTに読み込ませたくないと感じたら[キャンセル]を選びましょう

Apple Intelligenceで広がる、あなただけの表現

 Apple Intelligenceが注目を集める理由は、何といってもその「手軽さ」と「パーソナルな体験」にあります。

 難しいプロンプト(説明文)を打ち込む必要はなく、絵文字を選ぶだけで直感的に新しい表現を生み出せます。

 さらに、写真ライブラリにある家族や友人をモデルにしたイラストもあっという間に作成できるので、コミュニケーションの幅がぐっと広がります。

 Tahoeの新機能を使いこなせば、あなたのデジタルライフは、もっと楽しく、もっとあなたらしく彩られることでしょう。