ベンチで検証! CPUのキキどころ
3世代9種類のCPUでサイバーパンク2077のフレームレートを検証
2020年12月25日 06:55
今回テストするのは、最新作「サイバーパンク2077」。今冬注目の最新タイトルで、3世代9種類のCPUを最新のハイエンドGPU「GeForce RTX 3080」と組み合わせた場合のパフォーマンスをチェックする。
テストするCPUとその他の機材は以下のとおり。
プロセッサー・ナンバー | Core i9-10900K | Core i5-10600 | Core i3-10100 | Core i7-6700K | Core i5-6600K | Core i3-6100 | Core i7-2600K | Core i5-2500K | Core i3-2105 |
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世代 | 第10世代 | 第6世代 | 第2世代 | ||||||
CPUアーキテクチャ | Comet Lake | Skylake | Sandy Bridge | ||||||
製造プロセス | 14nm | 14nm | 32nm | ||||||
コア数 | 10 | 6 | 4 | 4 | 4 | 2 | 4 | 4 | 2 |
スレッド数 | 20 | 12 | 8 | 8 | 4 | 4 | 8 | 4 | 4 |
ベースクロック | 3.7GHz | 3.3GHz | 3.6GHz | 4.0GHz | 3.5GHz | 3.7GHz | 3.4GHz | 3.3GHz | 3.1GHz |
最大ブーストクロック | 5.3GHz | 4.8GHz | 4.3GHz | 4.2GHz | 3.9GHz | ─ | 3.8GHz | 3.7GHz | ─ |
L3キャッシュ | 20MB | 12MB | 6MB | 8MB | 6MB | 3MB | 8MB | 6MB | 3MB |
対応メモリ | DDR4-2933 (2ch) | DDR4-2666 (2ch) | DDR4-2133/DDR3L-1600 (2ch) | DDR3-1333 (2ch) | |||||
PCI Express | PCIe 3.0 x16 | PCIe 3.0 x16 | PCIe 2.0 x16 | ||||||
TDP | 125W | 65W | 65W | 91W | 91W | 51W | 95W | 95W | 65W |
対応ソケット | LGA1200 | LGA1151 | LGA1155 |
CPU | Core i9-10900K | Core i5-10600 | Core i3-10100 | Core i7-6700K | Core i5-6600K | Core i3-6100 | Core i7-2600K | Core i5-2500K | Core i3-2105 |
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コア数/スレッド数 | 10/20 | 6/12 | 4/8 | 4/8 | 4/4 | 2/4 | 4/8 | 4/4 | 2/4 |
パワーリミット (PL1) | 125W | 65W | 65W | 95W | 95W | 51W | 95W | 95W | 65W |
パワーリミット (PL2) | 250W | 134W | 90W | 118.75W | 118.75W | 63.75W | 118.75W | 118.75W | 81.25W |
パワーリミット (Tau) | 56秒 | 28秒 | 28秒 | 8秒 | 8秒 | 8秒 | 1秒 | 1秒 | 1秒 |
マザーボード | ASUS TUF GAMING Z490-PLUS (WI-FI) [UEFI:1001] | ASUS Z170-A [UEFI:3802] | ASUS P8Z68-V PRO [UEFI:3603] | ||||||
メモリ | DDR4-2933 8GB×2 (2ch、21-21-21-47、1.20V) | DDR4-2133 8GB×2 (2ch、15-15-15-36、1.20V) | DDR3-1333 8GB×2 (2ch、9-9-9-24、1.50V) | ||||||
ビデオカード | GeForce RTX 3080 Founders Edition | ||||||||
システム用SSD | Crucial MX500 500GB (SSD/6Gbps SATA) | ||||||||
アプリケーション用SSD | SanDisk Ultra 3D SSD 1TB (SSD/6Gbps SATA) | ||||||||
電源 | CORSAIR RM850 CP-9020196-JP (850W/80PLUS Gold) | ||||||||
グラフィックスドライバ | GeForce Game Ready Driver 457.30 (27.21.14.5730) | ||||||||
OS | Windows 10 Pro 64bit (Ver 2004 / build 19041.329) | ||||||||
電源プラン | 高パフォーマンス | ||||||||
室温 | 約25℃ |
レイトレーシングを用いる超高画質設定でテスト
サイバーパンク2077では、グラフィック設定のクイックプリセットを「レイトレーシング:ウルトラ」、テクスチャの質を「高」に設定して、4K解像度(3,840×2,160ドット)とフルHD解像度(1,920×1,080ドット)でフレームレートの測定を実施した。ゲームのバージョンは1.05。
4K解像度ではGPU側がボトルネックとなって60fpsには届かなかったが、Core i9-10900Kをはじめとする第10世代Coreプロセッサは48.1~51.1fpsを記録しており、問題なくプレイできるフレームレートは確保できている。一方、第10世代Coreプロセッサ以外のCPUについては、平均40fpsを超えたのはCore i7-6700Kのみで、ほかのCPUはプレイ中に30fpsを維持するのも厳しい結果となった。
フルHD解像度で平均60fpsを上回ったのは、75.1fpsを記録したCore i9-10900Kと、62.9fpsのCore i5-10600のみだった。4K解像度より描画負荷が軽いためGPU的には60fps以上を実現できる性能はあるものの、上位2製品以外のCPU側のボトルネックによってフレームレートが頭打ちになってしまっている。
リアルタイムレイトレーシングを用いた超高画質設定を適用したサイバーパンク2077が要求するCPU性能は高く、最新世代の4コア8スレッドCPUを用いても平均60fpsには届かなかった。せっかくGeForce RTX 30シリーズのような高性能GPUを導入するのであれば、すくなくとも6コアのCore i5-10600以上、できれば8コアのCore i7や10コアのCore i9を用意したい。
今回のサイバーパンク2077がそうであるように、最新のゲームではGPU性能だけでなくCPU性能への要求も高まっている。ビッグタイトルが次々に投入されている今冬、ゲーミングPCのアップグレードをするなら、GPUだけでなくCPUのアップグレードも合わせて検討してほしい。
[制作協力: インテル]