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Ryzen 9 6900HSとRadeon RX 6800Sの実力は?薄型ゲーミングノート「ROG Zephyrus G14」レビュー

Ryzen 9 6900HSを搭載するASUSのゲーミングノート「ROG Zephyrus G14 GA402R (GA402RK-R96RX6800SGL)」。実売価格は29万9,800円前後

 AMDが今年1月にノートPC向けの新CPU「Ryzen 6000」シリーズおよび新GPU「Radeon RX 6000S」シリーズを発表してからすでに3カ月以上が経過。各PCメーカーはこのCPU/GPUを採用するモデルを発表しているものの、なかなか実機が登場しなかったがようやく動きがあった。

 ここでは薄型・高性能向けのCPU「Ryzen 9 6900HS」とGPU「Radeon RX 6800S」を搭載するASUSの14型ゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G14 GA402RK (GA402RK-R96RX6800SGL)」を試用する機会を得たので早速実力を試していきたい。以下のYouTubeへのリンクにあるように、動画でのレビューも行なっている。なお、直販サイトでの価格は29万9,800円となっているが、執筆時点での発売日は不明だ。

Ryzen 6000シリーズを搭載する新ROG Zephyrus G14

 「Ryzen 6000」と「Radeon RX 6000S」について以下の関連記事に詳しく書かれているが、一応簡単に特徴を説明していこう。

 「Ryzen 6000」シリーズのポイントは、プロセスルールを従来の7nmから6nmに微細化したZen 3+アーキテクチャの採用だ。これにより電力あたりの性能が向上しているという。

 なお、Ryzen 6000シリーズはノートPC向けに限られるようだ。デスクトップ向けにはZen 4アーキテクチャを採用するRyzen 7000シリーズが2022年中に登場予定となっている。

Zen 3+アーキテクチャを使用して電力あたりの性能を向上させた「Ryzen 6000」シリーズ

 ROG Zephyrus G14 GA402RKに搭載されているのは、薄型高性能向けの「Ryzen 9 6900HS」だ。8コア16スレッドでブースト時の最大クロックは4.9GHzと高い。TDPは35WでメモリはDDR5-4800およびLPDDR5-6400に対応する。

Ryzen 9 6900HSのCPU-Zでの表示。8コア16スレッド仕様なのが分かる
メモリはDDR5に対応。ROG Zephyrus G14 GA402RKはDDR5-4800が32GB搭載されている

 「Radeon RX 6000S」シリーズは、薄型高性能にフォーカスしているのが特徴だ。最新世代のRDNA 2アーキテクチャを採用し、ゲームで高いフレームレートを出せる性能を持ちながら、20mm以下の厚み、2kg以下の重量の設計が可能になるとしている。

薄型かつ高性能なゲーミングノートPCの設計を可能する「Radeon RX 6000S」シリーズ

 「Radeon RX 6000S」シリーズは3モデル存在しているが、ROG Zephyrus G14 GA402RKは最上位の「Radeon RX 6800S」を搭載。演算ユニットが32基、ストリーミングプロセッサが2,048基、Infinity Cacheが32MB、ゲーム周波数が1,975MHzでメモリはGDDR6が8GBだ。

 GPU電力は最大100Wとなっている。GPUだけで最大100Wはかなり大きい消費電力だが、上位のAMD Radeon RX 6800MはGPU電力が145W以上となっているので、これでもかなりおとなしくなった。

Radeon RX 6800SのGPU-Zでの表示。PCI Express 4.0 x8接続なのが分かる

 そのほか、今回試用したROG Zephyrus G14 GA402RKのスペックは以下の通りだ。

ROG Zephyrus G14 GA402RKの仕様
CPURyzen 9 6900HS(3.3GHz~4.9GHz)
メモリDDR5-4800 32GB
ストレージ1TB NVMe SSD
GPURadeon RX 6800S
ディスプレイ2,560×1,600ドット表示対応14型液晶
OSWindows 11 Home
インターフェイスUSB 3.1 Type-C(DisplayPort・USB PD対応) 、USB 3.1 Type-C(DisplayPort対応) 、USB 3.0×2、HDMI、microSDカードリーダ、Webカメラ、クアッドスピーカー、音声入出力端子
無線Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1
本体サイズ312×227×19.5~22.61mm(幅×奥行き×高さ)
重量約1.72kg

スマートなデザインとゲーム向けの高レスポンスなキーボード

 性能測定の前に、まずは外観やインターフェイス類をチェックしよう。ゲーミングノートではあるが、仕事や学業にも使いやすいスマートなデザインだ。本体カラーにはホワイトのモデルも用意されており、好みで選べるのがうれしいところ。

 ディスプレイは14型で解像度は2,560×1,600ドットだ。画面比率は16:10で、これまで標準的だった16:9から縦方向の画面比率を伸ばすのが最近のノートPCのトレンドだ。縦方向に表示できる情報量を増やして仕事の効率アップを狙っている。リフレッシュレートは最大120Hzと高め。応答速度は3msだ。DCI-P3色域を100%カバーと色の表現力にも優れている。

 ディスプレイ上部にはWebカメラ、マイクも備えている。インターフェイスは左側面にHDMI出力、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力、USB PD対応) 、ヘッドセット端子、右側面にUSB 3.0×2、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力)、microSDカードスロットを用意。無線LANはWi-Fi 6対応で有線LANは備えていない。

ディスプレイは14型で解像度は2,560×1,600ドット。リフレッシュレートは120Hz
視野角の広いIPSパネルを採用
上部にはWebカメラとマイクも搭載
ディスプレイは180度開く
左側面にHDMI出力、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力、USB PD対応) 、ヘッドセット端子
右側面にUSB 3.0×2、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力)、microSDカードスロット

 キーボードはクセのない配列で使いやすい。キーの浅い押し込みで入力を認識するオーバーストローク技術で高速なレスポインスを実現しているところがゲーミングPCらしいところだ。

 ディスプレイを開くと、本体の後ろ側が持ち上がるエルゴリフトデザインによってキーボードが斜めになるため入力しやすいのもポイント。このほか、上部には音量調整やマイクのミュート、ROG Armoury Crateアプリの起動が可能なショートカットも用意されている。

 本体のサイズは、312×227×19.5~22.61mm(幅×奥行き×高さ)で重量は約1.72kgだ。ACアダプタは240Wと大出力なので大きく、筆者の実測で748gだった。

キーボードは日本語配列
キーピッチは実測で約19mm。キーストロークは公開されていないが、使った感じではやや深め
バップライトも搭載されている。ROG Armoury Crateアプリでライティングの調整が可能だ
タッチパッドはクリックが一体型になっているタイプ。筆者の実測で縦76mm、横130mmだった
ACアダプタは240W出力で大きめ
ACアダプタはケーブル込みで重量は748gだった

 非常にユニークな機能としては天面にドットパターンのアニメーションを表示できる「AniMe Matrix」がある。用意されているアニメーションだけではなく、好きな文字や画像を表示したり、バッテリ状況やメールの通知を表示したり、再生している音楽に合わせてビジュアライザーを表示したりと様々なパターンを選べる。天面なので自分は見えないが、LANパーティやカフェで個性を主張できるのはおもしろいところだ。

天面にドットパターンを表示できる「AniMe Matrix」
ROG Armoury Crateアプリで細かな設定が行なえる

重量級ゲームも遊べる性能を見せた

 次にベンチマークで基本性能をチェックしてみよう。使用したベンチマークは以下のものだ。

  • PCMark 10
  • 3DMark
  • Cinebench R23.200
  • ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
  • CrystalDiskMark

 本機には、サイレント、パフォーマンス、Turboと3つの動作モードが用意されているが、ここではTurboに設定してテストを行なっている。

ROG Armoury Crateアプリの動作モードは「Turbo」に設定

 また、比較対象として本機の前モデルでCPUにRyzen 9 5900HX、GPUにGeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載する「ROG Zephyrus G14 GA401QM」を用意した。

 CPUは同じ8コア16スレッドなので、世代が変わったことでどこまで性能を向上したのか見るのにピッタリ。GPUはNVIDIAのノート向けミドルレンジGPUと性能差はどこまであるのか注目と言える。

ベンチマーク結果
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
PCMark 10
PCMark 10 Score7,3256,681
Essentials10,9149,944
App Start-up Score14,82413,618
Video Conferencing Score9,3547,793
Web Browsing Score9,3779,266
Productivity8,6339,065
Spreadsheets Score11,61610,350
Writing Score6,4177,940
Digital Content Creation11,3208,977
Photo Editing Score20,48212,669
Rendering and Visualization Score13,88811,100
Video Editting Score5,1005,146
3DMark
Time Spy9,2885,431
Fire Strike23,48115,747
Port Royal4,2964,363
Wild Life11,75433,390
Night Raid46,02534,785
Cinebench R23.200
CPU(Multi Core)14,40213,285
CPU(Single Core)1,5591,494
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
1,920×1,080ドット 高品質(デスクトップPC)17,06914,412
1,920×1,080ドット 最高品質16,45914,118
CrystalDiskMark 8.0.4
1M Q8T1 シーケンシャルリード3,604.81 MB/s3,582.45 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト3,448.74 MB/s3,095.64 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード2,291.09 MB/s2,310.47 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト3,453.34 MB/s2,445.01 MB/s
4K Q32T1 ランダムリ-ド613.25 MB/s427.93 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト377.37 MB/s523.89 MB/s
4K Q1T1 ランダムリ-ド62.70 MB/s56.13 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト207.02 MB/s111.72 MB/s

 PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算/文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安となっているが、すべて大幅に上回っている。注目はDigital Content Creationで、前モデルより大幅にスコアが向上した。Productivityは前モデルよりもスコアが低いのは、オフィス系アプリに対する最適化不足と考えられる。

 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」はフルHD解像度かつ最高画質設定で十分快適にプレイできるスコアを出した。

 Cinebench R23のMulti Coreが14,402、Single Coreが1,559という結果はかなり優秀で、デスクトップ向けの8コア16スレッドCPUである、Ryzen 7 5800XやCore i9-11900Kに近いスコア。6nmのZen 3+アーキテクチャの凄さが分かる部分だ。

 ストレージは、PCI Express 4.0 x4接続のNVMe SSDを搭載。シーケンシャルリードが3,604.81MB/s、シーケンシャルライトが3,448.74MB/sと4.0 x4接続としては、それほど高速ではないが、ノートPCのストレージとしては十分すぎる速度。ゲームのロード時間に不満を感じることはないだろう。

 また、microSDカードスロットのデータ転送速度も試して見た。読み込み170MB/s、書き込み90MB/sの高速microSDカードと挿してCrystalDiskMark 8.0.4を実行したがシーケンシャルリードは97.18MB/s、ライトは88.16MB/sだった。

microSDスロットに読み込み170MB/s、書き込み90MB/sのmicroSDカードを挿してCrystalDiskMark 8.0.4を実行した結果

 続いて、実ゲームでの性能をチェックしてみよう。前モデルと性能を比較しやすいように解像度は画面比率16:9(1,920×1,080ドット)とした。まずは、人気FPSの「レインボーシックス シージ」と「Apex Legends」から。レインボーシックス シージはゲーム内のベンチマーク機能で測定、Apex Legendsはトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測している。

 レインボーシックス シージなら最高画質でも平均250fps、Apex Legendsでも平均183.3fpsと120Hzの高リフレッシュレート液晶を活かせるフレームレートが出ている。14型の比較的コンパクトなゲーミングノートでも“勝ち”にこだわったプレイが可能だ。

レインボーシックス シージ(画質“最高”、フルHD、レンダリングスケール100%)
最小平均最大
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
193 fps250 fps331 fps
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
154 fps179 fps208 fps
Apex Legends(最高画質、フルHD)
最小(1%)平均
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
154.4 fps183.3 fps
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
101.8 fps137.9 fps

 では、重量級と言えるゲームではどうだろうか。ここでは、オープワールドレースゲームの「Forza Horizon 5」、オープンワールドRPG「サイバーパンク2077」を用意した。両タイトルともゲーム内のベンチマーク機能で測定している。

Forza Horizon 5(画質“エクストリーム”、フルHD、平均)
総合GPUCPUシミュレーションCPUレンダリング
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
53.0 fps71.4 fps216.1 fps119.6 fps
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
44 fps46.2 fps164.5 fps87 fps

 Forza Horizon 5は、レイトレーシングにも対応する美麗なグラフィックのレースゲームということもあり、最高画質のエクストリーム設定では平均53fpsと快適なプレイの目安である60fpsに若干届かなかった。

サイバーパンク2077(画質“ウルトラ”、フルHD)
最小平均最大
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
32.44 fps66.86 fps106.45 fps
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
30.43 fps53.97 fps94.03 fps

 サイバーパンク2077はレイトレーシング無効と有効の両方で実行している。レイトレーシングを使わなければ、画質を最高のウルトラに設定しても平均66.86fpsと快適に遊べるフレームレートを出した。Radeon RX 6800Sは重量級ゲームを遊べるだけのポテンシャルがあると言ってよいだろう。

サイバーパンク2077(画質“レイトレーシング:ウルトラ”、フルHD、FSR“バランス”)
最小平均最大
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
23.93 fps39.50 fps54.35 fps
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
24.09 fps49.05 fps64.22 fps

 しかし、レイトレーシングを有効にすると、これまでの結果と異なり、前モデルよりもフレームレートが下がってしまった。Radeon RX 6000シリーズの泣き所、レイトレーシング性能の弱さが出てしまっている。前モデルのGPUはGeForce RTX 3060 Laptop GPU。レイトレーシングに関してはGeForce RTX 3000シリーズのほうが上だ。

 世界的ヒット作であり、そして筆者も大好きなオープンワールドアクション「エルデンリング」も試す。このゲームは最大で60fpsまでしかフレームレートが出ない。そのため、平均60fpsに届くかどうかがポイントだ。リムグレイブ周辺の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定している。

エルデンリング(画質“最高”、フルHD)
最小(1%)平均
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
37.5 fps59.0 fps
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
31.3 fps50.3 fps

 平均59fpsとほぼ60fpsを達成と最高画質でも快適にプレイできるのが分かる。最小(1%)も37.5fpsとフレームレートが強烈に落ち込むようなシーンもなかった。

 クリエイティブ性能もチェックしておこう。ここでは「UL Procyon」のLightroom ClassicとPhotoshopで画像編集処理を行なう「Photo Editing Benchmark」と動画エンコードの「HandBrake」を実行した。HandBrakeは約3分の4K動画をH.264(Super HQ 1080p30 Surround)とH.245(H.265 MKV 1080p30)の動画へとソフトウェアエンコードする時間を測定している。

UL Procyon Photo Editing Benchmark v2.0.399
Photo EditingImage RetouchingBatch Processing
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
6,6355,7997,593
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
6,2985,7866,856

 Photo Editing Benchmarkは、すべてのスコアが前モデルよりも上昇しているのが分かる。特にLightroom Classicで処理を行なうBatch Processingのスコアアップが大きい。この処理はCPUだけではなく、メモリの性能もスコアに影響するだけにDDR5-4800搭載の効果が出ているのだろう(前モデルはDDR4-3200)。

HandBrake(4K/60fps変換)
Super HQ 1080p30 SurroundH.265 MKV 1080p30
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
6分9秒6分49秒
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
7分17秒8分12秒

 HandBrakeはGPUを使わないCPUオンリーのソフトウェアエンコードを実行しているので、CPUパワーの差を確かめられるテストだ。同じ8コア16スレッドのCPUながら、前モデルよりも1分以上も時間を短縮できている。ここでもZen 3+アーキテクチャの強さが見て取れる。

 最後に消費電力を見てみよう。アイドル時、Cinebench R23のMulti Core実行時、3DMarkのTime Spy実行時の消費電力をラトックシステムのREX-BTWATTCH1で測定した。

システム全体の消費電力
アイドル時Cinebench R23時3DMark時
ROG Zephyrus G14 GA402RK
(Ryzen 9 6900HS)
21.9 W120.0 W225.0 W
ROG Zephyrus G14 GA401QM
(Ryzen 9 5900HX)
20.3 W110.0 W132.0 W

 Cinebench R23はCPUに負荷がかかる処理。Ryzen 9 5900HXよりも若干消費電力がアップしているのが見て取れる。3DMarkはCPUとGPUの両方に負荷がかかる処理。ここは前モデルよりも大きく向上した。前モデルのACアダプタは180W、本機は240Wと想定している消費電力も異なる。性能は確かに向上したが、消費電力もそれ相応にアップした。

すべてがハイレベルでまとまった薄型ゲーミングノートPC

 2022年のゲーミングノートは“薄型・高性能”がトレンドだ。ゲーミングノートはその性能の高さゆえに、ゲーマーだけではなくクリエイティブな用途やテレワーク用としても注目されているが、持ち運びに不向きなサイズや重さ、仕事や学業で使いにくい見た目のゴツさがネックになることがあった。

 しかし、ROG Zephyrus G14 GA402RKは重量級ゲームも遊べる性能を持ちながら、スマートなデザインに十分持ち運べるサイズを実現。約30万円という価格も、昨今のビデオカードの価格を考えると悪くはない。幅広い層にオススメしたいゲーミングノートだ。