日本HP、容積約1Lで35WデスクトップCPUを搭載する超小型PC

　日本ヒューレット・パッカード株式会社は、容積が1.05Lの超小型ビジネス向けデスクトップPC「HP EliteDesk 800 G1 DM」を発売した。直販価格は85,000円(税別)から。

　本体サイズが34×177×175mm(幅×奥行き×高さ)、容積にして約1.05Lの超小型デスクトップPC。業界最小クラスのの筐体に、消費電力35W以下のTシリーズのIntelプロセッサの搭載を可能とし、高性能を実現した。

【18時5分訂正】記事初出時、45Wまでとしておりましたが、正しくは35Wです。お詫びして訂正します。

　筐体は金属製で、VESA規格マウンタ用のネジ穴を標準装備。オプション品のモニターマウントキットを利用すれば、筐体をディスプレイのスタンドの上に載せて収まるサイズとなるほか、本来はディスプレイ用だが、レバーで着脱できるVESAマウントフレーム「HPフラットパネルモニター Quick Release」を利用して、机の下などに固定できる。

　小型ながらメンテナンス性も考慮しており、手回しネジ1本で内部にアクセス可能なほか、HDDやメモリもツールレスで交換可能。メモリはSO-DIMMタイプながら2枚、M.2スロットも2基(2230×1、2280×1)備えており、拡張性も確保されている。また、無線LAN用のアンテナも内蔵している。

　搭載可能なプロセッサは、Celeron G1820T(2.4GHz、ビデオ機能内蔵)、Pentium G3320T(2.6GHz、同)、Core i3-4130T(2.9GHz、同)、Core i5-4570T(2.9GHz、同)、Core i7-4765T(2GHz、同)の5モデル。Core i5-4570はTurbo Boost時3.6GHz、Core i7-4765Tは最大3GHzで動作し、また4765Tはクアッドコアとなっている。

　このほか標準構成は、メモリ4GB、Intel Q87 Expressチップセット、500GB HDD、OSにWindows 8.1(64bit)などを搭載。BTOでは、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN(Intel 7260)、Officeの有無などを選択できる。

　インターフェイスは、USB 3.0×6、Gigabit Ethernet(Intel I217LM)、ミニD-Sub15ピン、DisplayPort×2、音声入出力などを備える。電源は65WのACアダプタ。最大消費電力は、Core i7-4765T搭載時で59Wとなっている。

本体背面のインターフェイス

DisplayPortを2ポート搭載。吸気口も見える

筐体を開けたところ

ヒートシンクの下にLGA1150ソケットが見える

HDDはツールレスで取り外し可能で、メモリとM.2スロットにアクセス可能

ディスプレイを壁にかけるマウントキットを利用すれば、机の下などに設置できる

VESA互換のネジ穴を標準で装備

利用シーンの一例

デジタルサイネージやキオスク端末などに展開する

既に採用が決まっているところもあるという