特集
Evernote専用ドキュメントスキャナ「ScanSnap Evernote Edition」を試す
(2013/9/30 06:00)
クラウドドキュメント管理システムのEvernoteから、Evernoteによるオリジナルデザインの製品やグッズを販売するオンラインショッピングサイト「Evernote Market」が開始となった。この中で、Evernoteとの連携の主役を担う製品「PFU ScanSnap Evernote Edition」も予約販売が開始され、10月25日にも国内で出荷予定となっている。
発売に先立って製品を入手できたので、今回Evernoteとの連携機能を中心に、簡単に使い勝手などを検証していく。販売予定価格は49,800円だ。なお、今回試用したモデルは、ハードウェアこそ量産機に準じるものの、ソフトウェアが開発途中のものであり、製品版と画面構成などが大幅に変更になる可能性があり、今回掲載するスクリーンショットなどはあくまでも参考までとしていただきたい。
ダークグレーで柔らかい質感になった本体
まずはパッケージから見ていこう。Evernote Marketで販売される製品は、基本的にパートナー企業の既存製品を元に、Evernoteのデザイナーが自らデザインを加えたものとしており、それは今回のScanSnap Evernote Editionでも随所こだわりが感じられる。
パッケージはEvernoteとの連携を強く意識し、側面にロゴが入っているほか、パッケージ全体もEvernoteのブランドイメージカラーであるダークグレーをベースに、ライトグリーンをアクセントとしている。届いた瞬間からEvernoteの世界観に浸ることになる。
内容物は、マニュアル、Evernote Premiumライセンス1年間分のクーポンコード、ACアダプタ、USB 3.0ケーブル、A3キャリアシートなどと至ってシンプルだ。
それでは本体を見ていこう。本体は既存モデル「ScanSnap iX500」をベースとしているが、Evernoteイメージカラーのダークグレーを採用し、iX500の梨地ではなく、ラバー風仕上げとなっている。一昔前のワープロ専用機などを彷彿とさせる色合いはなかなか渋く、個人的には質感はiX500より上だと感じた。
iX500にあったシールなども、Evernote Editionでは底面に移動され、外観がスッキリしている。iX500と同じく、Evernote Editionにも無線LAN機能があるため、無線LANを使用すればACケーブル1本のみで駆動できる。そのため設置の自由度が高くなるわけだが、シールが底面に移動したことで、後ろから見てもスタイリッシュに見え、デザインを重視する場合、設置の自由度はさらに高まったと言えるだろう。
本体中央にはEvernote Editionのロゴが印字されているほか、給紙トレイを開けた排紙トレイの底面になる部分にもEvernoteのロゴを配置。さらに排紙トレイを開くと、上から下にかけて小さくなる水玉模様が描かれた面が出てくる。この辺りもiX500とは差別化されている。
ボタンのインジケータLEDも、iX500のブルーからグリーンに変更され、Evernoteらしさをより一層強めている。Evernoteのデザイナーがデザインしただけのことはあると言えるだろう。
近年PCやその周辺機器の色といえば、発熱増加の傾向からか、はたまたコストダウンの傾向からかわからないが、金属またはプラスチックの質感が強く、色も黒か白かシルバーか、はたまたカラー付きのものが多くなっている。その点ScanSnap Evernote Editionは、なんとなく2~3世代前のOA機器を彷彿とさせるシックな風合い。パッケージ開けてからしばらく、懐古する気分に浸った。
ソフトウェアはEvernote専用
ソフトウェアは、Evernote専用のため、Evernoteアプリの利用が前提となっている。付属の「ScanSnap Manager Evernote Edition」は、単純に画質の設定やアプリへの振り分けと転送作業を行なうだけのものだ。
本製品はデバイスマネージャーからは「ScanSnapiX500EE」として認識され、ScanSnap iX500とは区別されているのがわかる。このためiX500のソフトウェアでEvernote Editionを使うことはできないし、その逆も不可能だ。しかし既存のScanSnap Mangerとは共存できるため、2台繋げて同時に使うことはできる(そのようなユーザーはごく少数派だと思うが)。
振り分けられるのは現時点で文書、名刺、レシート、写真の4種類のみで、ユーザー自身が設定することはできない。文書のみPDFを設定可能で、残りはJPEGが基本のようである。それぞれの設定の中で、カラーモード(自動判別/カラー/グレー/白黒)、画質(自動選択/スーパーファイン/ファイン/ノーマル)、圧縮率(低/中/高)、読み取り面の選択(両面/片面)が選択できる。またオプションとして、原稿の向きの自動回転、白紙ページの自動削除、そして裏写りの軽減が設定可能だ。
振り分けは基本的に全自動で行なわれる。例えば1回のスキャンでADFに文書、名刺、写真を混載しても、ScanSnapがその内容を自動的に判別して、Evernoteに振り分ける。タスクトレイのアイコンをクリックすれば、ユーザーが任意の振り分けに固定できる。なお、振り分け機能を使う場合は、Evernoteのアプリでスキャンを設定する必要があった(難しい設定ではない)。
試しに人の名前が入った名刺を837枚、クーポン券1枚、そして名刺サイズの会社概要3枚をスキャンしてみたが、文書と誤認識されたのはサイズが特殊な名刺1枚のみで、残りはパーフェクトだった(クーポンは文書、会社概要はレシート扱いとなった)。PFUは長年ドキュメントスキャンを手がけていることもあり、その分別精度も折り紙つきだ。
データはEvernoteのクライアントにいったん保存され、同期ボタンを押せばサーバーと同期される。名刺が画像の場合でも、サーバー側でOCRを自動的に行なうため、数分もしないうちに、iPhoneなどのデバイスからでもテキストによる検索が可能になる。
ScanSnapの高速さも手伝って、841枚を30分程度でスキャンできた。これだけ大量のデータをすぐに電子化できるなら、今後もぜひ継続して使いたいと思った。特に名刺のような大量のカードデータを捌く場合、ScanSnap+Evernoteの便利さは一度使うと手放せない。
なお、Evernote Premiumライセンスを持っていないと、1カ月あたり25MBまでしかアップロードできないため、特に購入直後大量のデータを電子化する際はすぐに上限に引っかかることになる。データが25MBを超える場合Evernoteで直前にスキャンしたデータが破棄されるので注意されたい。もちろん、それを見越して、予めEvernote Premium 1年間ライセンスが製品に付属しているわけだ。
スキャンデータは基本的にEvernoteアプリに転送されるが、設定では指定したフォルダにコピーをとっておくことも可能である。オフラインでも自由に使いたい場合などはチェックを入れておくと良いが、使用後チェックを外すことを忘れないようにしたい。また、コピーを取らずとも、Evernoteのアプリからは、画像ならばドラッグ&ドロップできるし、PDFであればビューワで開いて、ローカルに保存できるので特に問題はないだろう。
文書すべてをEvernoteに任せるユーザー向け
というわけで、簡単にScanSnap Evernote Editionを試してきた。特に、文書混載スキャン時の自動振り分け機能は新しいもので、これまで「スキャンするコンテンツに応じて、ユーザーが使うアプリを自分で変更する」という概念を一新するものである。Evernote自身が単機能だからこそ搭載した機能だとも言え、そこにiX500のために新たに開発した「GIプロセッサ」のパワーが活用されているのかもしれない。
もちろん、ユーザーがスキャンするものが文書/名刺/レシート/写真のみとは限らないし、画質などをユーザーが細かく設定し、ローカルに財産として残しておくといった用途には使えないが、Evernote向けだと割り切って使うならなかなか便利だと言えるだろう。機能を割り切った上で49,800円というのは、やや割高だというのも事実だが、そこはデザインともトレードオフの関係であり、なかなか難しい。普段からEvernoteを活用しており、シンプルに紙のドキュメントを電子化して管理したいのなら、一考の価値はあると言えるだろう。
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