イベントレポート
GIGABYTE、第6世代Core搭載の超小型PC「BRIX」を多数展示
(2016/1/7 16:49)
GIGABYTEは、CES 2016開催に合わせて新製品を発表し、米国ラスベガスのホテルで、第6世代Coreプロセッサを採用する超小型PC「BRIX」シリーズ新モデルを多数展示した。
展示された製品は、「BRIX」シリーズが3製品、2.5インチドライブベイを備える「BRIX s」シリーズが4製品、vProテクノロジ対応モデル「BRIX Vpro」シリーズが1製品と多岐に渡っている。また、従来モデルからケースデザインが変更され、トップカバーが樹脂製になるとともに、ヘアライン加工が施され、指紋の痕が付きにくいデザインとなっている。なお、樹脂採用はトップカバーのみで、側面や底面には金属を採用しているとのこと。
このほか、型番のないプロトタイプも2製品展示された。ここでは、これら新BRIXを、シリーズ別に紹介する。なお、いずれの製品も、発売時期や価格は現時点では未定。
BRIX
第6世代Core搭載BRIXシリーズとしては、CPUにCore i7-6500U(2.5GHz/ビデオ機能内蔵)採用の「GB-BSi7-6500」、Core i5-6200U(2.3GHz/同)採用の「GB-BXi5T-6200」、そしてCore i3-6100U(2.3GHz/同)採用の「GB-BSi3AL-6100」の3製品を展示した。ケースの形状は3製品とも同じで、サイズは112.6×119.4×34.4mm(幅×奥行き×高さ)。ただ、CPU以外の仕様も3製品で微妙に異なっている。
まず、メインメモリスロットは3製品ともSO-DIMMが2スロットとなるが、GB-BSi7-6500はDDR3L-1600に対応しているのに対し、GB-BXi5T-6200とGB-BSi3AL-6100はDDR4-2133に対応。また、GB-BXi5T-6200とGB-BSi3AL-6100はUSB 3.1対応のUSB Type-Cポートを備える。さらに、GB-BSi3AL-6100はGigabit Ethernetポートを2系統備えるなど、それぞれに微妙な仕様違いが見られる。なお、IEEE 802.11ac(デュアルチャネル)およびBluetooth 4.2対応の無線モジュールが搭載される点は、3製品とも同じだ。
BRIX s
2.5インチドライブベイを備えるBRIX sシリーズとしては、Core i7-6500U採用の「GB-BSi7HT-6500」と「GB-BSi7H-6500」、Core i5-6200U採用の「GB-BSi5H-6200」、Core i3-6100U採用の「GB-BSi3H-6100」の4製品を展示。こちらも、ケースの形状は全て同じで、サイズは112.6×119.4×46.8mm(同)となる。また、IEEE 802.11ac(デュアルチャネル)およびBluetooth 4.2対応の無線モジュールも全製品に搭載される。
これら4製品のうち、GB-BSi7HT-6500にのみThunderbolt 3/USB 3.1対応のUSB Type-Cポートを用意。また、メインメモリもGB-BSi7HT-6500のみDDR4-2133に対応し、ほかの3製品はDDR3L-1600対応となる。メモリスロットは、4製品ともSO-DIMMが2スロット用意。GB-BSi7HT-6500以外の3製品については、搭載CPU以外の仕様はほぼ同等となっている。
BRIX Vpro
新たに追加となった、Intel vProテクノロジ対応モデル「VRIX Vpro」。CPUにCore i7-6600U(2.6GHz/同)を採用する「GB-BSi7HA-6600」が展示された。
形状はBRIX sシリーズと同じで、2.5インチドライブベイを備えるケースを採用し、サイズも112.6×119.4×46.8mm(同)となる。vProテクノロジ対応ということで、ビジネス用途をターゲットとした製品とのこと。メインメモリスロットはSO-DIMMが2スロットで、DDR4-2133に対応。また、IEEE 802.11ac(デュアルチャネル)およびBluetooth 4.2対応の無線モジュールも標準搭載。このほか、USB 3.1対応のUSB Type-Cコネクタも用意される。
BRIXプロトタイプ
BRIXシリーズのプロトタイプで、型番はまだ付いていない。これまでのBRIXシリーズとはまったく異なる、横に大きなケースを採用している点が大きな特徴。横に拡がった部分に専用ビデオカードを装着できるようになっており、多画面環境やゲーミングPCを実現する、より高い性能を発揮するPCになるという。専用ビデオカードとしては、GPUにGeForce GTX 950Mを搭載するものなどが用意されるとのこと。そして、GPUにはヒートパイプで結ばれた大型ヒートシンクが装着され、ケースにはそのヒートシンクを冷却する大型ファンも装着される。
搭載CPUなどの詳細は未定とのことだが、展示機を見る限りでは、第6世代Coreプロセッサを採用し、メインメモリはDDR4-2133が利用できるようだ。また、2.5インチドライブも内蔵可能になるようだ。本体サイズが大きいこともあり、外部ポートも充実しており、ビデオカード用にMini DisplayPortが3ポート用意される点などの特徴も見られた。
これ以外にも、BRIX用ケースのプロトタイプも展示。こちらは、ケース自体がヒートシンクとなった、完全ファンレス仕様のケースだ。CPUの熱をヒートシンク状になっている本体トップカバーに逃がすとともに、ケース全体で放熱することにより、ファンレス仕様を実現できるという。ただし、このケースを利用した製品自体の投入は、現時点で未定とのことだ。