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SteamOS搭載のゲーミングPC「Steam Machine」が11月に発売へ
~家庭内でストリーミングプレイできる「Steam Link」も49.99ドル
(2015/3/6 12:56)
Valveは3日(現地時間)、独自のSteamOSを搭載したゲーミングPC「Steam Machine」を2015年11月に発売すると発表した。
SteamOSは2013年9月に無償提供を発表され、同年10月にはこれを搭載したPCを投入すると公表し、プロトタイプを300台出荷。さらに2014年1月に開催されたInternational CES 2014で多数のモデルを展示し、2014年後半に投入するとしていた。
デルはWindows 8.1をベースに独自の「Alpha UI」を搭載したSteam向けPC「ALIENWARE Alpha」を2014年末に投入したものの、OSの開発の遅れからか、結局Steam Machineそのものは2014年中に市販されなかった。
今回、このSteam Machineの発売を2015年11月と定めた上で、具体的なメーカー名および一部製品の外観、さらに仕様の一部や価格までを公開した。
トップを飾ったのはやはりデルの「ALIENWARE Steam Machine」で、価格は479.99ドルから。ALIENWARE Alphaと同様、Core i3/i5/i7から選択可能で、GeForce GTX GPUを搭載。メモリは4~8GB、HDDは1TB/2TBとなっている。
ASUSの「ROG GR85」は、ASUSお馴染みとなったゲーミングブランドから出ることになる。主な仕様は、CPUにCore i5/i7、メモリ4~16GB、GeForce 9シリーズビデオカード、500GB/1TB HDDまたは128~512GB SSDなどを搭載し、価格は699ドルから。
このほか、GIGABYTEのIris Pro Graphics搭載の「BRIX Pro」(599ドル)や、ZOTACのGeForce GTX 970M搭載「Steam Machine SN970」(999ドル)などの超小型モデルを含め、計15社が投入を予定している。
リビングのTVでゲームをスマートに楽しむ「Steam Link」
これに加え、リビングのTVなどでPCゲームを楽しむためのセットトップボックス「Steam Link」も同時投入される。価格は49.99ドル。
Steamには、CPU/GPU性能が強力なホストPC/Steam Machineでゲームを実行し、その画面をエンコードして、家庭内ネットワーク経由でストリーミング配信をし、処理能力が非力なゲストPCでもゲームを楽しむホームストリーミング機能を用意しているのだが、Steam Linkはその機能を活かした超小型のクライアントとなる。
解像度は1,080pで、フレームレート60fpsを達成できる。ネットワークは有線またはIEEE 802.11acとなっている。それ以外の仕様は公開されていない。
なお、アメリカで開かれているゲーム開発者向けカンファレンス「Game Developer Conference」では、ヘッドマウント型ディスプレイ「Steam VR」も発表されており、その詳細については僚誌GAME Watchの記事を参照されたい。