イベントレポート

【ソニー発表会詳報】「Xperia Z2 Tablet」など披露された新機種を写真で紹介

発表会には2013年に引き続きソニー社長兼CEOの平井一夫氏が登壇。これからも「One SONY」を具現化する最強の製品をお届けするので期待してほしい、と語る
会場:Fira Gran Via

会期:2014年2月24日~27日(現地時間)

Xperia Z2 Tabletを紹介する、ソニーモバイルコミュニケーションズ社長兼CEOの鈴木国正氏

 Sony Mobile Communications(ソニーモバイルコミュニケーションズ)は、Mobile World Congress(MWC) 2014開幕に合わせて発表会を開催し、10.1型Androidタブレット新モデル「Xperia Z2 Tablet Z」、フラグシップスマートフォン「Xperia Z2」や、新興市場向けスマートフォン「Xperia M2」を発表した。

 発表会では、ソニーモバイルコミュニケーションズ社長兼CEOの鈴木国正氏が登壇し、新製品やウェアラブルデバイス「SmartBand SWR10」について詳細に説明。また、発表会後半では、2013年に引き続きソニー社長兼CEOの平井一夫氏が登壇し、「One SONY」を具現化する最強の製品をお届けすると、今後の意気込みを語った。

 今回発表された製品についての詳細は、こちらの記事を参照してもらうとして、ここでは各製品を写真で紹介していくことにする。また、一部仕様面の捕捉も加えておく。

Xperia Z2 Tablet

 「Xperia Tablet Z」の後継モデルで、Wi-Fiモデルと3G/LTE対応モデルをラインナップ。本体サイズは、266×172×6.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量はWi-Fiモデルが約426g、3G/LTEモデルが約439g。防水防塵対応10.1型タブレットで世界最薄最軽量。

 液晶は、表示品質の進化した「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用。表示解像度は1,920×1,200ドット。背面メインカメラは、約800万画素の「Exmor RS for mobile」を採用し、タイムシフト連写やARエフェクトといった撮影機能にも対応。

 オプションの周辺機器は、スピーカー内蔵の充電台や、Xperia Z2 Tabletのリモコンとして活用できるBluetooth接続のハンドセットなどを用意。Xperia Z2 Tabletの3G/LTE対応モデルは通話機能も搭載しており、ハンドセットを利用することで通話が可能になるという。ワールドワイドで3月以降に発売予定だが、日本での発売は未定とのことだ。

Xperia Z2 Tablet。デザインはXperia Tablet Zのオムニバランスデザインを踏襲。実際に手に持つと非常に軽く感じる
下部側面。高さは6.4mmと非常に薄い
左側面。アルミ削り出しの電源ボタンなどは従来から変わらない
上部側面
右側面
背面。従来モデルから質感も向上している
背面のメインカメラには、約800万画素の「Exmor RS for mobile」を採用
専用の充電台。コネクタ部分の仕様はXperia Z1と同じだ
こちらはオプションで用意されるスピーカー内蔵の充電台。動画を視聴する場合などに便利
オプションのハンドセット。Bluetooth接続で、Xperia Z2 Tabletを操作するリモコンとして動作する
Xperia Z2 Tabletの3G/LTE対応モデルは通話機能を搭載。ハンドセットにはマイクとスピーカーがあり、通話が可能

Xperia Z2

 Xperia Z1の後継となるフラグシップスマートフォン。従来より大きい5.2型液晶を採用しつつ、ベゼル幅を狭くすることで、本体幅が約73.3mmとZ1より約0.7mm狭くなった。本体サイズは73.3×146.8×8.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約163g。

 搭載プロセッサがSnapdragon 801(2.3GHz)に強化されたことにより、4K動画の撮影(3,840×2,160ドット、30p)を新たにサポート。また、120fpsで動画を撮影し、撮影後に任意の場所をスローモーションにできる「タイムシフトビデオ」機能も新たにサポートした。

 ハイレゾリューション・オーディオ音源の再生は、USB接続のハイレゾ音源対応スピーカーやUSB DACなどを利用することで可能となる。また、Xperia Z2 Tablet同様のデジタルノイズキャンセリングヘッドフォンへの対応や、フロントステレオスピーカーの搭載なども実現し、サウンド機能を大幅に強化したとする。メモリは3GB、ストレージは16GB搭載。ワールドワイドで3月以降に発売予定だが、日本での発売は未定。

新フラグシップスマートフォンXperia Z2。5.2型フルHD液晶を搭載
Xperia Z1(左)との比較。左右ベゼルが狭く、Z1より大型の液晶を搭載しつつ幅が狭くなった
奥行きはXperia Z1(下)より長くなっている。厚さはZ1よりわずかに薄い
下部側面
左側面
上部側面
右側面
裏面
プロセッサがSnapdragon 801(2.3GHz)に強化されたことで、4K動画の撮影に対応
液晶面の上部と下部にスピーカーを搭載し、横位置でステレオ音声の再生が可能
周囲の騒音を約98%カットできるデジタルノイズキャンセリングヘッドフォンに対応
USB接続のDACやスピーカーなどを接続することで、ハイレゾリューション・オーディオ音源の再生が可能
カラーは、ブラック、ホワイト、パープルの3色をラインナップ

Xperia M2

 「Xperia M2」は、新興市場をターゲットとする低価格スマートフォンだ。液晶は4.8型qHD(960×540ドット)、プロセッサはQualcommのSnapdragon 400(1.2GHz)、約800万画素のExmor RS for mobileカメラを搭載。Xperia Z2同様オムニバランスデザインを採用しており、質感に優れる。2,300mAhのバッテリとスタミナモードでバッテリ駆動時間にも優れるという。ワールドワイドで4月以降に発売予定で、こちらも日本での発売は未定。

4.8型qHD液晶、Snapdragon 400(1.2GHz)を搭載する新興市場向けの低価格スマートフォン、Xperia M2
下部側面
左側面
上部側面
右側面
裏面

SmartBand SWR10

 ライフログツール「Core」をプラットフォームとするウェアラブルデバイス「SmartBand SWR10」については、1月のCESで発表された内容とほぼ同じ説明であった。ただ、2014 FIFA World Cupとのコラボレーションによるオリジナルバンドや、エレコムやバッファローなど、サードパーティ製のバンドが発売されることが発表された。SmartBand SWR10は3月より全世界60カ国で発売を予定。日本でも発売を予定しているが、時期は未定。

 また、Coreベースのコンセプトモデルとなるカメラユニットも発表された。このカメラユニットについては、写真とライフログを融合させるものということだが、仕様などは未発表で、発売についても未定だ。

ライフログツール「Core」プラットフォームのウェアラブルデバイス「SmartBand SWR10」については、1月のCESとほぼ同等の説明だった
2014 FIFA World Cupコラボレーションカラーのバンド
SmartBand SWR10のコア部分を取り付けて利用するSmartWareコンセプトモデル
バンドはエレコムやバッファローなどサードパーティからも登場
カメラを搭載のライフログデバイス。写真とライフログを融合するツールとのことだが、詳細は未発表

(平澤 寿康)