日本マイクロソフト創業以来初となる「社章」を作ったのも樋口氏のアイデアが発端だった。2011年10月25日から社員に配布し、新たなロゴに変更された今も社員は、社章を着用している。これは米本社にもなく、日本だけで製作したオリジナルのもので、来日したマイクロソフトのVIPたちもこれを着用して、会見に臨んでいた。特にお気に入りだったのが、ケビン・ターナーCOO。米本社サイトの役員紹介に使用している写真では唯一、この社章を着用している。実は、樋口氏は、ここでもフライング。2011年2月の社名変更、新オフィス移転の会見では密かに着用していた。この時はまだ試作品で社内には1つしかない状況だったと言う。社章を作った理由を樋口氏は、「信頼され尊敬される企業として、部門を超えた、1つのエンティティとしての一体感を醸成していきたいと考え、その証として製作した。社員には自覚と誇りを持って社章を着用して欲しい」と語っていた