2011年7月、日本マイクロソフトとKDDI、富士通は、Windows Phone 7.5を搭載した「Windows Phone IS12T」を発表した。開発コードネーム「Mango」と呼ばれたWindows Phone 7.5は、Windows MobileからWindows Phoneへとリブランディングした最初のOSであり、その後のWindows 8へと続く、タイル型のインターフェイスが注目を集めた。「この一歩を成功させないと次がない」と樋口社長は不退転の覚悟を示したが、結果は、この1機種で終了。その後ずっとWindows Phoneの投入は見送られている。Windows Phone 7.5搭載スマートフォンは、日本が最初に発売された国となったが、その後最新版が出なかったことから、樋口氏が仕事で利用するスマートフォンは、今年春までの4年近くの間、これを使い続けることになった。ユーザーとして、Windows Phoneの次期モデル登場を最も望んでいたのは樋口氏自身かもしれない