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ハイエンド以外のゲーミングPCは夏に弱いは本当!? HyperXの冷却力を長時間プレイで検証した

「HyperX OMEN 35L」(右)と「HyperX OMEN 15」(左)

 ゲーミングPCを選ぶとき、まず目に入るのはCPUやGPUの型番だろう。より高性能なCPU、より上位のGPUを搭載していれば、ゲームが快適に動く。これは間違いではない。 ただし、夏場のゲームプレイまで考えると、もう1つ見落とせない要素がある。それは冷却性能だ。

 どれだけ高性能なパーツを搭載していても、内部温度が上がりすぎれば、PCは発熱を抑えるためにCPUやGPUの動作クロックを下げる。いわゆるサーマルスロットリングが発生する。すると、カタログスペック通りの性能を維持しにくくなり、フレームレートの低下や動作の不安定さにつながることがあるのだ。

 では、冷却面で安心できるのは高価なハイエンド機だけなのだろうか? 買いやすい価格帯のゲーミングPCでは、夏場の長時間プレイで性能が落ちるのを覚悟しなければならないのだろうか? 今回はHPのゲーミングPCから、ミドルレンジからハイエンド向けまで幅広くサポートできるデスクトップPC「OMEN 35L Gaming Desktop GT16-1007jp」と、ゲーミングノートPC「HyperX OMEN 15-ga0035TX パフォーマンスモデル」を用意し、長時間の負荷によるCPU/GPUの温度、クロックの推移などを計測した。夏のゲーミングPC選びで、本当に見るべきポイントを探っていく。

CPU/GPU名だけでは分からない「持続性能」

 ゲーミングPCの製品ページでは、CPUとGPUの型番が大きく扱われる。どの世代のCPUか、GPUがGeForce RTX 50シリーズか、ビデオメモリは何GBかといった点だ。性能を判断するうえで分かりやすく、比較もしやすい。

 一方で、 冷却性能は数値化しにくい。 ファンの数、ヒートパイプやヒートシンクの構造、エアフロー、筐体内部の余裕、ノートPCなら吸排気口の配置など、実力を決める要素は多いが、製品スペック表だけで差を読み取るのは難しい。

 しかし、ゲームを長時間プレイするなら、この冷却性能が実性能に直結する。特に夏場は室温が上がりやすく、PC内部の熱が逃げにくい。短時間のベンチマークでは高いスコアが出ても、30分、1時間と負荷をかけ続けたときにクロックを維持できるかどうかで、体感は変わってくるのだ。

 この点について、 日本HPのゲーミングPCブランドである「HyperX」シリーズは、ハイエンドはもちろん、ミドルレンジやエントリーモデルでも独自の冷却設計により高い排熱性能を誇るという。

OMEN MAX 45Lに実装されている「OMEN Cryoチェンバー」。本体上部にラジエータが分離されている

 まず、 ハイエンドフラグシップとなるデスクトップの「OMEN MAX 45L」では「OMEN Cryoチェンバー」と呼ばれる特許取得済みの独自構造を採用している。端的に言うと、一体化されたように見えるPCケース内で、水冷用のラジエータは分離/独立して配置されており、GPUやCPUの発熱で温まったPC内の空気ではなく、外気を直接取り込むことで、CPUの冷却効率を大幅に向上させる。

  「OMEN 35L」では、OMEN Cryoチェンバーこそ採用しないものの、全モデルで140mmフロントファン2基と、120mmリアファンを装備。そして、マザーボード近辺と電源ユニットそれぞれに分離した空気を送る構造により、こちらも効率的かつ高性能な排熱を実現している。

OMEN 35Lでの空気の流れの模式図

  エントリー向けノートとなる「HyperX OMEN 15」においても抜かりはなく、筐体内部の空気を高圧でコントロールし、ヒートシンクと排気口へ効率的に送り出すことで、高い冷却性能を実現しているという。また、定期的に自動で、または任意のタイミングで吸気ファンを逆回転させることで、ホコリの堆積を軽減し長期間にわたり冷却機能を維持する仕組みも採用されている。

HyperX OMENノートの冷却機構

 ただし、前述の通り、こういった冷却性能は数値化しにくく、文字の説明だけでは本当に高性能なのか判断しにくいのも事実。そこで今回は、これらの製品を用いて、単発のベンチマークだけでなくCPUの全コアに100%の負荷をかけるCINEBENCH 2026を30分連続で動作、そしてCPUとGPUの両方に負荷がかかるサイバーパンク2077を1時間連続でプレイし、CPU/GPU温度とクロックの推移を記録させた。注目したいのは、スタート直後の最高性能ではなく、負荷が続いた後も性能が安定しているかだ。

 なお、日本HPのゲーミングPCのブランドは以前までOMENだったが、去る1月にHyperXに統合された。OMENのブランド自体はまだ残っており、デスクトップPC、ノートPC、モニター用のサブブランドとなっている。

OMEN 35Lは4Kゲーミングも余裕のパワーでGPUクロックも超安定

OMEN 35L Gaming Desktop GT16-1007jp

 まずはデスクトップPCのOMEN 35L Gaming Desktop GT16-1007jpから見ていこう。今回の検証機はRyzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5080を搭載する上位構成だ。この点で留意されたいのが、最上位ではない本製品であっても、こういったハイエンドな構成で注文でき、これらに対応できるだけの冷却性能を備えているということだ。

 筐体は約210×408×410 mmとハイエンド構成としてはコンパクトながら、緻密に計算されたケーブルマネジメントによって、エアフローを妨げない内部構造を実現。前面には140mm 2基、背面には120mm 1基のケースファン、天面には240mmクラスの簡易水冷クーラーが設置されており、強力な冷却システムが組まれている。

 冷却面におけるOMEN 35Lの最大の特長は、搭載するCPU/GPUの組み合わせによって変化するケース内の空気流入経路に応じて、ファンの性能を表す指標であるP/Q曲線を工場出荷時に最適化していること。これにより、やや小型の筐体ながらGeForce RTX 5080クラスの排熱に対応でき、かつ冷却性能と静寂性を両立させている。スペックシートからは見えてこない本製品の強みの1つだ。

 このほか、メモリおよびすべてのファンにLEDを搭載、左側面は強化ガラスパネル、内部はブラックに統一、水冷ヘッドには480×480ドットの高解像度、650nitの高輝度、24bitフルカラー対応の2.1型液晶を搭載と視覚面も充実。性能、冷却、見た目のすべてがそろったゲーミングデスクトップPCだ。

CPUはゲームにおける性能の高さで圧倒的人気を誇る8コア16スレッドのRyzen 7 9800X3D
GPUはNVIDIA最新世代の中でも上位モデルになるGeForce RTX 5080を搭載。4Kゲーミングを余裕でこなせるパワーを持ち、AI性能も非常に高い
【表1】OMEN 35L Gaming Desktop GT16-1007jpの主な仕様
構成
CPURyzen 7 9800X3D (240mm 水冷クーラー)
メモリKingston Fury 64GB (32GB×2) DDR5-5600MT/s AMD EXPO対応 RGB (最大128GB)
ストレージ2TB PCIe Gen4 NVMe M.2 SSD
GPUGeForce RTX 5080
無線Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4

 それでは性能をチェックしよう。電源モードはOMEN Gaming Hubで「パフォーマンス」に設定した。ファンのコントロールは「自動」に設定。モードは同じく「パフォーマンス」にしている。

電源モードは「パフォーマンス」、ファンの制御は「自動」と「パフォーマンス」に設定

 基本性能は、CGレンダリングでCPUパワーを測る「CINEBENCH 2026」、PCの基本性能を測る「PCMark 10」、3Dベンチマークの「3DMark」で検証する。

CINEBENCH 2026の結果
PCMark 10 Standardの結果
3DMark Steel Nomadの結果
3DMark Fire Strikeの結果

 CINEBENCH 2026の結果はRyzen 7 9800X3Dとして順当なもの。PCMark 10のスコアも高く、特にクリエイティブ系のDigital Content Creationは優秀でクリエイティブ用途にも十分利用できるスペックと言える。3DMarkのFire Strikeは5万超えとすさまじく、さすがGeForce RTX 5080と言えるスコアだ。

 実ゲームではどうか。解像度はフルHD/WQHD/4Kの3種類、最高画質に設定して実行している。テストしたゲームと条件は以下の通りだ。

  • Apex Legends: 最高画質で、射撃練習場の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
  • Forza Horizon 6: 画質“Extreme+RT”、DLSS“バランス”、フレーム生成4xで、ゲーム内のベンチマーク機能を利用した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
  • サイバーパンク2077: 画質“レイトレーシング: オーバードライブ”、DLSS“バランス”、フレーム生成4xで、ゲーム内のベンチマーク機能を利用した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
HyperX OMEN 35L Gaming Desktop GT16-1003jpのベンチマーク結果

 描画負荷が強烈に高いパストレーシングを有効にしたサイバーパンク2077の4Kでも平均215.5fpsを出しており、超重量級のゲームでも快適に4K解像度で楽しめるパワーを持つのが分かる。

 ただし、今回のポイントは、その性能を長時間維持できるのかだ。いくつかのパターンをテストした。

  1. 3DMark Steel Nomad Stress Test(Steel Nomadを20分間繰り返してスコアの安定度を見る)
  2. CINEBENCH 2026のMultiple Threadsを30分連続実行(CPU負荷を見る)
  3. サイバーパンク2077を1時間連続でプレイ(CPU/GPU負荷を見る)

 2と3についてはCPU/GPUの温度とクロックの推移をシステム監視アプリの「HWiNFO Pro」で記録、騒音計で動作音の測定、サーモグラフィーでの撮影を行なった。

3DMark Steel Nomad Stress Testの結果

  結果として、ベストスコアと最低スコアの差がわずか1.2%しかなく、スコアの安定度は98.8%。連続実行しても最後までほぼブレのない結果となった。これだけでも負荷が持続してもしっかりと冷却して性能を安定して発揮できているのが分かる。

CINEBENCH 2026のCPU/GPUクロック推移
CINEBENCH 2026のCPU/GPU温度推移

 CINEBENCH 2026はCPUの全コアに100%の負荷がかかる過酷なテストだが、CPUクロックは最後までほぼブレは見られず5.16GHz前後で安定。CPU温度も最後まで安定しており、平均78℃と強烈な負荷が続いてもしっかりと冷却できている。GPUには負荷がかからないテストなので温度はまったく上がっていない。

サイバーパンク2077のCPU/GPUクロック推移
サイバーパンク2077のCPU/GPU温度推移

  サイバーパンク2077はCPUとGPUの両方に負荷がかかる。CPUはゲームの状況によって動作クロックは大きく変化するが、GPUはほぼ100%負荷が続く。それを踏まえて結果を見よう。GPUは1時間連続プレイでも2760MHz前後でビタッと最後まで安定。温度も1時間を通じて大きな変化はなく、CPUが平均63℃、GPUが平均65℃とまったく問題のない結果。とくにGeForce RTX 5080を70℃以下で安定稼働できるのはかなり強力な冷却システムと言ってよい。

 続いてサーモグラフィーと動作音の結果も見ていこう。

PCを起動して10分間アイドルを行なった直後のサーモグラフィー
CINEBENCH 2026の30分連続動作テスト終了直前のサーモグラフィー
サイバーパンク2077の1時間連続プレイ終了直前のサーモグラフィー
これはサイバーパンク2077を1時間プレイしたときのフレームレートの推移。最後の10分で多少下がっている箇所も見えるが、数フレーム程度。235fps前後でほぼ安定している
動作音(各10cm離れた地点)

 アイドル時はさすがに内部で熱くなっている箇所はなく、動作音もファンの音が本体にかなり近づかないと分からないレベルと非常に静かだ。 CINEBENCH 2026はCPUに負荷がかかるテストなので、CPU周りの電源部が多少熱くなっているが、それでもわずかな箇所だけ。 天面に設置されている簡易水冷クーラーのファンは、CPUを冷やすのに高回転になるため、動作音は大きくなる。

 サイバーパンク2077は、1時間もプレイしているだけあってCPU周りは45.7℃、GPUは55.8℃まで上がっているが、それでもまったく心配のいらない温度だ。そして動作音はアイドルから大きく変わっておらず、ファンの音がほとんど気にならないレベルを保っているのは特筆に値する。高い冷却力と静音性を両立したまま、性能を安定して長時間発揮できており、ヘビーゲーマーでも安心してプレイに集中できる結果と言ってよいだろう。

 前述の通り、 OMEN 35LはOMEN Cryoチェンバーこそ採用していないが、エアフローをしっかりと確保しており、高負荷時の持続性能を重視していることは、連続プレイ時の結果からも読み取れる。

本体前面には140mmファン2基
背面には120mmケースファン
天面には240mmクラスの簡易水冷クーラーを設置
水冷ヘッドは2.1型液晶を搭載
本体左側面
パネルを開けたところ
マザーボード近辺と電源ユニットは空気の流路が分かれている
本体背面
本体右側面

ノートPCのHyperX OMEN 15も長時間プレイを余裕でこなす

HyperX OMEN 15-ga0035TX パフォーマンスモデル

 続いて、エントリー向けゲーミングノートPCのHyperX OMEN 15-ga0035TX パフォーマンスモデルをチェックする。CPUはCore i7-14650HX、GPUはGeForce RTX 5060 Laptopを搭載するモデルだ。

 エントリー向けといっても、ディスプレイは15.3型で解像度は2,560×1,600ドットと高く、リフレッシュレートも180Hzと高く、滑らかでブレのないゲームプレイを楽しめる。

 冷却面では、筐体内部の空気を高圧でコントロールし、ヒートシンクと排気口へ効率的に送り出すハイパーバリック設計、定期的に自動でファンを逆回転させることでホコリの蓄積を軽減して冷却機能を維持する機能などを備えたOMEN Tempest Cooling テクノロジーが大きな見どころ。これによって長時間のプレイでも安定するのか実際にチェックしていく。

 このほか、超低遅延8Kポーリングキーボードを採用、矢印キーも大きいなど、操作性にもこだわっているのが特徴だ。サイズは約343×253×23.6~26.99 mmで重量は約2.52kgとなる。

CPUはCore i7-14650HXで、Pコア8基、Eコア8基で合計16コア24スレッド構成とゲームプレイには十分な仕様だ
GPUはNVIDIA最新世代の中でミドルレンジに位置するGeForce RTX 5060 Laptopを搭載。DLSSのマルチフレーム生成に対応など最新技術を使えるのが強み
キーボードにはLEDを内蔵。OMEN Gaming Hubでライティングをコントロール可能だ

 ここからは性能を見ていこう。電源モードはOMEN Gaming Hubで「最適」に設定した。ファンのコントロールは「自動」にしている。

電源モードは「最適」、ファンの制御は「自動」に設定。どちらもデフォルトの設定だ
【表2】HyperX OMEN 15-ga0035TX パフォーマンスモデルの主な仕様
構成
CPUCore i7-14650HX
メモリ24GB DDR5-5600MT/s
ストレージ1TB PCIe Gen4 NVMe M.2 SSD
GPUGeForce RTX 5060 Laptop グラフィックス
ディスプレイ15.3型2.5K IPSディスプレイ
無線Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4

 同じく基本性能を確認する。CGレンダリングでCPUパワーを測る「CINEBENCH 2026」、PCの基本性能を測る「PCMark 10」、3Dベンチマークの「3DMark」の3本だ。

CINEBENCH 2026の結果
PCMark 10 Standardの結果
3DMark Steel Nomadの結果
3DMark Fire Strikeの結果

 CINEBENCH 2026の結果は、さすが16コア24スレッドだけあってノートPCとしては高いスコアを出している。PCMark 10もOffice系のProductivityのスコアが高く、CPUの優秀さが見えるところだ。3DMarkはGeForce RTX 5060 Laptopとして順当な結果。性能をしっかりと引き出している。

 実ゲームに移ろう。本機は画面比率16:10の2,560×1,600ドットなので、この解像度および1,920×1,200ドットの2種類とした。そのほかの設定はOMEN 35Lと同様だ。

HyperX OMEN 15-ga0035TX パフォーマンスモデルのベンチマーク結果

 サイバーパンク2077は2,560×1,600ドットの高解像度でもマルチフレーム生成の威力もあって平均89fpsを記録した。エントリー向けながら、多くの重量級ゲームを快適に遊べるパワーを持っているのが分かる結果だ。長時間動作の性能維持についてもOMEN 35Lと同様の条件でテストする。

3DMark Steel Nomad Stress Testの結果

 3DMark Steel Nomad Stress Testの結果は、ベストスコアと最低スコアの差がほとんどなく、スコアの安定度は98.9%を記録。内部が窮屈で冷却機構に制約がでやすいノートPCでも連続動作が驚くほど安定している。

CINEBENCH 2026のCPU/GPUクロック推移
CINEBENCH 2026のCPU/GPU温度推移

  CINEBENCH 2026は6分過ぎからCPUクロックは2.43GHz前後で安定。そこからは最後までブレは見られなかった。ところどころ大きく変化しているのは、次のベンチに移るときのアイドル時間に起こるもの。安定性とは関係ない。温度も60℃前後でほぼ安定した。CPUの負荷100%が続いても安定しているのが分かる。

サイバーパンク2077のCPU/GPUクロック推移
サイバーパンク2077のCPU/GPU温度推移

  サイバーパンク2077はこちらでもCPU負荷は大きく変化するが、GPUはほぼ100%負荷が続く。GPUは1時間連続プレイでも2,670MHz前後で安定。最後まで大きな変化は見られなかった。温度も安定しており、CPUが平均66.8℃、GPUが平均68.5℃と心配不要だ。

 続いてサーモグラフィーと動作音の結果を見よう。

PCを起動して10分間アイドルを行なった直後のサーモグラフィー
CINEBENCH 2026の30分連続動作テスト終了直前のサーモグラフィー
サイバーパンク2077の1時間連続プレイ終了直前のサーモグラフィー
これはサイバーパンク2077を1時間プレイしたときのフレームレートの推移。最後わずかに下がっている箇所もあるが、128fps前後でほぼ安定している
動作音

  排気口のあるヒンジ付近と操作に影響が出そうなキーボード部分に注目してほしい。アイドル時には排気口がわずかに温度が高くなっている程度だ。CINEBENCH 2026でもちょっと排気口が温かくなっているレベル。CPUに連続して負荷がかかってもしっかり冷却できている。それはサイバーパンク2077の結果でも明らかだ。排気口でも41.6℃、キーボードは36.2℃とほんのり温かい程度で問題なく操作できる温度をキープできている。

 その分、サイバーパンク2077時の動作音は大きめで気にはなるが、爆音というほどではない。筆者としてはゲーミングノートPCとしては“並”の動作音という印象だ。むしろ、排熱が弱いと思われがちなノートPCでも安心して長時間プレイできるのは明確な強みと言える。

左側面に電源コネクタとUSB 3.2 Gen 2、音声入出力端子
右側面にUSB 3.2 Gen 2とGigabit Ethernet
背面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C(PD、DisplayPort Alt Mode対応)、HDMI 2.1
本体裏面
2つあるファンで吸気し
背面へ排気する
本体背面
キーボードはRGBバックライト装備

夏のゲーミングPC選びでは「瞬間性能」より「安定して出せる性能」を見る

 前述の通り、 ゲーミングPCの実力はCPU/GPUの型番だけでは決まらず、もし冷却性能が不十分だと夏場や長時間のプレイでフレームレートが落ち込んだりする。しかし、今回評価したHyperXの2モデルは、どちらも負荷の高いゲームを1時間連続してプレイしてもしっかりと冷却できており、動作クロックが落ちる様子もなく安定していた。

 ゲーミングPCを選ぶなら、単に「高いモデルなら冷える」とか、「買いやすいモデルは熱に弱い」と決めつけるのではなく、そのPCが高負荷時に性能を維持できる設計かどうかも見定めたい。

 また、HyperXには、PC GAME PASSの3カ月無料利用権も付属しており、買ったその日から人気タイトルを好きなだけプレイできる。高画質でじっくり遊びたいならHyperX OMEN 35L、設置場所を選ばずゲーム環境を整えたいならHyperX OMEN 15。どちらも、夏の長時間プレイを不安視してゲーミングPC選びを狭める必要はない、と思わせるだけの性能と冷却力を備えていてお勧めだ。

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