やじうまミニレビュー
Macのジェスチャー操作をWindowsで、Amazonベーシックの人気トラックパッドを使う
2026年9月30日 06:11
AmazonベーシックのWindows用のマルチタッチトラックパッドが、かなりの人気となっているようだ。発売直後から人気のあまり品切れすることも多いようで、その人気の高さがうかがえる。
ただノートPCを使っている人であれば、トラックパッドは大抵標準搭載されているし、デスクトップPCを使っている人ならマウスが使えるので、なくても取り立てて困るデバイスではないように思える。にもかかわらず、なぜAmazonベーシックのトラックパッドがそこまで人気となっているのか、実機に触れながら確認していきたい。
大型トラックパッドはマルチタッチ対応でジェスチャー操作に最適
まずトラックパッド本体を確認すると、正直なところかなり大きい。スペックを確認すると幅16.2×奥行き12.2×高さ1.4cmとのことで、スマートフォンよりサイズが大きく、機種にもよるがノートPCのトラックパッドの3~5倍はある大きさだ。
なぜこんなにサイズが大きいのか?おそらく、それはジェスチャー操作のためだろう。Windowsでもトラックパッドを使うことで、2本指を上下に動かしてスクロール、3本指を左右に動かしてタスク切り替え、4本指を左右に動かしてデスクトップを切り替える……などのジェスチャー操作が標準で用意されている(もちろん設定で操作の変更は可能)。
そして、このトラックパッドを用いてジェスチャー操作を活用すると、ノートPCのトラックパッドによる操作と比べかなり快適になる。サイズが大きいことから、マウスカーソルも一度の動きで画面上の広い範囲を移動できるし、指を置くエリアが広いので、複数の指によるジェスチャー操作は格段にやりやすい。
1本指の操作ならともかく、複数の指を使ったジェスチャー操作は、ノートPCの小さなトラックパッドではやりづらく、やはり大型のトラックパッドが必要になる。ジェスチャー操作がこうしたデバイスのニーズを高めていることは間違いない。
そしてその要因となっているのは、Macではないかと筆者は見ている。筆者はWindows派なのでMacにはあまり明るくないのだが、周辺のMacユーザーの操作を見ていると、トラックパッドでジェスチャー操作を駆使して作業している人が多いように感じる。
とりわけ多いのがデスクトップの切り替えで、MacBookで複数のデスクトップを適宜切り替えて作業をこなすシーンをよく目にする。
Windowsでももちろん複数のデスクトップを作成して切り替えながら使うことは可能だが、それをショートカットキーでこなそうとすると、WindowsキーとTabキーを押して一覧表示するか、Windowsキーとコントロールキー、そしてもう1つのキーと、3つのキーを同時押しする必要があるので、頻度が高いと不便さを感じてしまう。
それだけに、WindowsでもMacのようにトラックパッドを用いてのジェスチャー操作をしたい人が、外付けの大型トラックパッドを選んでいるのではないだろうか。
実際、このデバイスはWindows専用とされており、Macはターゲットに入っていないことからも、Windowsユーザーの利便性を高めるべく用意されたものといえるだろう。
大型トラックパッドはマウスと組み合わせて使い分けるのが快適
一方で、複数のディスプレイを活用していると、トラックパッドでの操作はやや使いづらさを感じることもある。
筆者は自宅では2つ、あるいは3つのディスプレイを並べて作業しているが、たとえば右端のディスプレイから、左端のディスプレイまでファイルをドラッグするなど、マウスカーソルを大きく動かす必要があるシーンでは、これだけ大きなトラックパッドでも操作に限界がある。
ただこのトラックパッドはマウスと併用することも可能だ。それゆえ、たとえば右にマウス、左にトラックパッド、そして中央にキーボードを置き、マウスとトラックパッドを駆使しながら操作することもでき、シーンに応じて使い分けるのも悪くないと感じた。
また、そのサイズの大きさを考慮すると狭い場所での利用にはあまり適しておらず、喫茶店の小さいテーブルで作業するようなシーンでは、むしろ小型のマウスの方が使い勝手が良いとも感じる。持ち運んで利用するよりも、十分なスペースを取ることができるデスクトップ環境で利用した方が良さそうだ。
トラックパッド自体の操作性に関してだが、表面はややサラサラしており質感は悪くない。パッド部分を軽くタッチして左クリック、2本指で軽くタッチして右クリック操作をすることも可能だが、本体下部は物理的に押し込むことでクリック操作をすることも可能。その際は左側を押すと左クリック、右側を押すと右クリックとなる。
接続はUSB Type-C端子による有線接続と、Bluetoothによる無線接続の2種類が用意されており、Bluetooth接続は2つのデバイスを接続して切り替えることが可能なので、PCを複数台持っている人にも便利だろう。なお本体にはバッテリが内蔵されており、USB Type-C端子に電源をつなぐことで充電できる。
そしてもう1つ、大きなポイントとなるのはやはり価格だろう。とりわけIT製品は物価高が著しいご時世にあって、このトラックパッドは、筆者が確認した時点ではAmazonで4,565円で購入できる。Bluetoothによる無線接続に対応したWindows用のトラックパッドを確認すると9,000円前後であることが多いだけに、そのおよそ半額でこれだけ充実した内容のトラックパッドを購入できることが、人気の大きな要因となっていることは間違いないだろう。
一方でこのトラックパッドの評価を見ると、遅延を弱点に指摘する声も多いようだ。こちらは筆者の体感になるのだが、Bluetooth接続時は遅延をやや感じるときもあるので、シビアな操作を求める人には適さない印象も受けるが、一般的な事務作業などでは問題にならないレベルではないだろうか。
Windows専用ながらAndroid端末でも動作
先にも触れたように、このトラックパッドはWindows用として販売されており、Macでは利用できないのだが、ほかのデバイスではどうなのか。実際に筆者の手元にあるiPhoneに有線・無線で接続してみたところ、うまく動作しなかった。
一方、Android端末に接続してみたところ、有線・無線ともにトラックパッドとして問題なく操作できた。こちらもマウスカーソルによる操作に加え、複数の指を使うことで、タッチ操作と同じジェスチャー操作も可能になる。
それゆえ、ややものぐさではあるが、寝転がった状態で片手にAndroidスマートフォンを持ち、もう片手の側にトラックパッドを置いておくことで、手を上げる必要なくスマートフォンの画面操作をする……という使い方も不可能ではない。ただこのような使い方をする際には、トラックパッドを平らで安定した場所に置いておかないと、うまく操作できなくなる点に注意が必要だろう。
ただAndroidデバイスの場合、ジェスチャー操作は機種によって違いがあり、同じジェスチャーだからといって同じ操作ができるとは限らない点に注意したい。手持ちの端末で試してみた限りだが、たとえば3本指を下にスワイプする操作では、「Pixel 8a」の場合通知パネルが開くものの、「Redmi Pad SE 8.7 4G」の場合スクリーンショット撮影になるといった違いがあった。
無論、本デバイスはあくまでWindows用で、ほかのOSでの利用はイレギュラーであり、動作が保証されない点は断っておく必要がある。ただせっかく複数のデバイスに接続できる仕組みが備わっているだけに、いろいろなデバイスに接続して、仕事以外での活用も模索してみるのもおもしろいかもしれない。






















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