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PC値上がり前のラストチャンスか!? メモリ32GBでGeForce RTX 5060も搭載のゲーミングノートが努力価格の約21万円

~MSI×エディオン専売の「Cyborg 15 B2RW」は保証も長い掘り出しもの

 ウルトラスリムなものから超ハイエンドなものまで、多彩なゲーミングノートを揃えているMSI。大手家電量販店の「エディオン」ともタッグを組んでおり、エディオン専売のゲーミングノート「Cyborg 15 B2RW」を展開している。

 このCyborg 15 B2RWは、Core 7 240H、GeForce RTX 5060 Laptop GPU、そして144Hz表示の15.6型液晶といったゲーミングノートとして充実のスペックを備えつつ、21万4,800円(12月中旬時点)という圧倒的なコストパフォーマンスを誇る人気モデルだ。

 そして、実はエディオン専売モデルにはMSIの通常モデルとはちょっとした違いがある。ここでは、エディオンでMSIの専売モデルを買うことのメリットや、Cyborg 15 B2RWの魅力などをそれぞれの担当者に語ってもらった。メーカーとショップそれぞれ異なる視点があり、おもしろい対談となっている。

新たな客層を実店舗に呼び込む“MSI×エディオン専売モデル”

 まず先にエディオン専売モデルの「Cyborg 15 B2RW」(型番: Cyborg-15-B2RWFKG-0335JP)を紹介しておこう。

 Cyborg 15 B2RWは、15.6型ディスプレイを搭載するゲーミングノートだ。解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)で、リフレッシュレートが144Hzと高速描画が可能。CPUは10コア(Pコア6基+Eコア4基)16スレッドのCore 7 240H、GPUはGeForce RTX 5060 Laptop GPU、メモリは32GB、ストレージは512GBとeスポーツなど本格的なゲーミングも楽しめる充実のスペックだ。 これで直販価格が21万4,800円(12月中旬時点)なのはかなりお買い得と言える。

エディオン専売の高コスパゲーミングノート
MSIのエディオン専売モデル「Cyborg 15 B2RW」。ハイスペックなのに価格は21万4,800円に抑えられている

 どのような経緯でこの専売モデルが誕生したのか?“ゲーミングノートの現在地”も含め、今回はMSIノートPC営業本部コンシューマ営業部の鈴木淳氏と、エディオンの敏腕商品担当であるK氏(以下敬称略)に話を聞いた。

――エディオンでのゲーミングノートの人気はいかがでしょうか?

エディオン敏腕商品担当K 10年ぐらい前でしょうか、ゲーミングノートが出始めたころは、ノートPC内の構成は1~2%ぐらいでした。それからゲーミングノートのブランドがどんどん立ち上がり、ノートPCの10%近くまで市場が成長してきました。

 我々が注目しているのは、ビジネスでもゲームでも使えるハイブリッド的なモデルです。都市部では、本格的なゲームプレイに対応したモデルを求めるお客様が多いのですが、郊外型店舗では両方に対応できるモデルが求められます。当社では、ビジネスとゲームのハイブリッドに対応した分野を確立してゲーミング市場を盛り上げていきたいと思っています。

エディオンの商品統括部情報映像商品部に所属する敏腕商品担当K氏

MSI鈴木 ゲーミングノートの立ち上げ時はどうしてもコアなユーザーがメインだったので、どちらかというとPCショップや駅前にある量販店が中心でしたが、ここ3、4年は郊外のお客様からの需要も高まっているので、それに合った商品をしっかりメーカーとして提案していくのが重要と考えています。

エムエスアイコンピュータージャパン ノートPC営業本部コンシューマ営業部の鈴木淳氏。写真のゲーミングノートはCyborg 15 B2RW

――そこで生まれたのがMSIとエディオンの協力関係なのでしょうか?

エディオン敏腕商品担当K そうですね。郊外店舗を中心とした当社では、若年層だけではなく社会人のお客様にも、まずはエントリー機をいかに使ってもらえるかに注力しつつ、コア層に対してもアプローチできるような売り場を作っています。私たちもまだまだ学ぶべきところが多いですが、その分伸びしろがあると思っています。また、初心者とコア層の両方にアプローチして、販売台数を増やしたいという思いは常にあります。

エディオン(横浜西口本店)における、MSIのゲーミングコーナーの様子。今回紹介しているCyborgシリーズだけでなく、モニターなども合わせて展示されており、使用感を試せるようになっている

MSI鈴木 エントリーからハイエンドクラスまで幅広く製品を用意し、すべてのユーザーに向き合っているブランドなのが弊社の強みです。PCメーカーでは珍しく自社工場を持っているので、自社でデザインから設計まですべて一貫してやっているっていうところが、他社との差別化になっています。

エディオン敏腕商品担当K それもあってMSIの製品は価格以上のスペックを持っている印象です。郊外では、古くから知名度の高い国内メーカー強く、年配の方はブランドを重視される傾向にあります。そのような状況で、価格を超えたスペックを持つ製品があることを従業員も含めて啓発した結果として、年々MSIのシェアが高まってきました。

エディオンの店舗に設置されていたCyborgシリーズのゲーミングノート

――しかしMSIはかなり昔からゲーミングノートを展開しているはずです。

エディオン敏腕商品担当K そうですね。都市部ではスペースも大きく目を引く展示もあり、認知度は高いのですが郊外店ではMSIのロゴを見てもピンとくる人が少ないんです。数年かけて弊社内でのブランド認知を広げてきた感じですね。

MSI鈴木 広告だけでなく、しっかりと店頭に置かせていただくことによって、徐々にブランド認知も高まっていきます。その点でエディオンさんとは良い協力関係を結べています。

――その中で「Cyborg 15 B2RW」が専売モデルとなった理由はどこにあるのでしょうか?

エディオン敏腕商品担当K ゲーミングノートの売れ筋は20万円台のモデルです。新たに購入される方の後押しをしたいのが一つ。今、GPUにGeForce RTX 20やRTX 30シリーズ搭載のゲーミングノートを使用するユーザーに最新モデルを使ってほしいという思いが一つ。この2軸でアプローチできる製品としてこのモデルを選びました。

エディオンのK氏によると、RTX 20シリーズや30シリーズを使っている人に対して買い換えを促す取り組みもしているという

MSI鈴木 MSI側としては、ゲームを快適にプレイするのに必要なスペックを備えていること。そして、他社のモデルだと省かれがちな有線LANポートを備えているなど、ゲーマー目線に立ったモデルとして作っていることですね。さらに、弊社では保証が1年とか2年のモデルが多いのですが、エディオンさんとのオリジナルモデルでは3年保証と、より安心して購入できるようになっています。

鈴木氏は、エントリー向けではあるが、多くのゲームを快適に遊べる性能と有線LANを備えるなどコアなゲーマーの要望にも応えられる機能をしっかり備えているとした

――ゲーミングノートの購入を検討している人に対して後押しになるようなサービスや情報はありますか?

エディオン敏腕商品担当K 店頭では買取サービスも行なっています。対象機種の購入により、Windows10/11搭載モデルのPCの買取が、通常の買取価格+最大3万円になります。これは買い換えの後押しになるのではないでしょうか。さらに、当社のコーポレートメッセージ「買って安心 ずっと満足」でも謳っているように購入後もずっと満足して使い続けていただくために、保証がついています。当社オリジナルモデルの多くは3年保証、モバイルでは4年保証の製品もあり、大学の4年間も安心して使っていただけます。

Cyborg 15 B2RWの細部をチェック

Cyborg 15 B2RW」(型番: Cyborg-15-B2RWFKG-0335JP)のディスプレイは15.6型で解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。リフレッシュレートは144Hzだ

 ここからはCyborg 15 BRWの細部を紹介していこう。

 サイズは359.3×245.25×23.15mmで重さは約2.2kg。ディスプレイ上部には物理シャッター搭載のWebカメラ(92万画素)を用意している。インターフェイスは左側面にGigabit Ethernet、USB 3.2 Gen 2、右側面にHDMI出力、USB 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 2 Type-C、ヘッドセット端子を備える。ワイヤレス機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3をサポートしており、まったく不足のない仕様だ。

天面側から見るとブラック基調で用途を選ばず使いやすいデザイン
ディスプレイはここまで開く
左側面にGigabit Ethernet、USB 3.2 Gen 2
右側面にHDMI出力、USB 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 2 Type-C、ヘッドセット端子
キーボードは日本語配列でテンキー付き。バックライトも備える
ゲームでよく使われるWASDキーはスケルトン仕様
キーボード上部や側面の一部がスケルトン仕様なのが特徴だ
底面から吸気する仕組みなのでスリットが多い

そのほかのエディオン専売モデルにも注目!

 MSIのエディオン専売ゲーミングノートはCyborg 15 B2RWのほかにも複数存在している。

Katana 15 B13V

MSIのエディオン専売モデル「Katana 15 B13V」(型番: Katana-15-B13VFK-0225JP)。価格は19万9,800円(12月中旬時点)

 その内の1台が「Katana 15 B13V」だ。15.6型ディスプレイを搭載し、解像度はフルHDでリフレッシュレートが144Hz。CPUは10コア(Pコア6基+Eコア4基)16スレッドのCore i7-13620H、GPUはGeForce RTX 4060 Laptop GPU、メモリは32GB、ストレージは512GBだ。

 GPUは1世代古くなるが、 価格は19万9,800円と20万円を切っている(12月中旬時点)。 十分多くのゲームを快適にプレイできる性能があり、メモリは32GBと十分な容量が搭載されているので、ゲーム以外の用途でも活躍できるスペックだ。同じく3年保証。

 サイズは359×259×24.9mmで重さは約2.25kg。ディスプレイ上部にはWebカメラ(92万画素)を用意し、インターフェイスは左側面にUSB 3.2 Gen 2、USB 2.0、右側面にGigabit Ethernet、HDMI出力、USB 3.2 Gen 1 Type-C、USB 3.2 Gen 2、ヘッドセット端子を備える。ワイヤレス機能はWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応。

katanaの名前にマッチした力強く硬派なデザイン
左側面にUSB 3.2 Gen 2、USB 2.0
右側面にGigabit Ethernet、HDMI出力、USB 3.2 Gen 1 Type-C、USB 3.2 Gen 2、ヘッドセット端子
キーボードは日本語配列でテンキー付き。バックライトも内蔵している

Stealth 14 AI Studio A1V

MSIのエディオン専売モデル「Stealth 14 AI Studio A1V」(型番: Stealth-14-AI-Studio-A1VEG-0345JP)。価格は14万9,800円(12月中旬時点)

 もう1台は「Stealth 14 AI Studio A1V」だ。14型ディスプレイを搭載し、解像度はWUXGAでリフレッシュレートが165Hz。CPUは14コア(Pコア4基+Eコア8基+LPEコア2基)18スレッドのCore Ultra 5 135H、GPUはGeForce RTX 4050 Laptop GPU、メモリは16GB、ストレージは512GBだ。

 CPU、GPUとも世代は古くなるが 14万9,800円(12月中旬時点)とかなり低価格。 ゲーミングノートとしてはスリムで持ち運びしやすいので、仕事や学業にも使いやすい。2年保証も付いている。

 サイズは315.6×246.25×19.9~21.8mmで重量は約1.7kg。ディスプレイ上部にはWebカメラ(207万画素、顔認証対応)を用意し、インターフェイスは左側面にHDMI出力、USB 3.2 Gen 2 Type-C、右側面にThunderbolt 4、USB 3.2 Gen 1、ヘッドセット端子を備える。ワイヤレス機能はWi-Fi 6E※とBluetooth 5.4をサポート。

※日本国内ではWi-Fi 6E/6/5/4のみ対応。Wi-Fi 7は法令上6GHz帯・320MHz幅に対応した国のみ使用可能

ビジネス向けのようなデザインだが背面側にLED内蔵とゲーミングらしい一面も
左側面にHDMI出力、USB 3.2 Gen 2 Type-C
右側面にThunderbolt 4、USB 3.2 Gen 1、ヘッドセット端子
キーボードは日本語配列でバックライトも備える

 インタビューの中でも話があったように、現在はメモリの市場価格がどんどん上がっており、それはPCにも影響を及ぼしつつある。そしてその価格高騰は長期間続くとされている。もしPCを買っておく必要があるなら、今のうちにエディオン専売のお買い得モデルを手に入れることをおすすめしておきたい。