トピック
今はまだ早いおじさんもポータブルゲーミングPCを買うときが来た。なぜならRyzen Z2、24GBメモリ、1TB SSDで最強だから
~決定版のMSI「Claw A8」で徹底検証
- 提供:
- エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
2025年8月21日 10:00
Ryzenの新世代プロセッサを搭載するポータブルゲーミングPCがいよいよ登場する。その中でも 「Ryzen Z2 Extreme」はハンドヘルドPCゲーミング用と銘打たれており、CPU/GPU性能、電力効率が前世代より進化。ゲーマーから熱い眼差しが注がれている。
そのRyzen Z2 Extremeをいち早く採用したのが、8月21日に発表されたばかりのMSI製ポータブルゲーミングPC「Claw-A8-BZ2EM-401JP」だ。最新世代のプロセッサを搭載することでゲーミング性能を大幅に強化し、コンシューマゲーム機よりもリッチなゲーム体験が味わえる。日常使いのPCとしても活用できるメリットも魅力だ。
ここでは、Claw-A8-BZ2EM-401JP(以下Claw A8)におけるRyzen Z2 Extremeの優位点、Claw A8の詳細スペック、旧世代プロセッサ搭載機とのパフォーマンス比較、MSI独自のゲーム向けユーティリティ、そして日常使いPCとしての使い勝手について徹底的にチェックしてみた。
Ryzen Z2 ExtremeでポータブルゲーミングPCの何が変わる?
Ryzen Z2 Extremeは、Ryzen Z1 Extremeの後継プロセッサだ。CPU/GPU性能、省電力性能が主に強化されている。
Ryzen Z1 ExtremeのCPUアーキテクチャはZen 4からZen 5へ、GPUアーキテクチャはRDNA 3からRDNA 3.5へ変更。CPU/GPUともにアーキテクチャを刷新することで、処理性能が向上している。GPUコアが12基から16基に増やされていることもポイントだ。
省電力性の進化においては、CPUコアが高性能コアであるZen 5を3基、省電力コアであるZen 5cを5基という混合構成になった点が大きい。ゲーム中においてCPU負荷が低いシーンでは、消費電力を抑え、バッテリ駆動時間を延長してくれるわけだ。
つまり、 「Ryzen Z2 Extreme」はハイブリッド構成となったCPUと、アーキテクチャの変更とともにコア数を増やしたGPUにより、ゲーミング性能の向上と、スタミナ性能の強化を両立。 最新ポータブルゲーミングPC向けプロセッサの決定版なのだ。
| Ryzen Z2 Extreme | Ryzen Z1 Extreme | |
|---|---|---|
| プロセッサアーキテクチャ | Zen 5×3、Zen 5c×5 | Zen 4 |
| CPUコア | 8 | 8 |
| スレッド数 | 16 | 16 |
| 最大クロック | Zen 5: 最大5GHz、Zen 5c: 最大3.3GHz | 最大5.1GHz |
| ベースクロック | 2GHz | 3.3GHz |
| デフォルトTDP | 28W | 28W |
| cTDP | 15~35W | 9~30W |
| 内蔵GPU | Radeon Graphics | Radeon Graphics |
| GPUアーキテクチャ | RDNA 3.5 | RDNA 3 |
| GPUコア数 | 16 | 12 |
| GPU最大クロック | 最大2,900MHz | 最大2,900MHz |
高性能プロセッサを搭載し、メモリは24GBと十分、1TB SSDは換装可能
それではClaw A8の基本スペックやデザインについて解説していこう。 Claw A8はOSにWindows 11 Home、プロセッサにRyzen Z2 Extreme(8コア/16スレッド)を採用。メモリは24GB(LPDDR5x-8533)、ストレージはM.2 2280スロットに1TB SSD(PCIe 4.0 x4接続)を搭載している。
ディスプレイは8型のWUXGA(1,920×1,200ドット)IPS液晶(リフレッシュレート120Hz)を採用。オーディオ機能はステレオスピーカー(2W×2)、マイクを装備している。
インターフェイスは、USB4 Type-C(映像出力、USB PD対応)×2、microSDカードスロット、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポートしている。
コントローラには、ホール効果技術を採用したアナログスティックとトリガーを装備。磁場の変化を利用して位置を検出するので、触れていないのに勝手に動いてしまうドリフト現象が起きず、正確な操作が可能。物理的な摩耗がないので耐久性が高いというメリットもある。
カラーはPolar TempestとNeon Greenの2色。本体サイズは約299.5×126.2×24.0mm、重量は約763.5g。80Whrのバッテリを内蔵しており、バッテリ駆動時間は1080pビデオ再生で19時間以上、「耐久性モード」でのゲームプレイ時間は3.5時間と謳われている。ACアダプタは65WのUSB PD対応品が同梱されている。
高性能なプロセッサを搭載し、メモリは24GBと十分。ストレージも1TBと余裕があり、ゲーム、通常PCワーク、コンテンツ鑑賞にも活躍するバランスのいいスペックと言える。
数年前のポータブルゲーミングPCとパフォーマンスを徹底比較
Claw A8の製品ページには、 Ryzen Z2 Extremeを搭載するClaw A8は、前世代Ryzen Z1 Extreme搭載機より13~32%性能が向上していると謳われている。
しかし、数年前のポータブルゲーミングPCを購入し、今まさに買い換えを検討している方も多いことだろう。そこで今回は2021年登場の「Ryzen 7 5800U」を搭載するポータブルゲーミングPCとパフォーマンスを比較してみた。
定番ベンチで比較
まずCPU性能だが、Claw A8はRyzen 7 5800U搭載機に対して、CPU(Multi Core)で141%相当の779、CPU(Single Core)で133%相当の112というスコアを記録している。シングルコアの性能向上が、マルチコアではより大きく発揮されている。ゲームにおいてシングルコア性能は重要とされており、より高いフレームレートで動作させることに貢献するはずだ。
3Dグラフィックス性能はCPU性能よりも大きな伸び幅を見せている。Claw A8はRyzen 7 5800U搭載機に対して、「3DMark」のTime Spyでは265%相当の4,101、Fire Strikeでは245%相当の9,026、Wild Lifeでは310%相当の24,134、Night Raidでは211%相当の33,270というスコアを記録。ちなみにPort RoyalはRyzen 7 5800U搭載機では動作しなかった。
大幅なGPU性能の向上は、3Dゲームでのグラフィックス描画はもちろんのこと、GPU支援を受けられる画像、動画編集アプリでも大きな恩恵を受けられるはずだ。
総合ベンチマーク「PCMark 10」のスコアも見てみよう。Claw A8はRyzen 7 5800U搭載機に対して、PCMark 10 Scoreでは120%相当の7,243、Essentialsでは101%相当の10,606、Productivityでは105%相当の9,777、Digital Content Creationでは165%相当の9,944というスコアを記録した。Digital Content CreationではGPUアクセラレーションが利用されている。GPU性能の向上が大幅なスコアアップとして結果に表われたわけだ。
ゲームプレイ時のバッテリ駆動時間の目安となる「PCMark 10 Gaming Battery Life」は、Claw A8が約108分、Ryzen 7 5800U搭載機が約111分という結果になった。Claw A8が搭載しているRyzen Z2 ExtremeのTDPは28W、Ryzen 7 5800UのTDPは15W。Claw A8のバッテリ駆動時間はRyzen 7 5800U搭載機のわずか3分差。TDPの差を考慮すると、Ryzen Z2 Extremeの省電力性が現れているとも言える。
ストレージ速度は、Claw A8はRyzen 7 5800U搭載機に対して、1M Q8T1 シーケンシャルリードでは199%相当の7,005.335MB/s、1M Q8T1 シーケンシャルライトでは224%相当の6,135.534MB/sという値を記録した。
これはもちろんPCIe 3.0 x4接続SSDとPCIe 4.0 x4接続SSDの速度差がストレートに表われた結果だ。Claw A8はPCIe 4.0 x4接続SSDの中では上位クラスのリード、ライト性能を発揮している。少なくとも速度を理由にストレージを交換する必要はない。
ゲームで比較
ベンチマークの最後には人気ゲームのフレームレートを計測してみた。Claw A8はRyzen 7 5800U搭載機に対して、「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」では平均229%相当の平均49.55fps、「サイバーパンク2077」では平均284%相当の平均46.01fpsを記録。
「Monster Hunter Wilds Benchmark」はRyzen 7 5800U搭載機で動作しなかったが、Claw A8では61.02fpsで動作した。Claw A8はグラフィック品質は多少調整する必要はあるが、解像度を下げなくてもAAAタイトルを快適にプレイできるわけだ。
初心者にも扱いやすく、中上級者も満足させる「MSI Center M」
Claw A8にはゲーム向けユーティリティ「MSI Center M」がプリインストールされている。こちらの使い勝手についてもお伝えしておこう。「MSI Center M」はゲーム関連機能を集中管理するランチャー、設定、更新ツールだ。
起動時にはゲームライブラリが並ぶホーム画面がまず表示され、下のアイコンからは「パフォーマンス設定」「操作設定」「新規機能と更新プログラム」「接続」「MSI Center Mの設定」にアクセスできる。
パフォーマンス設定では「自動モード(AIエンジン、耐久性)」と「マニュアルモード」が用意されており、操作設定では「ゲームパッドモード」と「デスクトップモード」それぞれに異なる機能を割り当てられる。また新規機能と更新プログラムでは、最新プログラムやファームウェアなどを逃さずインストール可能だ。
すべての設定が日本語化されており、自動モードとマニュアルモードが用意されているので、ポータブルゲーミングPC初心者にも使いやすい。また、中上級者を満足させるこだわりの設定が可能。MSIらしくしっかりと作り込まれたゲーミングユーティリティだ。
モバイルPCとして通常/クリエイティブ系用途にも活躍してくれる
ここまでは主にゲーム関連の話をしてきたが、最後にモバイルPCとしての活用方法について触れておこう。Claw A8はゲームだけでなく、常に携帯できる超小型PCとしても魅力的だ。コンパクトなキーボードやマウスを用意すれば、喫茶店などでも利用可能。プロセッサの処理能力は高く、メモリ、ストレージの容量も十分なので、クリエイティブ系アプリも快適に活用できる。
おすすめの使い方としては宿泊先の大型TVと接続すること。この場合はType-C to HDMI変換ケーブルが必要となるが、大画面でじっくりと作業可能だ。
また、アクションカメラの母艦としても優秀。microSDメモリーカードスロットを経由したり、USB Type-Cで直接接続することで、撮影した動画や写真をClaw A8にバックアップしたり、撮影したばかりの動画、写真を大きな8型ディスプレイで確認できる。
注意点としてはWebカメラが搭載されていないことが挙げられる。しかし最近のWebカメラはコンパクトだし、スマホをWebカメラとして使用してもいい。Android 14以降のスマホであればWebカメラモードが用意されているし、それ以前の端末でもアプリで同等の環境を構築できる。よっぽど頻繁にWeb会議する方でなければ面倒に感じることはないはずだ。
ポータブルPCのマストバイ!すでに持っていても買い替えて損なし
Claw A8はRyzen Z2 Extremeを採用したことによりCPU、GPU性能を大幅に強化。最新のAAAタイトルを快適にプレイできるパフォーマンスを実現している。もちろんディスプレイは8型サイズと大画面で、リフレッシュレートは120Hzに対応。ドリフト現象が起きないホール効果技術を採用したアナログスティックとトリガーはゲーミングPCならではの装備だ。
ゲーム向けの高性能プロセッサは、動画、画像編集などのクリエイティブ系アプリでも快適に動作させられる。コンパクトボディはアクションカメラの母艦としても優秀だ。キーボードとマウスを用意すれば、モバイルPCとしても活躍してくれる。
ポータブルゲーミングPCを持っていないが興味はあったという方なら、Claw A8こそ待ち望んでいたマシンだ。いよいよ購入すべきときが来たと言える。また、すでに持っている方でも買い替えて満足度が高い新世代モデルである。






































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