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知る人ぞ知るKVMモニターの便利さ。実はさらなる進化で価値急上昇。そんなおすすめモデルとは?
- 提供:
- 株式会社アイ・オー・データ機器
- エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
- 日本ギガバイト株式会社
2025年7月31日 06:30
PCを複数台使っている場合、操作を効率化するのに好都合なアイテムが「KVMスイッチ」だ。「Keyboard・Video・Mouse」の頭文字を名前に取ったKVMスイッチがあれば、1セットのキーボード、モニター、マウスで複数台のPCを楽に扱えるようになる。
最近はKVM機能を内蔵したモニターが増えてきており、複数PCを利用しているなら、この手のモニターを使うことで作業効率や作業領域に大きな恩恵をもたらすことをご存じだろうか?
ここでは、KVM機能を内蔵したモニターの便利さを改めて解説するとともに、ビジネスシーンとゲームを始めとするプライベートシーンの両方で活躍してくれるおすすめのKVM機能付きモニター3製品を紹介したい。
複数PCの操作を効率化するKVMスイッチってそもそもどんなもの?
最初に、KVMスイッチの機能がどういうものなのか、簡単におさらいしよう。「それは知ってるからおすすめ製品について教えてほしい」という人は、目次から製品紹介パートに飛んでほしい。
PC 2台に対してモニター・キーボード・マウスをそれぞれ用意した場合
たとえば2台のPCを所有しているとして、それぞれのPCを操作しようとしたとき、通常はキーボードもマウスも、モニターも2台ずつ必要になる。そうすると、当然ながらそれらのデバイスを置いておく場所が必要で、限られたデスクスペースが圧迫されてしまう。どちらがどちらのPCにつながっているのかとっさに判断できず、混乱することもあるかもしれない。
モニターを共有した場合
ただ、ありがたいことに、モニターについてはほとんどの製品が複数の映像入力ポートを備えているので、2台のPCで1台のモニターを共用する、という使い方はしやすくなっている。入力切り替えもモニターのスイッチを押すだけなので、さほど手間ではないだろう。
USB切替器でキーボード・マウスを共有した場合
しかしながら、キーボードとマウスが2つずつ必要という問題は残されたままだ。それを解決するものとしてUSB切替器というものもある。もしくは複数デバイスとのペアリングが可能なワイヤレスキーボード・マウスを使う手もあるだろう。しかし、モニター側のスイッチとUSB切替器(またはワイヤレス機器)のスイッチの両方を操作する必要があり、頻繁に切り替えるとなるとさすがに面倒だ。
KVMスイッチで共有した場合
そうしたモニターの映像切り替えと、キーボード・マウスのようなUSBデバイスの切り替えを、同時にまとめて行なえるようにするのがKVMスイッチだ。ワンアクションで別PCの操作に完全に切り替わるので複数PCの活用が効率的になるし、KVMスイッチからモニターには映像ケーブルを1本接続できればいいので、映像入力ポートの少ない古めのモニターを生かせるメリットもある。
KVMスイッチを利用することで、テレワーク環境なら仕事用PCとプライベート用PCをクイックに切り替え可能。軽作業に使うPCとゲームに使う高性能PCとをすばやく使い分けられるようにして節電につなげる、といったような合理的な活用にも向いている。
KVM機能付きモニターはどこがどう便利なのか?
KVMスイッチの機能を内蔵したモニターを使う一番のメリットは、設置するデバイスが減り、広々としたデスクスペースを確保できること。モニターも、キーボードやマウスも1台ずつで済み、別体のKVMスイッチさえも不要になるので、(PC本体を除けば)デスク上はPC 1台構成の環境とほとんど変わらない見た目になる。 基本的にモニターの裏側に配線が集中するので、デスク上を這うケーブルが減ってスッキリ感が増すのも利点だ。
モニターによってはインターフェイスを豊富に備え、多数のデバイスを扱えるドッキングステーションの機能も兼ねており、それらのデバイスをまとめて切り替えられるようになっていることもある。キーボードやマウスのようなUSB機器は当然として、有線LANポートやオーディオ出力端子、スピーカー、Webカメラなどが装備されていれば、それらを複数PCで共用できるのもポイントと言える。
さらに、 モニター本来の性能を正しく発揮できるのもKVM機能付きモニターの強みだ。KVMスイッチ単体だと、接続するモニターの解像度やリフレッシュレートなどの性能を最大限に生かすためには、その最大性能を満たせるスペックの製品を選ばなければならない。 KVM機能付きモニターはそのあたりを気にする必要がなく、各PCでどの程度のモニター性能が必要か、だけを考えて選べばいい。
KVMスイッチ単体はモニターとの相性問題も気になるところだ。製品の組み合わせによってはスムーズに切り替わらないといったトラブルに遭う可能性もゼロではない。しかし、KVM機能付きモニターならそうした(少なくともKVMとモニター間の)相性問題とは無縁で、安定した切り替え動作が期待できるのも大きいだろう。
KVM機能付きモニターは、そうではないモニターに比べて価格は高くなりがちだが、それ以上に多機能だったりもする。たとえば2台のPCの映像を同時に表示しておけるPBP(Picture by Picture)/PIP(Picture in Picture)機能を備えているものもあれば、マルチモニター化を簡易なデイジーチェーン接続で実現し、複数PCのマルチモニター環境をKVMでスタイリッシュに構築できる製品もあったりする。
Type-Cケーブルを1本接続するだけで映像出力でき、同時にドッキングステーションの機能や(ノートPCへの)PD給電を利用できる製品も珍しくない。Type-CポートからDisplayPort Alt Modeで出力できるノートPCなどを所有している人にとっては、Type-C接続対応製品は最も相性のいいモニターの1つだ。
そうしたことを考えると、KVM機能付きモニターは単にPC操作の切り替えを楽にするためだけのものではない、ということが分かる。 KVM機能付きモニターなら、付加機能や多彩なインターフェイスで使い勝手を一段と向上させられる場合もあるので、自分のPC環境や用途にマッチする製品を見極め、最大限に快適性を高めたいところだ。
そんなメリット盛りだくさんのKVM機能付きモニターについて、本稿ではおすすめの3製品を紹介していこう。2台のPCの操作を簡単に切り替えられるのは当たり前。その上で、モニターとしての基本性能や付加機能などもチェックして自分に合いそうなモデルを見つけてほしい。
240Hz、HDR対応に加え集中力を高める独自機能も
アイ・オー・データ機器「GigaCrysta EX-GCQ271UD」
KVM機能付きモニターは国内メーカーも意欲的な製品をリリースしている。その1つがアイ・オー・データ機器のゲーミングモニター「GigaCrysta EX-GCQ271UD」だ。実売価格は6万9,800円前後。
GigaCrysta EX-GCQ271UDは、27型WQHD解像度(2,560×1,440ドット)の液晶モニターで、リフレッシュレートは最大240Hz。10bit(約10億色)の色深度に対応するとともにDisplayHDR 400認証も取得し、鮮やかかつダイナミックレンジの広い高画質を誇る。
映像入力はHDMIが3つ、DisplayPortが1つ、アップストリームポートを兼ねるUSB Type-Cが1つ。ほかはアップストリームのUSB Type-Bが1つとダウンストリームのUSB Type-Aが2つ(3つ目のType-Aポートはシステム更新用で通常は使用しない)に、ヘッドセット端子、内蔵ステレオスピーカーを装備する。
KVM機能としてはインターフェイスがやや少なめではあるものの、HDMI入力が3つもある点は、PCだけでなくゲーム機やAV機器などもつなげておきたいユーザーにはうれしいところ。Nintendo Switch 2のWQHD解像度、120Hz、HDR出力への対応も公式にうたわれている。PC用モニターとしては珍しくリモコンが付属し、手元で入力切り替えやゲーム機・AV機器の一部操作も行なえる。
ゲーム向けの機能も豊富だ。NVIDIA G-SYNCと可変リフレッシュレートに対応し、高速な画面描画時に発生しやすいテアリングやスタッタリングを抑えた設計。その上で、「オーバードライブ」機能により応答速度を0.2ms(中間色)にまで短縮し、バックライトのオン/オフタイミングを工夫することで残像感を抑える「Clear AIM」機能とあいまって、ブレのないクリアな映像を映し出す。
また、FPSゲーム向けに24型相当のサイズで画面表示する「Focus Mode」も用意している。ひとまわり小さく表示されるので周囲は黒枠となるが、その黒枠部分で多重の白枠をゆっくり明滅させる錯視描写を施すことにより、画面表示部への集中力を高められるというユニークな仕組みも取り入れられている。ゲーマーならぜひとも試してみたいところだ。
ゲーミングモニターということでシャープな外観デザインが特徴的でもある。背面のロゴ部分は光らせることもできるが、もちろん消灯したままにもできるので、落ち着き感のある製品が好みのユーザーにも向いている。非光沢パネルであることを考えると、職場利用でも違和感はなさそうだ。
有線LANやWebカメラも備える
MSI「PRO MP275QPDG」
MSIの「PRO MP275QPDG」は、ビジネス向けに最適な性能とインターフェイスを備えたKVM機能付きモニター。実売価格は5万1,500円前後
PRO MP275QPDGは、27型でWQHD解像度(2,560×1,440ドット)の非光沢IPS液晶を採用。ちょうどいいサイズかつ広々としたデスクトップを用意でき、くっきりとした映像が広い視野角で得られるまさにビジネス向け。それでいてゲーミングモニターに迫る最大100Hzの高いリフレッシュレートまで実現している。
映像入力はHDMIを2つとDisplayPortを1つ、アップストリームのType-C(USB PD対応で最大98W)を1つ用意。ドッキングステーションの機能としては、Type-Cのほかにアップストリーム用のUSB Type-Bもあり、ノートPCとデスクトップPCのどちらにも対応できる。ダウンストリームはUSB Type-Aが4つ、最大1Gbpsの有線LANポートとヘッドフォン出力、内蔵ステレオスピーカーも備える。もちろん、これらはいずれもKVM機能の切り替え対象となる。
ユニークなのは、Webカメラとマイクを内蔵していること。モニター上部に据えられたWebカメラはフルHD画質で明るさも十分。Web会議には過不足のない性能で、こちらもKVM機能の切り替え対象となっている。また、もう1台モニターを増設した際に映像ケーブル1本でデイジーチェーン接続可能なDisplayPort出力もある。KVM機能を使いつつ、スタイリッシュにマルチモニター環境を構築したい、というビジネスユーザーにベストフィットする1台だ。
ゲームやクリエイティブな用途にぴったりの高画質
GIGABYTE「MO27Q2」
ハイクオリティなゲーム映像を堪能したい、もしくは写真編集や映像制作などのクリエイティブ用途にも使いたい。そんな画質にこだわりのあるユーザーにはGIGABYTEの「MO27Q2」がおすすめだ。実売価格は9万5,000円前後。
MO27Q2は、パネルにQD-OLED(有機EL)を採用した27型WQHD(2,560×1,440ドット)モニターで、10bit(約10億色)の色深度でDCI-P3の色空間を99%カバーし、DisplayHDR True Black 400認証を取得した広色域、高発色、高コントラストのモニターとなっている。光沢パネルではあるものの映り込みが抑えられているので、ビジネス用途でも快適に使えるだろう。
フレームレスで薄型の外観もインパクト大だが、金属素材がメインに使われていることによる高級な雰囲気や剛性感の高さも特徴的な部分。スタンドの台座もかなりの薄型で、かつポールが細いこともあり、デスクに設置したときの見栄えは抜群。小型のデスクでも無理なく使えるはずだ。
リフレッシュレートは最大240Hzで、残像感のないなめらかな表示が得られる。映像入力はHDMI 2つにDisplayPort 1つを装備し、ドッキングステーション機能としては、USB Type-CとType-Bのアップストリームポートが1つずつ、Type-Aのダウンストリームポートが2つ、さらにイヤフォン端子とステレオスピーカーを搭載する。もちろんKVM機能付きだ。
ゲーム用途においておもしろいのが、表示領域を制限することで「22型16:10」や「24型16:9」といった画面サイズに(仮想的に)切り替えられる機能だ。FPSのようなゲームでは画面全体を一瞬で見渡せるような小さな画面が好まれるため、対戦ゲームに本気で取り組みたいユーザーにぴったり。ゲーム画面内の暗所を見やすくする「Black Equalizer 2.0」、画面上に十字のマークをオーバーレイ表示してシューティングのエイムを補助する「クロスヘア」などのアシスト機能も満載だ。
ちなみに有機ELパネルは画面の焼き付きが気になるところだが、その点は自動でパネルの焼き付きを軽減する「OLEDケア」の機能が活きてくる。AIを活用することにより、ユーザーが意識せずとも適切に保護機能が働いて品質を保ってくれる上、焼き付きを含む3年間の製品保証も標準付帯しているので、安心して長く使えるだろう。
高性能モニター+KVM機能で快適環境を構築しよう
KVM機能付きのモニターを導入することで、1セットのキーボードとマウスで用途の異なる複数のPCを自在に操作でき、デスク上のスペースも広く使えるようになる。また、今回紹介したように、ゲーミングモニターでもKVM機能付きが増えてきている。ユーザーの選択肢の幅は大きく広がったと言えるだろう。
可能な限り省スペース化して、より快適なPC環境を実現したいなら、KVM機能付きモニターをぜひ検討してみてほしい。













































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