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ゲーミングノートが15万円台!?G TUNEの20周年モデルがやばい。一式セットになった高性能デスクトップも
- 提供:
- 株式会社マウスコンピューター
2024年12月20日 11:00
マウスコンピューターのゲーミングブランド「G TUNE」が誕生して20周年を記念したデスクトップPCとノートPC、合計5モデルが登場した。ここでは、ゲーミングデバイスがセットになった高性能デスクトップPCと、WQXGA/180Hzで15万円台と良コスパなノートPCのレビューをお届けしたい。さらに、ゲーム好きで有名なタレントの倉持由香さんにも実際にゲームプレイで使ってもらった。その感想にも注目だ。
マウスコンピューターのハイエンドブランド「Tune」が、ゲーミング向けに「G TUNE」としてリニューアルしてから2024年で20周年を迎えた。立ち上げ当初から、ゲーム推奨PCを積極的に展開し、ユーザーがプレイしたいゲームを快適に遊べるPCはどれなのか明確にするなど、ゲーミングPCの定着に大きく貢献したブランドと言ってよいだろう。
ACアダプタを2個使うモンスター級のゲーミングノートPCや、取っ手を付けて持ち運びやすくした小型デスクトップPCなど、意欲的なハードウェアも数多く投入。近年では、ストリートファイター6などゲーム大会の公式PCとして見かけることも多くなっている。
デスクトップ「G TUNE FZ-I7G7S(G TUNE 20周年記念セットモデル)」はモニターも入力デバイスもセット
20周年記念モデルのデスクトップPCは、PC本体のほか、ゲーミング仕様のモニター、ヘッドセット、マウス、キーボード、マウスパッドがセットになっているのが特徴だ。ここでは、最上位モデルの「G TUNE FZ-I7G7S(G TUNE 20周年記念セットモデル)」を紹介しよう。
ゲーミングPCの心臓部と言えるビデオカードは、NVIDIA最新世代からアッパーミドルのGeForce RTX 4070 SUPERを採用。CUDAコアが7,168基、ビデオメモリがGDDR6X 12GB、メモリインターフェイスは192bitで、メモリ帯域は504GB/sだ。評価モデルに搭載されているカードのブーストクロックは2,475MHzと定格通りだった。セットになっているフルHD/180Hzのゲーミングモニターのスペックを描画負荷の高いゲームでもフルに生かし切れる性能を持つ。
また、GeForce RTX 40シリーズは、AIによるアップスケーラー(Super Resolution)とフレーム生成(Frame Generation)を組み合わせてフレームレートを大幅に向上させる「DLSS 3」に対応し、第8世代のNVENCによって従来からのH.264/HEVCに加えてAV1のハードウェアエンコードもサポート。それだけに、ゲームをプレイしながら、YouTubeで配信といったニーズにも対応できる。
CPUはIntel第14世代のCore i7-14700KFだ。パフォーマンス重視のPコアを8基、効率重視のEコアを12基、合計20コア28スレッドを持ち、最大5.6GHz動作するなど、ゲーミング用途として十分なスペックを持っている。クリエイティブワークにも対応可能だ。
気になる性能をチェックしよう。まずは、定番のCPUパワーを測定する「Cinebench 2024」、PCの基本性能を測る「PCMark 10」、3Dベンチマークの「3DMark」を実行する。
Cinebench 2024はMulti Core、Single Coreとも順当と言える結果だ。PCMark 10のスコアもすべて高く、特にクリエイティブワークのDigital Content Creationは優秀。やはりクリエイティブ系の処理にも十分強い。3DMarkに関しては、すべてアベレージのスコアを超えており、GeForce RTX 4070 SUPERの性能をしっかり引き出せている。
実ゲームではどうだろうか。今回はセットになっているゲーミングモニターが解像度フルHD、リフレッシュレート180Hzなので、テストする解像度はフルHDに固定。リフレッシュレートを生かせる180fps以上出せるかに注目してほしい。テストしたゲームと条件は以下の通りだ。基本的に最高画質設定でアップスケーラーやフレーム生成に対応しているものは、それぞれ有効にしている。
- Apex Legends: 最高画質で、射撃練習場の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- オーバーウォッチ2: 画質“エピック”で、botマッチを実行した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- ストリートファイター6: 画質“HIGHEST”で、CPU同士の対戦を実行した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- Horizon Zero Dawn Remastered: 画質“非常に高い”、DLSS“バランス”、フレーム生成有効で母の頂の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl: 画質“最高”、DLSS“バランス”、フレーム生成有効でザリシアの一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- Microsoft Flight Simulator 2024: 画質“ウルトラ”、DLSS“バランス”、フレーム生成有効でアクティビティのディスカバリーで東京を選び、60秒間飛行した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- サイバーパンク2077: 画質“レイトレーシング: ウルトラ”、DLSS“バランス”、フレーム生成有効で、ゲーム内のベンチマーク機能を利用した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
結果として、Apex Legendsやオーバーウォッチ2など定番FPSなら180fpsを余裕で超え、平均250fps以上を記録。Horizon Zero Dawn Remasteredやサイバーパンク2077といった描画負荷の高いゲームでも平均180fpsを超えている。さらに、2024年末注目のS.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of ChornobylとMicrosoft Flight Simulator 2024でも、アップスケーラーやフレーム生成の力があるとは言え、平均100fpsオーバーとなった。
フルHD解像度なら、AAA級のゲームも最高画質かつ高フレームレートでプレイできる。ストリートファイター6は対戦では最大60fps動作のゲーム。ほぼ最高フレームレートの状態で動いているのが確認できる。
高性能だと冷却力や動作音も気になるところ。サイバーパンク2077を10分間プレイした際のCPUとGPU温度をシステム監視アプリの「HWiNFO Pro」で測定した。室温は21℃だ。
CPUは60℃前後、GPUは66℃前後で推移と性能から考えると非常に冷えていると言ってよい。さすがエアフローがしっかり確保されている大型のPCケースに36cmクラスの簡易水冷クーラーを組み合わせた構成だ。長時間のゲームプレイも余裕だ。
合わせて動作音も前面と上部のそれぞれ10cmの位置に騒音計を設置して測定したところ、前面で39.1dB、上部で41.7dBとファンの音は聞こえるが十分静かと言えるレベル。ゲームプレイをPCの動作音でジャマされたくないと思っている人にもオススメだ。
セットのデバイスについても触れておこう。一番の注目は23.8型ゲーミングモニターの「iiyama G-MASTER GB2470HSU-B6」だろう。フルHD解像度でリフレッシュレートは180Hz、応答速度は0.2msと非常に高速で、残像感のないゲームプレイが可能だ。高機能なスタンド、2W+2Wのステレオスピーカー、DisplayPortとHDMIの2系統入力、USBハブなど機能面も充実。IPSパネルなので発色も良好だ。
ゲーミングヘッドセットは「Logicool G431」。有線タイプでUSBとアナログ接続に対応する人気モデルだ。ゲーミングマウスは遅延の少ないLIGHTSPEEDワイヤレスに対応する「Logicool G304」。無線ながら99gの軽量設計で素早く動かしやすい。
ゲーミングキーボードはG TUNEオリジナル。クリック感のないリニアストロークのCherry MX 黒軸スイッチを採用し、Nキーロールオーバーに対応する本格派だ。ゲーミングマウスパッドもG TUNEオリジナルでどの方向にマウスを動かしても摩擦力が一定という。サイズは370×230×3mm。
ゲーミングデスクトップを買う際は、どの周辺機器を買うかも悩ましいポイント。本製品は、コアなゲーマーの使用にも耐える性能のものが付属しているため、そういった悩みなく良好な環境ですぐにゲームをプレイできるのがうれしい。
WQXGA/180Hzで15万円台と超高コスパなゲーミングノート「G TUNE E5-I7G50BK-B」
ノートPCは、ブラック基調とホワイト基調の2モデルが用意されているが、ここで紹介するのは前者の「G TUNE E5-I7G50BK-B(G TUNE 20周年記念モデル)」だ。15.3型のディスプレイはWQXGA(2,560×1,600ドット)の高解像度でリフレッシュレートはゲーミングPCらしく180Hzと高い。これで15万円台と、ほかの同等スペックモデルより4万円ほど安くなっており、入門用としてこれ以上ない存在となっている。
GPUはGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載。エントリークラスだが、CUDAコア数は2,560基、ブーストクロックは1,605~2,370MHz、ビデオメモリはGDDR6 6GBとフルHDでのゲームプレイには十分なスペックだ。GeForce RTX 40シリーズのDLSS 3対応やAV1のハードウェアエンコードといった特徴もしっかり備わっている。
なお、GeForce RTX 4050 Laptop GPUの動作クロックやカード電力はノートPCの設計によって異なるが、本機はブースロクロックは2,370MHz、カード電力は95W(最大140W)に設定されており、GPUの性能をフルに発揮できる仕様だ。これはなかなか心強い。
CPUはIntel第13世代のCore i7-13620Hを搭載。Pコアを6基、Eコアを4基で合計10コア16スレッド、クロックは最大4.9GHzとゲーミングノートPCとして十分なスペックと言える。
メモリはDDR5-4800が16GB(8GB×2)、ストレージはNVMe SSDが500GBとゲームプレイに必要な容量がしっかり確保されている。多くのゲームをインストールしたいなら、カスタマイズが可能なので注文時にSSDの容量をアップするのがよいだろう。
性能チェックに移ろう。まずは、定番のCPUパワーを測定する「Cinebench 2024」、PCの基本性能を測る「PCMark 10」、3Dベンチマークの「3DMark」から。動作モードはすべて「パフォーマンスモード」に設定した。
いずれのスコアもCore i7-13620HとGeForce RTX 4050 Laptop GPUの組み合わせとして優秀なものだ。CPU、GPUともしっかり性能を引き出せている。15.3型としてはスリムなボディだが、冷却性能の妥協はないと言ってよいだろう。
続いて実ゲームだ。基本的な条件はデスクトップPCのG TUNE FZ-I7G7Sと同じだが、GPUがエントリークラスということもあって、中程度まで画質を落とした場合のフレームレートも測定した。
最高画質設定では、2024年末発売で描画負荷が特に高いS.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of ChornobylとMicrosoft Flight Simulator 2024は平均30fps程度と快適に遊ぶのは少々厳しいフレームレートだ。しかし、それ以外は平均60fpsを超えており、フルHD解像度ならGeForce RTX 4050 Laptop GPUでも多くのゲームを快適にプレイできるのが分かる。
そして、中画質まで設定を下げればApex Legendsやオーバーウォッチ2は180Hzのリフレッシュレートを生かせるフレームレートに到達でき、S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of ChornobylとMicrosoft Flight Simulator 2024も平均80fpsオーバーと一気に快適なフレームレートを確保できる。
冷却力や動作音はどうだろうか。ここもG TUNE FZ-I7G7Sと同じ条件で測定している。
序盤、CPUの温度は90℃を超えるが、ファンの回転数が高まることで一気に下がり、平均だと71.4℃、GPUはほぼ67℃前後で推移とどちらもまったく心配のいらない温度だ。
しっかり冷えていると動作音が気になるところだが、前面で37.7dB、右側面で41.8dBとゲーミングノートPCとしてはかなり静かな部類だ。冷却、動作音のバランスは良好と言える。
そのほか、インターフェイスも確認しておこう。右側面にはSDカードスロット、USB 3.2 Gen 1 2基、左側面にはUSB 3.2 Gen 1、USB 3.2 Gen 1 Type-C、ヘッドセット端子、背面にはMini DisplayPort出力、HDMI出力、有線LAN(Gigabit Ethernet)、USB 3.2 Gen 2 Type-Cが備わっている。
本体サイズは342×245×22.1mmと15.3型のノートPCとしては比較的コンパクトだが、しっかりとゲームのUIなども見やすい画面サイズを両立させている。ディスプレイが狭額縁になっているためだろう。重量は約2.09kgだ。
PCでのゲームプレイは読み込みが快適!と倉持由香さん
今回、モデルとして出演してもらったタレントの倉持由香さんにPCでのゲームプレイなどについて話を聞いてみた。倉持さんの夫はストリートファイター6の人気プロゲーマーであるふ~ど氏。倉持さん自身もストリートファイター6を始めとしたゲーム配信などを定期的に行なっている。そして、倉持さんは10年来のG TUNEユーザーでもある。
PCでゲームをプレイするメリットは、読み込みの速さだという。家庭用ゲーム機と比べ、ロード時間が短いので、没入感を失わず、集中してゲームをプレイできる。画質についても、PCの方が高画質なことが多く、そこも魅力だと倉持さん。
また、配信を行なう際に、凝ったレイアウトなどができたり、Discordなどのボイスチャットの接続のしやすさもPCの良さだという。配信については難しいというイメージを持つ人もいるかもしれないが、倉持さんはそこまでPCに詳しい方ではないがすぐになじむことができたという。
また、配信しながら大会に出ることもあるが、視聴者がコメントで声援を送ってくれるのが非常に励みになり、ゲームの楽しさが2倍にも3倍にもなるし、負けたときにも慰めの言葉をもらったりと、感情の共有ができるのが配信の良さだと語ってくれた。
今回の製品も軽く試用してもらったが、デスクトップ、ノートとも、ゲームプレイは快適そのものだったという。デスクトップについては、倉持さんが自宅で使っているものと同じ筐体だが、「黒基調に赤が入ったデザインで、シックなので男性目線でもかっこよさがあると思うし、女性目線では赤の差し色がかわいくて、どんなお部屋にも合うと思います」とコメントしてくれた。