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仕事でデュアルモニターはもうやめだ。最強はウルトラワイドモニター、顔認証まで使えるEIZO「FlexScan EV3450XC」がベストオブベストなわけ
- 提供:
- EIZO株式会社
2024年6月28日 06:30
ビジネスモニターと言えばアスペクト比16:9が定番、そんなふうに考えていた時期が筆者にもありました。そして広いデスクトップ環境が欲しいときは同じモニターを追加してマルチモニター化……なんてのも実はもう古い。 それは近頃ではマルチモニターの代わりに、1台の横長な「ウルトラワイドモニター」を利用するユーザーが増えてきているから。
ただ、ゲームなどのエンタメ用途で注目され始めたウルトラワイドモニターだけに、導入しようにも大きすぎたりしてジャストフィットする製品が少ないのが悩ましいところ。そんなところへ、業界の雄EIZOが“本気”のウルトラワイド曲面モニター「FlexScan EV3450XC」を投入してきた。
34.1型の大きすぎず小さすぎずなちょうどいいサイズ感に加えて、Webカメラとマイクまで内蔵。EIZOらしくデザインも含めてスタイリッシュにまとめ上げられているのが大きな特長。
ここでは、6月28日に発売されたばかりの最新モデル「FlexScan EV3450XC」を、じっくり細部までチェックしてみたい。EIZOダイレクトでの直販価格は16万2,800円(税込)だ。
なぜビジネスにウルトラワイドが最適なのか? 16:9モニターとの決定的な違い
EIZOから新登場したFlexScan EV3450XC(以下、EV3450XC)は、34.1型、アスペクト比21:9のウルトラワイド曲面モニター。一般的な16:9のモニターよりも横に長く、そのぶん解像度も3,440×1,440ドットと高いのが特徴だ。
そもそも、こうしたウルトラワイド曲面モニターがビジネスの現場でも人気が高まってきているのはなぜだろうか。理由はいくつか挙げられるが、中でも大きなポイントと言えるのが設置スペースを考慮したときのサイズ感と、解像度のバランスの良さだ。
たいていのオフィスは1人分の作業スペースが決まっているはずで、デスク上に際限なくモノを置けるわけではない。40型クラスの巨大なモニターは設置しにくいものが多く、実用的なサイズのモニターであっても2台並べてマルチモニター環境にすると、それだけでデスクスペースの大半が占有されてしまう。
仮に24型クラスの16:9モニターを2台横並びにしたとすれば、合計幅は1m超。横方向に画面を広く使えるのはメリットとはいえ、デスクの横幅が120cmなら残りは20cmに満たない。実質的に両サイドには数cmの余裕しかないことになるから、書類を立てておくようなスペースすら取りにくいし、かなりの圧迫感だろう。
生産性アップのためにマルチモニターにしたはずなのに、これでは作業に支障が出かねない。
それに対して34.1型ウルトラワイドのEV3450XCは、横幅が約82cm。24型モニターを2台並べるよりも圧倒的にコンパクトに収まる。 そのぶんデスクを広々と使えるうえに、縦方向の解像度がアップしてWebブラウザやチャットなど縦スクロールするアプリケーションの使い勝手も高まるのだ。
また、もう1つ重要なウルトラワイド曲面モニターのメリットとして、全画面をシームレスに使えることも挙げられる。
たとえばノートPCと外部モニター1台という構成を考えたとき、ベゼルや隙間によって“境界”がはっきり分かれ、多くの場合は画面サイズも異なるため、2つの画面を一体的に使うのが難しい。
デスクトップPCなどで同一サイズのモニター2台を使うとしても“境界”ができることは避けられず、そこをまたぐ形でアプリケーションを利用することは基本的に考えられない。
必然的にどちらかのモニターをメインとして使い、もう1台をサブ的に使うようなスタイルになってしまう。モニターに向かう姿勢はどちらかに偏るし、単純に横幅が広いので首を振ったり視線移動したりすることも増える。
1画面1アプリケーションのような使い方になりやすいことを考えれば、マルチモニターにしたからと言って必ずしも効率的に作業できるとは言えないわけだ。
そこでウルトラワイド曲面モニターですよ!
ウルトラワイド曲面モニターのEV3450XCなら、そうした“境界”による制約から解放される。 複数のアプリケーションウィンドウを自由なサイズ・ポジションに配置して使えるし、Windows 11のスナップ機能を併用することで広いデスクトップをより一層活用しやすくなる。画面中央に向かって常にまっすぐの姿勢で作業できるので、健康面でも利点がありそうだ。
そして、湾曲型のパネルであることも有利に働く。モニターの左右が手前側に反っており、正面に座ったときの目から画面までの距離は、中央と左右端とで最小限の差に抑えられる。 隅から隅まで視点移動しても焦点距離はある程度一定になるため、目の疲労軽減にもつながるだろう。
以上をまとめると、34.1型ウルトラワイド曲面モニターのEV3450XCは、横幅が意外とコンパクトで、限られたスペースでも設置しやすいのが強み。縦の解像度が1,440ドットとフルHDモニターよりも広く、視界を邪魔する“境界”がないためアプリケ―ションの使い勝手が高まる。さらには画面の視認性を高める湾曲形状により、疲労軽減にも貢献するのだ。
内蔵Webカメラは高画質、かつ顔認証にも対応
EV3450XCはただウルトラワイドなモニターではない。ほかにはあまりないユニークな特徴がある。それは、Webカメラとマイクをベゼル部分にすっきり内蔵していること。
Webカメラやマイクを内蔵したモニターは、ほかのメーカーからもいくつか販売されている。しかし、モニターのベゼルに目立たない形で実装しているものとなると限られる。ポップアップ式で普段は筐体内に格納されていても、使用時には後付けしたかのようにカメラやマイク部分だけがベゼルから飛び出して、不自然に目立ってしまっているものがほとんどだ。
一方、EV3450XCの場合、Webカメラが使用中かそうでないかに関わらず、上方向にも正面方向にも飛び出すことは一切ない。 離れたところから見ると、Webカメラがあるとは気付けないほどさりげない感じで埋め込まれている。 それでいて500万画素(2,592×1,944ドット)という高画質を実現しているのだ。
実際の画質がどれほどのものなのか、標準的な性能を持つノートPCのWebカメラ(1,920×1,080ドット)と比較してみた。
下記のスクリーンショットを見ると、ノートPCのWebカメラは、ディティールがぼやけて全体的に判然としないのが分かる。ブロックノイズが目立っている部分もあるし、全体の色合いは少し青みがかっている。また、ノートPCのWebカメラを使ったときに避けられない“ユーザーを見上げる構図”になってしまっている。
それに対してEV3450XCのWebカメラは、細部までキリッとした輪郭を保っている。髪の毛1本1本が判別できそうだし、肌の質感も分かるほどの高精細さだ。色合いも自然かつ忠実に再現していると感じられる。そして、ノイズキャンセリング機能とエコーキャンセリング機能を持つマイクにより円滑な会話をサポートしてくれる。
さらにEV3450XCのWebカメラはWindows Helloの顔認証に対応している。 ノートPCでは利用できる機種も多いので、ビジネスユーザーの中には顔認証がないと不便に感じてしまう人もいるのではないだろうか。その点、EV3450XCなら既存のノートPCと同じようにデスクトップPCでも顔認証でき、いつもと変わりない手順で仕事を始められる。
これはEV3450XCをノートPCの外部モニターとして使いたいときにも有効な機能と言える。ノートPCを閉じた状態で、外部モニターと外付けキーボード・マウスを使って仕事するようなとき、従来は最初に顔認証するときだけノートPCを開かなければならなかった。
しかし、EV3450XCであれば終始ノートPCを閉じたままでも顔認証OK。あるいは顔認証に対応していないノートPCであっても顔認証に対応し、セキュリティを向上させられるのだ。
省スペースをさらに推し進める内蔵ドッキングステーションとPbyP機能
34.1型という比較的コンパクトなサイズ感によって、大画面ながらもデスクの占有スペースを最小限にしつつ扱いやすさを高めているEV3450XC。それを機能的な側面からも後押ししているところにEIZOが本製品にかける“本気”が垣間見える。
その1つとして注目したいのが、ユーザーの日常的な使い勝手もきちんと考慮した内蔵ドッキングステーション機能。 モニター背面にアップストリームポート(USB Type-CとType-B各1つ)が用意されており、ここにPCから接続することで、モニターが備えるLANポートや、ダウンストリームポート(USB Type-CとType-A×2)につないだ周辺機器を利用できるというものだ。
たとえばノートPCのUSB Type-CまたはThunderbolt 4ポートからアップストリーム接続すると、EV3450XCに映像出力すると同時にノートPCに給電(USB PD最大94W)され、しかもモニターに接続している有線キーボードやマウスをノートPCの操作に利用できる。もちろんネットワークスイッチなどからモニターのLANポートに有線接続すれば、安定したインターネット通信が可能だ。
この内蔵ドッキングステーションにはKVM(Keyboard Video Mouse)機能も含まれているため、2台のPCから接続した状態で、モニター側の映像入力の切り替えに合わせてモニターに接続しているUSBデバイスの操作元も切り替えられる。
1組のキーボードとマウスで2台のPCを制御できれば、そのぶんデスクスペースにも余裕ができるはず。
加えて、2つの入力映像を1画面に同時表示する「PbyP(Picture by Picture)」機能も搭載されている。もちろんこれもデスクスペースの有効活用につながる機能だ。
たとえば2台のPCを扱う場合、先ほどのKVM機能で画面を切り替えながら使うのもいいけれど、両方の画面を一度に見られるようにしたいときもある。そこでPbyP機能を利用すれば、2台のPCの画面を同時に映し出し、必要な情報を効率よく得られるというわけ。
特にEV3450XCのようなウルトラワイド曲面モニターでは、PbyP機能の利便性が一段と増すことになる。画面が横長のため、PbyPで画面を2等分した場合でも実用的な縦横比で表示できるし、一方を小さく表示するとしてもメイン画面の邪魔になりにくいからだ。
その上、EV3450XCでは、EIZOモニター専用ユーティリティ「Screen InStyle」(Windows、macOS対応)で、新たにホットキーによるPbyPのオン/オフ切り替えが可能になり、さらに活用しやすくなった。
モニターのOSDを操作することなく、手元のキーボードショートカットでサクサク切り替えられるのはかなり快適。映像入力やカラーモードもホットキーで切り替え可能なので、複数台のPCを扱うときはもちろん、コンテンツの色調を頻繁に確認することのあるデザイン業務でも活躍するだろう。
見た目の良さだけでなく実用性、環境にも配慮したウルトラワイドの決定版
EIZOのモニターと言えばデザイン性の高さも魅力だ。今回試用したモデルはEIZOのトレードマークとも言えるホワイト基調のボディカラーで、清潔感のある見た目。
ただし、視界に入りやすいベゼルの上部と左右はブラックとすることで没入感を高め、目の前の作業に集中できるようになっている(よりビジネスチックなブラックモデルもラインナップする)。
Webカメラと同じようにステレオスピーカーも下部のベゼルにさりげなく埋め込まれている。4+4Wと比較的高出力なスピーカーはWeb会議の音声をクリアに再生してくれるだけでなく、音域全体を元気よく鳴らしてくれるので、動画コンテンツの視聴にも十分に役立ってくれるだろう。
ちなみにこのEV3450XCの筐体は、再生プラスチックを約80%以上使用しており、梱包材も大部分がプラスチックを含まない素材となっている。「Auto EcoView」や「EcoView Optimizer 2」といった、環境光と表示画像をもとに自動で最適な明るさに調整する機能によって消費電力低減も図っており、さまざまな面で環境に優しい製品でもあるのだ。
購入後5年間のメーカー保証(使用時間が3万時間以内なら無償修理)に加え、6カ月以内の無輝点保証が付帯しており、安心して導入できるのもEIZO製品ならでは。 最大限の効率でデスクワークをこなしていきたい企業・個人にとって、ウルトラワイド曲面モニターのEV3450XCはもはや不可欠な1台と言っていいのではないだろうか。
[モデル: 奥村 茉実(浅井企画)]