トピック

ワークスタイルの変化で新PCの調達が必要に?経営者のみなさん、インテルvProプラットフォームなら「ちょうどいい」があります

コロナ、DX、生成AI。現在のビジネスには性能の高いPCが必要

 コロナ禍以降、企業のワークスタイルが激変した。最近ではオフィス回帰もなされているものの、リモート会議をはじめとした新しいワークスタイルが定着しているといえるだろう。そこで重要度を増しているのが、従業員が使うPCだ。社員が自宅や出先などどこでも効率的に仕事ができるには、機動力の高いタイプのノートPCが求められる。

 従来のようにExcelやWordで書類を作るだけなら、性能の低いPCでもこなせた。しかし、ZoomやTeamsなどのWeb会議を快適に使うためには、一定レベル以上の性能が求められる。背景エフェクトをかけるにもGPUの能力を使うし、会議アプリとオフィスアプリなどを同時に使うので、CPU性能やメモリ容量などにも余裕が必要だ。そのほか、カメラやマイクの品質や、マイクのノイズキャンセリングなどの機能も、いわば、客先と打ち合わせにきちんとしたスーツで臨むようなものだと言っていい。

 これらに加えて、直近では、生成AIを仕事で活用し、生産性を向上させることに注目が集まっている。Microsoftも生成AIに力を入れ、OSやOffice製品に取り込んできている。

 議事録をまとめてくれたり、必要な事柄を書き出すと文章を書いてくれたり、ブレーンストーミング的にアイデアを出してくれたり、プレゼン資料にあった画像を生成してくれたりといった「Office Copilot」機能が、Officeに組み込まれるようになる。また、Windowsでも「Windows Copilot」として、生成AIによる自然言語のプロンプト(テキストの命令)の機能が組み込まれることが発表されている。こうした機能を安定して使えるようにするためには、性能に余裕のあるPCが必要だ。

Windows Copilot

 他方、ランサムウェアなどのマルウェアが高度化しており、大企業から中小企業まで対策が求められるようになっている。こうした高度なマルウェアからPCを守るには、仕事の生産性を下げることなくセキュリティソフトを動かすだけの余裕がある性能と機能、そして管理性を持ったPCが望まれる。

 このように、デジタルが仕事の生産性を大きく左右し、より高度な処理がPCに求められるようになっている現在では、PCを値段だけで選ぶのではなく、しっかりとした性能や機能を備えたPCが企業の活動を左右すると言っても過言ではない。

パフォーマンスやセキュリティにお墨つきが与えられたインテルvProプラットフォーム対応PC

インテルvProプラットフォームに準拠したPCに貼付されるステッカー

 こうした現在のビジネスに求められる性能や機能を備えた企業向けPCとして販売されているのが、「インテルvProプラットフォーム」に対応したPCだ。

 インテルvProプラットフォームは、CPUだけの機能ではなく、「安全かつ効率的にPCを使える最新技術の集合体」の証しなのである。ビジネスワークロードをカバーするだけの「パフォーマンス」、ハードウェアで支援する「セキュリティ」、検証済みのプラットフォームであるという「安定性」、高度なメンテナンス機能による「運用管理性」の4つの柱を規定。そのためのプラットフォームをPCメーカーに提供するとともに、PCを徹底して検証した上で、その認定が与えられる。

 つまり、ビジネスPCとしてのパフォーマンスやセキュリティなどの基準について高いレベルのお墨つきが与えられているのが、インテルvProプラットフォーム対応PCなわけだ。

 インテルvProプラットフォーム対応PCは、多数のPCメーカーから発売されている。そのフォームファクターは、ノートPCから、タワー型PC、ミニPCなどさまざまだ。いずれも、WebやカタログにインテルvProプラットフォーム対応が明記され、機体にはインテルvProプラットフォーム対応のステッカーが貼られている。

 今回は各社から発売されている、インテルvProプラットフォームに対応した最新のノートPCとミニPCから、8機種を紹介する。導入の際の参考にしてもらいたい。

高性能CPU搭載の14型ノート: Dynabook「dynabook RJ74/KV」

Dynabook「dynabook RJ74/KV」

 Dynabookの「dynabook RJ74/KV」は、通常モデルで約940g、インテルvProプラットフォームに加え、インテルEvoデザインにも準拠するモデルで、1,050gの14型モバイルノート。厚さは15.9mm。前世代の13.3型とほぼ同じ本体サイズながら、14.0型WUXGA(1,920×1,200ドット)液晶を搭載した。

 CPUは高性能なインテルCore i7-1270Pプロセッサーを搭載可能。メモリはLPDDR5のオンボードで最大16GB。ストレージは最大512GB。堅牢性については、26方向からの落下テストなどMIL規格に準拠したテストをクリアしている。2つの小型ファンで効率的に本体内部の熱を排出する独自の「エンパワーテクノロジー」を適用している。

800g台の14型ノート: NEC「VersaPro UltraLite タイプVG<VG-G>」

NEC「VersaPro UltraLite タイプVG<VG-G>」

 NECの「VersaPro UltraLite タイプVG<VG-G>」は、14型のディスプレイを内蔵して800g台の軽さが特徴のノートPC。厚さは17.5mmで、薄型軽量となっている。重量は、リチウムイオンバッテリ(L)搭載時は約822g、リチウムイオンバッテリ(LL)搭載時は約875g。

 インテルCore i7-1255Uプロセッサーなどを搭載するほか、ディスプレイは、14.0型のWUXGA対応IPSパネル。Webミーティングを想定して、ボックス型2Wステレオスピーカーや、サウンドの品質を向上させるヤマハAudioEngineを搭載しているのは今風だ。eSIM対応のNano SIMスロット付きも選べる。

コンバーチブル式の13.3型2in1: デル「Latitude 7340」軽量モデルUltralight

デル「Latitude 7340」軽量モデルUltralight

 デルの「Latitude 7340」の軽量モデル Ultralightは、13.3型ディスプレイを搭載し、1㎏の重量を切る軽量モデル。CPUとして、インテルCore i5-1345Uプロセッサーなどを搭載。メモリはオンボードで最大16GB、ストレージは最大2TB。

 ディスプレイは、アスペクト比が16対10の13.3型WUXGA(1,920×1,200ドット)。低ブルーライトの液晶パネルや、指紋認証や顔認証など多彩なカスタマイズに対応し、5G対応モデルも選べる。

リモートワークを変革するHP Elite Dragonfly G4

日本HP「HP Elite Dragonfly G4」

 日本HPの「HP Elite Dragonfly G4」は、インテルvProプラットフォームとEvoデザインにも準拠する高性能と米軍調達基準の堅牢性を実現しつつ、重量を約1kgに抑えた製品。

 上位構成では、Core i7-1365U、メモリ16GB、SSD 512GB、1,920×1,280ドット表示対応13.5型タッチ液晶などのほか、Wi-Fi 6Eや5G通信に対応する。シンプルながらエレガントなデザインも特徴。Web会議向けにカメラの画質や音質を高めている。

858gでペン搭載コンバーチブル: 富士通「LIFEBOOK U9313X/M」

富士通「LIFEBOOK U9313X/M」

 富士通の「LIFEBOOK U9313X/M」は、コンバーチブル型2in1モデル。パネルが360度回転してタブレットモードでも使用できる。質量約858gで薄さ約16.9mmと、前世代よりもコンパクトかつ軽量化を図った。こちらもインテルvProプラットフォームに対応する。

 ディスプレイは13.3型で、解像度はフルHD(1,920×1,080)。CPUは最高スペックの場合、計14コアを搭載するインテルCore i7-1370Pプロセッサー。メモリはLPDDR5のオンボードで最大32GB、ストレージは最大1TB。9mm径のペンが標準添付される。無線WAN対応モデルも選べる。

携帯性とパフォーマンスを兼ね備えた: レノボ・ジャパン「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」

レノボ・ジャパン「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」

 レノボ・ジャパンの「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」は、携帯性とパフォーマンスを兼ね備えたモデル。インテルEvoデザインにも準拠する。

ここで取り上げるGen 10のモデルでは、CPUはインテル Core i7-1280P vPro Enterpriseプロセッサー搭載可能。メモリはオンボード最大32GBで、ストレージは最大2TB。ディスプレイは14型IPS液晶でWUXGAからWQUXGA(3,840×2,400)まで選べる。重量は約1.12kgより。もちろん、ThinkPadシリーズで定評のあるキーボードやスティック型ポインティングデバイスのTrackPointも搭載している。

携帯性とパフォーマンスを兼ね備えた: パナソニック「レッツノートFVシリーズ」

パナソニックレッツノート FVシリーズ CF-FV4SSUCP

 パナソニックの「レッツノートFVシリーズ」は、パナソニックの「レッツノート FVシリーズ」は、携帯性とパフォーマンスを兼ね備えたビジネス向けノートPCだ。狭額縁設計で14型のQHD(2,160×1,440ドット)パネルをコンパクトなサイズ感に収めた。さらに着脱式バッテリーパックで手軽に駆動時間を回復できるのも特長だ。

 直販では、カスタマイズモデルとしてインテルEvo デザインにも準拠したCF-FV4SSUCPも販売している。CPUはインテルCore i7-1370Pプロセッサーを搭載。質量は約1.229kg~。メモリは32GB。ストレージはファーストSSDが最大2TBのほか、セカンドSSDも付けられる。7月より出荷開始予定。

ビジネス対応のパフォーマンスを持つNUC: インテル「NUC 13 Pro」

インテル「NUC 13 Pro」(スリムとトール)

 最後にノートPC以外にも選択肢があるという例として、ミニPCであるインテルの「NUC 13 Pro」を紹介する。CPUに第13世代インテルCoreプロセッサーを搭載し、ビジネスに必要な高いパフォーマンスを備えた製品だ。

 中でも「NUC13L3Hv7」は、インテルCore i7-1370Pプロセッサーを搭載し、インテルvProプラットフォームに対応する。メモリスロットはDDR4-3200 SODIMM×2で、最大64GB。ストレージには、M.2とSATAのポートを用意。薄型のスリムモデルと、2.5インチのドライブベイとバックパネル経由の内部拡張ベイを設けたトールモデルがある。