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在庫復活!いまGeForceのビデオカードを買うならコスパ最強のPalit製RTX 3060 Ti/3060/3050がおすすめ
~人気ゲームタイトル10本で旧GPUと性能比較
- 提供:
- 株式会社サードウェーブ
2022年7月29日 06:30
円安の影響でPCパーツは値上がり傾向にあるが、ビデオカードだけは事情が異なる。マイニングブームが落ち着き、流通在庫が潤沢になったことで、高止まりしていた価格が大きく下がってきているのだ。
その中でも注目したいのが、Palitの製品。日本ではPCパーツショップでおなじみの“ドスパラ”が取り扱うコストパフォーマンスの良さが強みのメーカーだが、ビデオカードの価格下落に合わせてお買い得度がさらにアップ。まさに“買い時”を迎えていると言っても過言ではない。
そこで今回は、Palitの中からNVIDIAのミドルレンジクラスにあたるGeForce RTX 3060 Ti/3060/3050を搭載するモデルを用意。その性能を改めて検証していきたい。
検証では、人気ゲーム10本のフレームレート測定に加え、写真、ビデオ編集のクリエイティブ系ベンチも実行。さらに、比較用として大ヒットGPUにして現在でもまだまだユーザーの多いGeForce GTX 1060(6GB版)も加えた。ビデオカードの買い替えを検討している人の参考にもなるはずだ。
(1) エアフローを効率化するハニカム構造の冷却機構を装備
(2) 人気ゲーム10本でベンチマーク!
(3) クリエイティブ系アプリでも優秀な性能
(4) 高負荷状態でも冷却能力は十分
(5) Palitなら専用ユーティリティも充実
(6) どれを選んでもコスパ良しの3製品
エアフローを効率化するハニカム構造の冷却機構を装備
まずは、取り上げる製品のスペックをチェックしておこう。今回は以下の3製品を検証する。GeForce RTX 3060 TiおよびRTX 3060搭載機はOCモデルとなっている。
それぞれのスペックは下表の通りだ。
Palit GeForce RTX 3060 Ti Dual OC V1 8GB LHR版 (NE6306TS19P2-190AD) | Palit GeForce RTX 3060 Dual OC 12GB LHR (NE63060T19K9-190AD) | Palit GeForce RTX 3050 Dual 8GB (NE63050019P1-190AD) | |
---|---|---|---|
GPU | GeForce RTX 3060 Ti | GeForce RTX 3060 | GeForce RTX 3050 |
CUDAコア | 4,864 | 3,584 | 2,560 |
RTコア | 38 | 28 | 20 |
Tensorコア | 152 | 112 | 80 |
ブーストクロック | 1,695MHz | 1,837MHz | 1,777MHz |
メモリバス幅 | 256bit | 192bit | 192bit |
ビデオメモリ | GDDR6 8GB | GDDR6 12GB | GDDR6 8GB |
カード電力 | 200W | 180W | 130W |
実売価格 | 6万7,800円 | 4万6,800円 | 3万5,800円 |
冷却システムはすべて共通だ。デュアルファンと3本のヒートパイプを備えるヒートシンクを組み合わせている。本体の裏面はファンの風が抜けるハニカムブラケット構造を採用。これによってエアフローが最大15%増加するとしている。
人気ゲーム10本でベンチマーク!
ここからは実際にベンチマークで性能をチェックしていこう。比較対象として、2世代前の人気ミドルレンジGPU「GeForce GTX 1060」を搭載するビデオカードを用意した。また、フレームレートの改善を図るNVIDIAのPCI Expressオプション機能「Resizable BAR」を有効にした状態でテストを行なっている。
テスト環境は以下の通りだ。
- CPU : Core i7-12700K(12コア20スレッド)
- メモリ : DDR5-4800 16GB×2
- SSD : PCI Express 4.0 x4 2TB
- OS : Windows 11 Pro
最初は定番3Dベンチマークの「3DMark」から見ていこう。Fire Strike系がDirectX 11ベース、Time Spy系がDirectX 12ベース、Port Royalがレイトレーシングのテストだ。
RTX 3060とGTX 1060の同一グレードで比較すると。Fire StrikeとTime Spyのスコア差は約2倍。2世代で大きく性能を伸ばしているのが分かる結果だ。なお、GTX 1060はレイトレーシング用のRTコアを持っておらず、CUDAコアを使って半ば強引にレイトレーシング対応させているためPort Royalのスコアが非常に低くなっている。
さて、次はゲームでのベンチマークを見ていこう。フルHDとWQHD解像度でフレームレートを計測している。今回はミドルレンジのGPUであるため、4K解像度でのゲームプレイは現実できではないためテストは行なわなかった。
軽量級ゲーム
まずは、軽めのFPS「VALORANT」と「レインボーシックス シージ」の結果から見ていこう。
グラフの通り、どのビデオカードを選んでも、144Hzなど高リフレッシュレートのゲーミング液晶を生かせるだけのフレームレートが出ている。軽めのゲームを中心にプレイするならRTX 3050でも十分だ。フルHDで360Hzなど超高リフレッシュレートの液晶でプレイしたいといったガチの高速表示重視という人はRTX 3060 Tiが良いだろう。
中量級ゲーム
次に中量級と言える「Apex Legends」、「フォートナイト」、「モンスターハンターライズ」を試した。
フルHDでのプレイなら、RTX 3050でも十分と言えるが、WQHDの高リフレッシュレート液晶と組み合わせ、さらに高画質でのプレイを望むのならば、RTX 3060かRTX 3060 Tiを選びたいところだ。
重量級ゲーム
そして重量級ゲームの検証だ。「Forza Horizon 5」、「アサシンクリード ヴァルハラ」、「Sniper Elite 5」を見ていく。
重量級で最高画質設定となるとRTX 3050ではフルHDでも平均60fpsに届かなくなる。フルHD&高画質ならRTX 3060、WQHD&高画質を求めるならRTX 3060 Tiがオススメだ。
レイトレーシング対応の重量級ゲーム
Ghostwire:Tokyoとサイバーパンク2077は最高画質(レイトレーシングは無効)およびレイトレーシング&アップスケーラー有効時の2パターンで計測している。
Ghostwire:TokyoはWQHDでプレイしたいならRTX 3060以上を選びたい。RTX 3050では、レイトレーシング無効時でもWQHDでは平均60fpsに届かないためだ。
Ghostwire:Tokyoはレイトレーシングを有効にすると、夜の渋谷が生み出す光りの反射が非常に美しくなるだけに、上位GPUで遊びたいゲームだ。
サイバーパンク2077は2020年発売ながら、現在でも最重量級の負荷。最高画質ではWQHDで平均60fpsを出すのはミドルレンジGPUでは難しい。フルHDで60fps以上というラインで見た場合は、RTX 3060以上がオススメと言える。
ちなみに、2世代前のGTX 1060ではフルHDでも快適なプレイが難しいのはテストの結果から明らか。RTコアを持たないためレイトレーシングに弱く、TensorコアもないのでアップスケーラーのDLSSには非対応とスペック面だけではなく機能面でも古さを感じてしまうところだ。
クリエイティブ系アプリでも優秀な性能
クリエイティブ性能も確かめてみよう。最近のクリエイティブ系アプリはすべてではないが、一部の処理のGPUを活用するものが多く、GPUの性能やビデオメモリの搭載量が処理速度に影響を与えることがある。
そこで、ここでは実際にAdobe系のクリエイティブアプリを実際に動作させて性能を測定する「UL Procyon」を用意。写真編集アプリのLightloom ClassicとPhotoshopを使う「UL Procyon Photo Editing Benchmark」と動画編集アプリのPremiere Proを使う「UL Procyon Video Editing Benchmark」を実行した。
Lightloom Classic、Photoshopともさまざまな処理にGPU機能を利用しているためか、思った以上にスコア差が出た。Lightloom Classicで処理を行なうBatch ProcessingでRTX 3060が強いのは、ビデオメモリ量が12GBとRTX 3060 TiやRTX 3050の8GBよりも多いのが影響していると考えられる。
「UL Procyon Video Editing Benchmark」は、Premiere Proで編集やエフェクトを適用してH.264とH.265形式に変換する処理を行なうテストだが、GPUアクセラレーションエフェクトを使う処理も入るため、GPU性能が高ければそのほかのスペックが同じでもスコアは高くなる。
Premiere ProでGPUによって高速化されるエフェクトの数は多いだけに、同アプリでの動画編集を考えているなら、RTX 3060やRTX 3060 Tiを選ぶ方がより快適になるだろう。
高負荷状態でも冷却能力は十分
システム全体の消費電力を確かめて見よう。OS起動10分後をアイドル時、3DMark Time Spy実行時の最大値を3DMark時とした。電力計にはラトックシステムの「REX-BTWATTCH1」を使用している。
GPUの性能に合わせた順当な結果と言える。温度とクロックはどうだろうか。サイバーパンク2077を20分間プレイしたときのGPUクロックと温度をモニタリングアプリの「HWiNFO64 Pro」で測定した。
GPUクロックはRTX 3060 Tiが1,785MHz前後で推移と一番低いが、これはCUDAコア数が多いため。CUDAコア数が少ないRTX 3060やRTX 3050の方がクロックが上げやすい。CUDAコアが少ない分、動作クロックの高さで性能を稼いでいるとも言える。
温度に関しては、冷却システムが同じなので、性能別にきれいに分かれた。一番性能が高いRTX 3060 Tiでも最大74.4℃と全く心配のいらないレベル。ミドルレンジクラスのGPUなら、相当な高OCモデルでもない限り、2基のファンで冷却力は十分と言える。
Palitなら専用ユーティリティも充実
Palitでは、GPU用の専用ユーティリティとして「ThunderMaster」を用意。同社のWebサイトから無料でダウンロード可能だ。LEDと内蔵しているモデルであれば、LEDの発光パターンや発光色の設定が行なえ、そのほかオーバークロックやファンの回転数制御といった機能も備わっている。
GPUクロックや温度も表示されているので、問題なく動作しているのかのチェックツールとしても便利だ。
どれを選んでもコスパ良しの3製品
今回の3製品は、どれも各GPUの平均価格を下回る圧倒的なコストパフォーマンスを実現している。
ここまでのテスト結果から見た場合、その中でもPalit GeForce RTX 3060 Dual OCがもっともバランスに優れているのではないだろうか。フルHDなら最高画質でも平均60fpsを切ることはなく、WQHDで十分遊べるゲームも多い。クリエイティブ系でもRTX 3060 Tiと遜色がないのもポイントだろう。
もちろん、軽めのゲーム中心にプレイするならPalit GeForce RTX 3050 Dualでも問題なく、フレームレートを少しでも稼ぎたいならPalit GeForce RTX 3060 Ti Dual OCが一番であるのは間違いない。自分のプレイするゲームに応じて最適なビデオカードを選ぼう。