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レインボーシックスシージのプロプレイヤーはなぜPCを選択するのか?

~FAV gaming「ChloroForM」、「OdeNMiso」、父ノ背中「はつめ」の3選手座談会

FAV gamingのOdeNMiso氏(左)、同ChloroForM氏(右)、父ノ背中のはつめ氏(中央)

 昨今、さまざまなゲームが、特定のプラットフォームに限定せず、PCやゲームコンソール、あるいはスマートフォンにも展開されることが増えている。ユーザーは自分の環境に合わせたプラットフォームでプレイすればいいのだが、ことプロプレイヤーについては、PCを積極的に選択することが少なくない。今回、この記事で取り上げる「レインボーシックスシージ」(R6S)も、プロプレイヤーたちは、「勝つためにはPCでなければならない」と口を揃えて話す。

 ゲームコンソールとPCとでは、具体的にどんな違いがあるのか? 同タイトルで活躍するプロゲーマーであるFAV gaming所属のChloroForM(くろろほるむ)氏、同OdeNMiso(おでんみそ)氏、父ノ背中所属のはつめ氏をお迎えして、そのあたりの話を伺った。

物心をついたときからゲームにはまっていた3プレイヤー

編集:まずはお三方の自己紹介、ゲーム歴を伺います。ChloroForMさんからお願いします。

ChloroForM:「FAV gaming」所属、R6S部門のChloroForMです。ゲーム歴は、幼稚園の頃にポケモンをはじめたのが最初で、はじめて遊んだPCゲームは、小学校4年生くらいのときにやっていた「メイプルストーリー」です。FPSは「スペシャルフォース」から入って、「サドンアタック」や「Alliance of Valiant Arms」(AVA)をプレイしてきました。

ChloroForM氏。プロフィール: チーム歴は一番若いも強豪チームに所属していた強さを誇る。後方サポートとしてチームをまとめ、またチームの盛り上げ隊長でもある。パスポートの顔があまりにも別人なので実は年齢が高いのでは……と疑う声も。オンライン、リアルともに表裏のない明るい性格

編集:小学校からPCゲームを遊ばれてるって、ちょっとめずらしい気もしますね。

ChloroForM:家に親のデスクトップPCがあって、僕も使えたんです。中学生の頃は、ずっとネットゲームをやっていましたね。ゲームをやりすぎてPCが壊れてしまったので(笑)、高校ではまったくゲームをやらずに、部活動でハンドボールに打ち込んでいました。

編集:プロゲーマーになったきっかけを教えてください。

ChloroForM:2017年に開催された「UBI Day」のR6S大会で日本3位になって、その数カ月後に野良連合さんからお声がけいただいたのがきっかけです。ゲームは、大学生になってPlayStation 4(PS4)を買ってから、また遊ぶようになりました。そのとき遊んでいたタイトルは「Call of Duty: Black Ops 3」だったのですが、久しぶりにFPSをやってみると、やっぱりFPSっておもしろいな、と感じたのを憶えています。

 R6SもはじめはPS4で遊んでいたのですが、PCでもやってみたくなって、ローンを組んでゲーミングPCを買いました。それ以来、R6SはずっとPCでプレイしています。

編集:次にOdeNMisoさんの自己紹介をお願いします。

OdeNMiso:FAV gaming R6S部門所属のOdeNMisoです。チームではコーチを務めています。ゲーム歴は、僕も幼稚園くらいで「スマブラ」(大乱闘スマッシュブラザーズ)をやったのが最初だったと思います。

 PCゲームも、小学校3年生くらいではじめて触れたのが「メイプルストーリー」でした。オンラインゲームを遊んでいる友達がいたので、一緒にやろうと誘われたのがきっかけです。対戦型のシューターは「GunZ」というTPSを小学校6年生くらいのときにやっていました。そこから対戦型オンラインゲームのおもしろさに目覚めて、それからずっと、「AVA」などの基本無料FPSを中心にプレイしていました。R6Sは、発売当初からずっとプレイしています。

OdeNMiso氏。プロフィール: ShiNに次ぐチーム最古参。プレイヤーとしてY2S3PL APAC Finals優勝とWorld Finals in Sao Paulo 出場。最年長としてコーチとしてチームをまとめあげる。大会解説にも参加し、自身の経験から的確な解説を行っている。ゲーム内では厳格だがリアルには優しいお兄さん

編集:プロとして活動をはじめたのは、いつからでしょうか。

OdeNMiso:2018年の12月くらいからです。元々は前身の「eiNs」というアマチュアチームとして活動していたのですが、FAV gamingさんにお声がけいただいて、プロになりました。プロとしての活動はFAV gamingがはじめてです。

編集:最後に、はつめさんのゲーム歴と自己紹介をお願いします。

はつめ:プロゲーミングチーム「父ノ背中」所属のはつめです。うちのチームには「部門」という概念がないので「プロゲーマー」という感じなんですけど。最近は格闘ゲームとFPSをよくプレイしています。

 はじめてのゲームはPlayStation 2の「サルゲッチュ」で、幼稚園の頃、ひたすらやっていました。PCは父のデスクトップPCがあったのですが、小さい頃は触らせてもらえないので、父がPCゲームを遊んでいるのを横で見ていたりもしました。小学生になって、悪知恵がはたらくようになってくると、父が留守にしている間に、こっそりFPSの「クロスファイア」を遊んでいました(笑)。父のPC買い替えでお下がりをもらってからは、父と一緒にPCゲームを遊ぶこともありましたね。

 FPSでは「WarRock」や「サドンアタック」、「スペシャルフォース」、「ペーパーマン」、「AVA」、「PUBG」、「Apex Legends」と遊んできました。R6Sは、発売当初から購入してはいたのですが、かなり難しく感じたので一時期離れていました。再開したのはプロチームに入ってからですね。

はつめ氏。プロフィール: 格闘ゲームをメインにプレイし、カプコンプロツアーに参戦する女性若手プレイヤー。格闘ゲーム中心にプレイをするが、FPSなどさまざまなゲームプレイ経験もあり

なぜR6SをPCでプレイするのか?

編集:PCでプレイすると得られるメリットについて教えてください。

ChloroForM:やはり一番に思い浮かぶのは、高いフレームレートでプレイできることでしょうね。はっきり言って圧倒的なメリットです。60fpsと240fpsでは、体験がまるで違います。

 R6Sにかぎって言えば、エイムしていなくてもリーンできるので便利です。

OdeNMiso:R6SはPS4とXbox One、PCで出ていますが、コンソール機とPCの間には「別ゲーム」と言ってもいいくらいの差があります。アナログスティックとマウスではエイミングの勝手がまるで違います。個人的には、マウスのほうが直感的に操作できますね。自分の体の一部のように操作できるという感じです。

はつめ:私も、瞬間的なエイムの動きはマウスのほうが精度が高いと感じるし、それだけにプレイヤーの実力が出しやすいです。その分、極め甲斐もありますね。

編集:R6Sの大会は、コンソール機もPCの両方のプラットフォームで開催されるものなのでしょうか。

OdeNMiso:現状、国内ではコンソール機とPCの両方で大会があります。ただ、世界大会ではPCのみです。ちなみにCall of Dutyはコンシューマのほうが規模が大きくて、PCの大会はほとんどありません。CoDのプロプレイヤーも、全員がコンソール機で試合をします。一方で、「Counter Strike:Global Offensive」のように、PC版のみで展開しているタイトルもありますよね。このあたりはタイトルやパブリッシャーの力の入れ具合いによって違います。世界全体の規模でプロシーンを見れば、PCのほうが人口は圧倒的に多いです。

はつめ:コンソール機とPCでプレイヤー層が全然違うタイトルがありますよね。

OdeNMiso:クロスプラットフォームで遊べるタイトルもあります。結局は、コンソール機でもキーボードとマウス操作ができるようになって、はじめてPCプレイヤーと同じ土俵に立てるんじゃないかと思っています。

編集:持ち運びもできる、いわゆる「ゲーミングノートPC」でもプレイできるのがPCゲームの特徴ですが、プロとして自宅以外の場所に持っていって練習する、ということはやりますか?

ChloroForM:個人的にはやったことないです。基本的にデスクトップだけで練習しますね。なぜかというと、回線の状態が大事なゲームなので、外でとなるとちょっと不安で。

はつめ:私は格闘ゲームもプレイするので、仕事+練習用に持ち出すことはよくあります。海外大会に行く時などには、空港で練習している方も見かけますね。

OdeNMiso:格闘ゲーム、たとえば「ストリートファイターV」などはPCが1台あればオフラインで2人対戦ができるので、格闘ゲームの人たちは、ノートPCを使っている方がかなり多いと聞きます。FAV gamingの格闘ゲーム部門には、sakoさんとりゅうせいさんの2人が所属していて、彼らは大会に参加するために年10カ国近く回っているのですが、彼らに話を聞くと、やはりどこでも練習できるようにノートPCを持っていくと言っていました。

 R6Sの場合は5対5の対戦というルール上、回線をはじめいろいろな都合で「どこでも練習」というわけにはいかないですね。

編集:PCはストレージ容量を大きくできるので、プレイ動画を記録するさいの自由度も高いですよね。画質もより高くできます。プロゲーマーの方は、YouTubeなどにハイライトをアップロードすることもあると思いますが、それとは別に、自分のプレイを録画しておいて、後で見直すということもしているのでしょうか。

ChloroForM:やりますね。僕らの場合は、日々の練習の一環としてスクリム(練習試合)を4時間くらいやってるのですが、それを全部録画しているので、大容量ストレージは必須です。

編集:個人でのストリーミング配信もやっていますか?

はつめ:私は結構な頻度でやってます。

ChloroForM:僕はたまにやるくらいですね....。

OdeNMiso:僕もそれほどしょっちゅうではありませんが、やります。

編集:PCを使って配信しているのですか?

OdeNMiso:はい。PCのゲームを配信することもありますし、キャプチャーボードにコンソール機をつないで配信することもあります。PCの配信ソフトを使ったほうが、字幕やワイプなどを入れるさいの自由度が高いので、便利に使っています。

プロゲーマーの私用キーボードとマウスをご紹介

編集:今回は、お三方に普段お使いのゲーミングデバイスをお持ちいただきました。おもにキーボードとマウスですね。ここからは、デバイスに関するこだわりについて語っていただきます。ChloroForMさんからお願いできますか。

ChloroForM:僕はマウスとマウスパッドにはこだわりがあるのですが、キーボードは正直なんでもいいです。今日持ってきているのはCorsairの「K70」ですね。これは貰い物なんですよ。キーが軽いほうがいいですね。

ChloroForM氏のキーボードはCorsairの「K70」

編集:テンキーつきモデルですね。FPSをプレイされる方って、横のスペースを広く取りたいからテンキーのないモデルを選ぶこともあるそうなんですが、ChloroForMさんはあまり気にならないほうですか?

ChloroForM:とくに気にはならないです。でも、僕はキーボードを斜めに置いて使うので、たまにお腹に刺さって痛いくらいですね(笑)。

編集:マウスとマウスパッドはいかがでしょう?

ChloroForM:マウスはOdeNMisoさんと同じ機種なのですが、Xtrfyの「M4」という軽量マウスです。XtrfyはFAV gamingのスポンサーでもあるのですが、実際に使ってみると、軽くて使いやすいので気に入って使っています。確か70g前後だったと思います。

はつめ:うっかり飲み物をこぼしたら壊れそうな形をしているんですが(笑)。

ChloroForM:そう見えるんですが、簡易防滴と簡易防塵なので、簡単には壊れないんですよ。使い勝手という面から見ると、ボタンのストロークがやや深めで、ボタンは硬めです。僕はクリックが硬いほうが好きなので、M4の前にはZowieの「EC2-B」というマウスを使っていたのですが、M4はEC2-Bと同じくらいです。僕はボタンを押す力が強いほうなので、間違って押す必要のないボタンを押してしまうことがあるのですが、そういう意味でも硬いボタンのマウスを好んで使っています。

編集:M4はサイドボタン2個だけのベーシックなタイプのようですが、ボタンの数は足りていますか?

ChloroForM氏のXtrfyの「M4」

ChloroForM:僕の場合ですが、マウスに機能を振り分けてしまうと「何かのボタンを押しながらエイム」のような操作が発生して、エイムの感覚がずれてしまうので、ボタンの数はむしろ少ないほうがいいです。

編集:ChloroForMさんはイヤフォンにもこだわりがあるとか。

ChloroForM:オーディオテクニカの「ATH-E70」をリケーブルして使っています。FPSの音は一般的に低音が聞こえやすいほうがいいとされていますが、R6Sの場合はそうでもなくて、低音から高音域まで、できるだけフラットに聞こえるほうがいいんです。そういうことで、音楽用のなかでも「モニタリングイヤフォン」と呼ばれる種類のヘッドフォンやイヤフォンが向いています。

編集:次に、はつめさんのゲーミングデバイスを見せてください。

はつめ:キーボードは、Razerの「Huntsman Tournament Edition」です。Razerのキーボードはこれまでいろんな軸を採用しているモデルが出てきたんですが、これははじめて赤軸を搭載したモデルです。気に入ってるポイントは、キーストロークが浅いところ。ちょっと触れただけでも入力できるので、意図したタイミングで入力が反映されるところがいいなと思っています。ただ、入力のコツを掴むまでに慣れが必要なところは要注意ですね。

編集:マウスについてはいかがですか。

はつめ氏のキーボードはRazerの「Huntsman Tournament Edition」

はつめ:キーボードと同じく、Razerの「Viper Ultimate」です。無線マウスのわりに軽量(74g)で、無線接続時の快適さが気に入っています。あとは、マウス自体のサイズが小さく、高さが低く、平坦な形をしているところもポイントです。私は手が小さいので、マウスが大きいとボタンに指が届かないこともあります。

 手が小さいというのも一因なんですが、私はFPSを操作するさいに一番重要なデバイスはマウスだと思っているので、形状もすごく大事な要素だと考えています。形が手に合うかどうか。マウスって長い間使っていると、いつの間にか廃盤になっていることが結構あるので、これまでにもいくつか買い替えてきました。具体的には、Steelseriesの「Kinzu V2」とRazerの「Lancehead」を使ってきました。

編集:無線マウスだと反応が遅くなるということはないですか?

マウスはRazerの「Viper Ultimate」

はつめ:出始めの頃は結構いろいろ言われていましたが、最近の無線マウスで遅延を実感することはほとんどないですね。私はマウス感度を下げてFPSをするので、振り向くまでに30cm動かすということもあるのですが、マウスの移動距離が長いせいで、有線だと机の上の何かに引っかかってしまうことがよくありました。無線ではそういったことは起こらないので、重宝しています。これは無線ならではのメリットですよね。

編集:それでは最後に、OdeNMisoさんのデバイスを拝見します。

OdeNMiso:ではまずキーボードから。台湾のDuckyというブランドが出している「Year of The Pig Edition」というキーボードです。2019年にちなんで世界に2019台しかないキーボードなのですが、ベースになったのは「One 2」というモデルで、外観デザイン以外の違いはありません。僕はOne 2も使っていたのですが、どうしても欲しかったので買い増ししました。

 銀軸というスイッチを使っているキーボードで、はつめさんのキーボードと同じく、反応するストロークが浅く、速い入力ができる点が特徴です。操作に慣れればキャラクターを機敏にコントロールしやすくなります。

編集:テンキーだけでなく、ファンクションキーもないモデルなんですね。

OdeNMiso:ファンクションキーについては、ファンクションボタンを押しながら対応するキーを押すと該当の動作をするようになっています。このあたりはノートPCのキーボードと一緒ですね。僕は机の上のスペースを広く取りたいたちなので、FPSをプレイするときは、キーボードを膝の上に置いて操作する、いわゆる「ロシアンスタイル」でプレイしていたのですが、R6Sの大会でロシアンスタイルはレギュレーション違反だということで、それ以来、せめてテンキーのないキーボードを使おうということで、最終的にDuckyさんのキーボードに行き着きました。

OdeNMiso氏のキーボードはDuckyの「Year of The Pig Edition」

編集:OdeNMisoさんはスペースキーも交換していますよね。これってどういう意図があるのでしょうか?

OdeNMiso:誤爆防止ですね。僕はCとかVを親指で押すので、スペースキーを間違えて押してしまうことがありました。とくに英語配列キーボードはスペースキーが長いことから、間違えて押すことが増えてしまいました。R6Sの場合、スペースキーは乗り越えられる遮蔽物を乗り越える操作なので、遮蔽をとって撃ち合いをしている最中に、誤って遮蔽を乗り越えてしまうことがあってから、スペースキーを今のものにしています。

編集:マウスはChloroForMさんと同じ「M4」ですよね。

OdeNMiso:そうです。僕はデバイスを結構変えるので、M4の前はFinalmouseの「Ultralight 2」やLogicoolの「G Pro Wireless」、ZOWIEの「FK1」を使っていました。とくにG Pro Wirelessはかなり長い間使っていたと思います。でも、今気に入って使っているのはM4です。それは形が自分の手に合うのと、ケーブルがかなり「良い」からです。

OdeNMiso氏のマウスはXtrfyの「M4」

 無線から有線に戻ると気になるのはケーブルの抵抗なので、いわゆる「マウスバンジー」も使ってみましたが、あまり合わなかったので、これまで使ってきたマウスでは、ケーブルを取り替えて使っていました。そういう面から見ると、ケーブルが何かに引っかかりにくいというのは評価できるポイントです。

 あとは、長く使ってきたG Pro Wirelessと比べてマウスの形が手に馴染むとか、重さのバランスがいいという部分があって、M4を使うようになりました。ただ合わない部分もないわけではなくて、クリックボタンを押下したときのストロークが深いのが気になっています。これは個人の好みの問題なので仕方ないのですが。

自宅のマシンはCPU重視のハイスペック構成

編集:ここからは、PCスペックの話をお聞きしたいと思います。いま使っているPCのスペックを教えてください。もし、こだわりのポイントなどあればそれもお聞かせいただけるとうれしいです。

ChloroForM:僕のPCは、CPUがCore i7-6700だったかな。メモリは16GB、ビデオカードはGeForce GTX 1070です。こだわりはとくにないんですが、このPCを組む段階ではお金がなかったので、その時点で僕が買えた最高のスペックでまずBTOを組んでおいて、ビデオカードだけ新しいものが出たときに更新しています。ローンを組んで買った当時は、ビデオカードがGeForce GTX 960でした。

 R6Sをはじめてからは、GeForceGTX960ではさすがに辛くて。フレームレートも100fpsが限界だったので、更新した感じです。

編集:ディスプレイのリフレッシュレートは何Hzの製品を使っているんですか?

ChloroForM:144Hzです。240Hzのディスプレイも買おうとは思っているのですが、PCのスペック的に多分240fpsも出ないんじゃないかと思って、躊躇しているところです。

編集:はつめさんはいかがでしょうか。

はつめ:私はゲーム用と配信用で2台あるのですが、ゲームをプレイするほうのPCは、Core i9-9900KにGeForce RTX 2080を積んでいます。ディスプレイは240Hzのリフレッシュレートが出るものですね。

 以前、動画の企画で自作PCを組む機会が過去に何度かあったんですね。それがその後送られてきたので、必要に応じてパーツを増設して使っています。

編集:最後に、OdeNMisoさんのPCについてお聞かせください。

OdeNMiso:僕のは自作PCですね。今はCPUがCore i7-9700Kで、ビデオカードがGeForce GTX 1080です。自作は、大学に入ったくらいの頃にはじめました。

 チームにはGeForce RTX 2070を提供していただいているのですが、スペックが1080とあまり変わらないので、サブPCに組み込んでいます。そのサブPCはCore i7-6700Kを積んでいるのですが、使いみちがあまりなくて、現状ではほとんど使っていません。

ChloroForM:そのサブマシン、僕のメインマシンよりスペックよくないですか(笑)?

はつめ:ChloroForMさんにあげたほうがいいのでは(笑)。

OdeNMiso:いや、R6SはCPUを使う割合の大きいゲームなので、ビデオカードよりもCPUのアップグレードのほうが大事なんですよ。それで昨年(2018年)、Core i7-9700Kが出たタイミングで買い替えました。ちょうど240Hzのディスプレイを買った時期だったんですが、当時の環境では240fpsを出すのはきついかなと思って、CPUとマザーボードを一新しました。

 僕もPCは古くなってきたパーツだけど取り替えてアップグレードしていくやり方を採用しています。新しいPCを組んだら、古いケースに1つ前で使っていたPCを移植して、サブPCにする流れです。

編集:お話を聞いていると、みなさんが使っているマシンって結構ハイスペックなんですね。今回、この場でも240fps出る環境を用意しているので、60Hz環境との比較を体験していただきます。


 以上のように、プロゲーマーたちにとって、R6SはPCでプレイするのが当たり前となっているようだ。理由はいくつかあるが、とくに144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートによってプレイが別次元になるという。このあたりについて、後編にて、じっさいにその違いを改めて体験していただいている。

--後編に続く--


 現在インテルは、「Intel UNLEASH YOUR BRILLIANCE キャンペーン」を開催中。2020年1月15日まで、対象店舗にて第9世代インテル® Core™ i7/i9 プロセッサー単品か、対象CPU搭載PCを購入すると、R6Sのシリアルコードがもらえる。以下に、そんな第9世代インテル® Core™ i7/i9 プロセッサーを搭載した編集部お勧めPCを一挙紹介する。

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今回のキーワード

 本特集では、今回出演いただいた3名のサイン入り色紙を5名にプレゼントする。応募にあたっては、前後編それぞれの記事のキーワードが必要になる。後編のキーワードは「Intel Core i7で」だ。