パソコン工房新製品レビュー

Ryzen 5とGeForce RTX 3050のコスパ重視ゲーミングPC!ビジュアルも良き

~パソコン工房「LEVEL-M155-R45-LAX」

パソコン工房「LEVEL-M155-R45-LAX」

 コストパフォーマンスを追求したパソコン工房のミニタワーゲーミングPC「LEVELθ M-Class」に、新色「パステルグレー」でカラーリングされたPCケースが登場。LEDカラーとの組み合わせで選べるカラーバリエーションが大幅に増加した。

 今回は、エントリーモデルの「LEVEL-M155-R45-LAX」をベースに、注目の新色であるパステルグレーのPCケースと、涼やかなアリスブルーのLEDファンを組み合わせた実機を通じて、LEVELθ M-Classの魅力を紹介しよう。

コスパを追求したゲーミングPC「LEVELθ M-Class」

 パソコン工房のLEVELθ M-Classは、コストパフォーマンスを追求したゲーミングPCブランドである「LEVELθ(レベル シータ)」のミニタワーモデル。

 今回紹介するLEVEL-M155-R45-LAXは、LEVELθ M-Classの中でも特に安価なエントリーモデルであり、Zen 2世代の6コア/12スレッドCPU「Ryzen 5 4500」、2世代前のエントリークラスGPU「GeForce RTX 3050 6GB」を搭載している。

 ちなみに、LEVELθ M-Classには、Ryzen 7 7800X3Dのような強力なゲーミングCPUや、GeForce RTX 5070やRadeon RX 9060 XT 16GBなどの最新GPUを搭載したモデルも存在するので、本格的なゲーミング性能を求めるゲーマーは一度ラインナップをチェックしてみると良いだろう。

AMDの6コア/12スレッドCPU「Ryzen 5 4500」
NVIDIAのエントリー向けGPU「GeForce RTX 3050 6GB」
【表1】iiyama PC LEVEL-M155-R45-LAX
CPURyzen 5 4500(6コア/12スレッド、Zen 2)
GPUGeForce RTX 3050 6GB
マザーボードAMD B550 チップセット
メモリ16GB DDR4-3200(8GB×2)
SSD500GB NVMe SSD
CPUクーラー空冷CPUクーラー
電源ユニット650W(80PLUS Bronze認証)
PCケースミニタワーmicroATXケース(アリスブルー/パステルグレー)
ケースファン12cm LED ケースファン×3基(上面×2、背面×1)
ネットワーク機能有線LAN(1GbE)、無線機能非搭載
OSWindows 11 Home
本体サイズ/重量約220×411×441mm(突起物除く/幅×奥行×高さ)

 従来のLEVELθ M-Classは、ホワイトとブラック2色のPCケースとLEDファンのカラーを組み合わせることで多数のカラーバリエーションを展開してきたが、新色のパステルグレーが加わったことでカラーバリエーションは17種類にまで増加。ユーザーは購入時に自分好みのカラーを選択できる。

 なお、LEVELθ M-Classが採用するPCケースは、microATX規格向けのコンパクトなミニタワーケースで、筐体サイズは突起部を除いて約220×411×441mm。左側面にはクリアなガラスパネルを装備しており、内蔵パーツのビジュアルやLEDイルミネーションが楽しめるよう設計されている。

マットな質感のパステルグレー筐体に、涼やかなアリスブルーのLEDファンを組み合わせたLEVEL-M155-R45-LAX
右側面には金属製のサイドパネルを搭載。天板には通気口が設けられている
天板の前方に電源スイッチやUSBポートなどが配置されている
ケースの左側面は開口部の広いガラスパネルを採用しており、ケース内部のパーツやLEDイルミネーションが楽しめる
左側面のガラスパネルはドアパネル方式を採用しており、清掃時に簡単に内部にアクセスすることができる
ケース右側面内部。ケーブルは積極的に裏配線として処理されており、すっきりとした内装に組み上げられている
標準構成の空冷CPUクーラーを搭載したRyzen 5 4500
GeForce RTX 3050 6GBを搭載するビデオカード

LEVEL-M155-R45-LAXのパフォーマンスをチェック

 ここからは、LEVEL-M155-R45-LAXのパフォーマンスをベンチマークテストやゲームを使って計測する。

 テスト環境は以下の通りで、テスト実行時の室温は約24℃。

【表2】 テスト環境
CPURyzen 5 4500(6コア/12スレッド、Zen 2)
CPU動作リミットPPT=88W、TDC=65A、EDC=95A、TjMax=95℃
dGPUGeForce RTX 3050 6GB(PCIe 3.0 x8)
dGPUドライバGame Ready Driver 595.79(32.0.15.9579)
メモリ16GB DDR4-3200(8GB×2)
システム用SSD500GB NVMe SSD(PCIe 3.0 x4)
OSWindows 11 Pro 25H2(build 26200.8037、VBS有効)
電源設定電源モード「バランス」、電源プラン「バランス」、VBS/HVCI「有効」
計測HWiNFO64 Pro v8.44、FrameView v1.7
室温約24℃

基本的なベンチマークテストの結果

 まずは、PCの基本的なベンチマークテストの結果をまとめて紹介する。

 LEVEL-M155-R45-LAXが搭載するRyzen 5 4500は、3世代前のZen 2アーキテクチャを採用したAPUコア(Renoir)ベースのCPUであり、性能面に関して多くを期待できるものではない。Windows 11を動かせるCPUではあるが、予算に余裕があるなら上位CPUへのアップグレードを積極的に検討したいところだ。

 GeForce RTX 3050 6GBについても、2世代前のGPUアーキテクチャ(Ampere)を採用するエントリークラスのGPUなので古さは隠せていないが、Blender BenchmarkやAIノイズ除去(Adobe Camera Raw)でのパフォーマンスは最新のiGPUより数段上のものではあるようだ。

Cinebench 2026
Cinebench 2024
3DMark「CPU Profile」
PCMark 10 Extended
UL Procyon「Office Productivity Benchmark」
Blender Benchmark
HandBrake「動画エンコード」
UL Procyon「Photo Editing Benchmark」
Adobe Camera Raw「RAW現像」
Adobe Camera Raw「AIノイズ除去」
UL Procyon「AI Computer Vision Benchmark」

3DMarkのゲーム系ベンチマークテスト

 次に、3DMarkのゲーム系ベンチマークテストの結果を紹介する。実行したのはSpeed Way、Steel Nomad、Port Royal、Solar Bay。

 今回記録したスコアは、GeForce RTX 3050 6GBのものとしては平均をわずかに上回る程度のものとなっており、GPU自体が持つ性能は十分に発揮できているといえる結果を得ることができた。

 APUコア(Renoir)ベースのRyzen 5 4500は、ビデオカード接続用のPCIeレーンがGen 3までのサポートとなっているため、GeForce RTX 3050 6GBが本来サポートするPCIe 4.0 x8ではなくPCIe 3.0 x8接続となっているのだが、そこまで大きなボトルネックにはなっていないようだ。

3DMark「Speed Way」
3DMark「Steel Nomad」
3DMark「Port Royal」
3DMark「Solar Bay」

実際のゲームを使ってパフォーマンスを計測

 実際のゲームをベースにしたテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」「VALORANT」「フォートナイト」「きかんしゃトーマス:ソドー島の不思議」でパフォーマンスの計測を行なった。

 VALORANTのようにGPU負荷の軽いゲームであれば、高画質設定かつWQHD/1440p解像度でもそれなりに快適にプレイできるパフォーマンスを得ることができ、ほかのゲームでもフルHD/1080p解像度で中程度の画質設定であればゲームを十分にプレイすることは可能だった。

 とはいえ、フルHD/1080pでも高画質設定にすると60fpsを割り込む場合もあり、Forza Horizon 5で画質プリセットを「エクストリーム」にした場合には、VRAM容量不足による大幅なフレームレート低下が生じている。GPUへの要求が少ないMOBAやVALORANTなどをカジュアルに楽しむには十分ともいえるが、本格的なゲーミング性能を求めるなら上位GPUへのアップグレードを検討したい。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク│ベンチマークスコア
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク│平均フレームレート
Forza Horizon 5
VALORANT
フォートナイト
きかんしゃトーマス:ソドー島の不思議

LEVEL-M155-R45-LAXの冷却性能をテスト

 最後に、LEVEL-M155-R45-LAXが備える冷却システムの性能を高負荷テストで検証した結果を紹介する。

 今回テストしたのは、Cinebench 2026(Multiple Threads)による高CPU負荷状態と、3DMarkのSteel Nomad Stress Testによる高GPU負荷状態で、それぞれ実行中のモニタリングデータをHWiNFO64 Proで取得した。計測時の室温は約24℃。

Cinebench 2026実行中のモニタリングデータ

 Cinebench 2026実行中のCPU温度は平均71.8℃(最大74.9℃)を記録。この温度はリミットの95℃を余裕で下回るもので、標準構成の空冷CPUクーラーでもRyzen 5 4500を冷やすのに不足はないようだ。

 実際、平均47.9W(最大54.3W)の電力を消費したRyzen 5 4500は、最大ブーストクロックの4,200MHzに近い平均4,192MHzで動作しており、CPUが最大限の性能を発揮していたことがうかがえる。

3DMark「Steel Nomad Stress Test」実行中のモニタリングデータ

 3DMark実行中のGPU温度は平均63.5℃(最大65.2℃)を記録。GeForce RTX 3050 6GBの温度リミットである83℃まで20度近い余裕を確保できていることと、開始5分後以降は温度上昇が収まっている様子から、ケースの換気能力的にもGPUの発熱に余裕で対処できていることが分かる。

 エントリーモデルであるLEVEL-M155-R45-LAXでは、CPUとGPUが省電力(=低発熱)であるため、CPUクーラーやケースファンの冷却能力には相当な余裕があるようだ。LEVELθ M-ClassはRadeon RX 9060 XTやGeForce RTX 5070の搭載も可能な設計なので、この程度の発熱に余裕で対応できるのは当然の結果だ。

好きなカラーの高コスパPCが選べるLEVELθ M-Class新色のパステルグレーは派手過ぎないビジュアルが魅力的

 LEVELθ M-ClassのエントリーモデルであるLEVEL-M155-R45-LAXは、旧世代のCPUとGPUを搭載した低価格機であり、最新世代の性能を要求されない軽量級ゲームをカジュアルにプレイするユーザーがWindows 11対応PCを低コストで入手するのに適している。

 何度か紹介したように、LEVELθ M-Classはより高性能なCPUや最新GPUを搭載したモデルもラインナップしている、LEVELθの真価ともいえるコストパフォーマンスの良さを感じたいのであれば、ミドルクラス以上のモデルを検討するのがおすすめだ。

 今回のテスト機が採用していた新色のパステルグレーに関しては、淡い色合いとマットな質感の筐体は落ち着いた雰囲気を備えており、アリスブルーのLEDファンがクールな印象を増強していた。あまり派手な見た目を好まないユーザーにとって、パステルグレーは選びやすいカラーとなるだろう。