特集
ココも無料でWi-Fi使えたの?15種類のサービスの使いやすさやを検証
2025年3月25日 06:13
以前に比べ、携帯電話向けデータ通信サービスは低価格化と大容量化が進んだことで、テザリングでPCを接続する人も増えているはずだ。とはいえ、何も気にせずデータを送受信していると、あっという間に通信容量を消費してしまい、コスト増につながってしまう。また、携帯電話のデータ通信は上りが遅かったり、場所によって通信が不安定なことも少なくない。
そのため、外出先で容量を気にせず安定したデータ通信を行なう手段として、広く利用されているのが公衆無線LAN(以下:無料Wi-Fi)だ。
現在では、カフェやファストフード店、ショッピングモールのフードコートなど、非常に多くの施設が整備している。しかも、その多くが無料で利用できるということもあり、読者の中にも日常的に活用している人も少なくないだろう。
そこで、主要な施設の無料Wi-Fiについて、接続方法や通信速度を調べてみることにした。
全国規模で展開されている店舗の無料Wi-Fiを調査
まず始めに、今回調査を行なった無料Wi-Fiの基準を紹介しよう。
今回調査を行なう無料Wi-Fiは、「誰でも無料で利用できること」を大前提とした。中には有料のサービスも存在しているが、今回はコストのかかる条件がなく、誰でも気軽に利用できることを想定し、無料のサービスに絞っている。
何の条件もなく無料で利用できるサービスがベストだが、今回は“無料のサービスを契約していると無料で利用できる”サービスについてもOKとしている。逆に、“有料サービスに契約していると無料で利用できる”ものは、完全無料ではないとして省いている。
その上で、なるべく誰でも気兼ねなく利用でき、全国規模で展開されている店舗を選別し、その中で筆者が実際に足を運べる範囲て調査した。
今回は、筆者が普段利用しているノートPCを無料Wi-Fiが提供されている店舗に持ち込み、無料Wi-Fiに接続した上で、「Speedtest by Ookla」のWindowsアプリを利用して速度をチェックした。同時に、各サービスの接続方法もチェックしている。
では、以下にその結果を紹介していこう。なお、検証結果の速度は、検証した場所での結果であり、場所が変われば速度も大きく変わる可能性がある。また同じ場所でも時間帯や利用日によって変化する場合もあるので、あくまでも参考として見てもらいたい。
d Wi-Fi
「d Wi-Fi」は、NTTドコモが提供している無料Wi-Fiサービスで、NTTドコモユーザーでなくとも、無料の「dポイントクラブ」会員になるだけで、誰でも無料で利用できる。
d Wi-Fiは、カフェやファストフード店、コンビニエンスストアなど、非常に多くの施設で採用されている。独自の無料Wi-Fiサービスを展開しているチェーン店でも導入しているほどで、利用できる店舗の多さは群を抜いている。
また、d Wi-Fiは一部を除いてWPA2の暗号化が設定されているため、セキュリティの面でも比較的安心だ。
dポイントクラブへの入会やd Wi-Fiへの接続方法については、過去に紹介しているので、そちらを参照してもらいたい。
なお、接続用SSIDは「0000docomo」と「0001docomo」の2種類あるが、0000docomoでは接続後にブラウザからdアカウントIDとパスワードの入力が毎回必要となり少々不便。それに対し0001docomoは、初回設定が少々面倒だが、2回目以降は自動接続となるため、0001docomoでの接続をお勧めする。
接続用SSID:0000docomoまたは0001docomo
無線LANセキュリティ:WPA2
ユーザー認証:あらかじめ設定したIDとパスワードを利用
時間制限:なし
接続手順は過去の記事を参照
今回はd Wi-Fiを店舗に導入している「モスバーガー」のとある店舗で検証してみたところ、下りが60.91Mbps、下りが23.09Mbpsだった。先ほど紹介した過去の記事では、上り下りとも200~300Mbpsとかなりの速度が発揮されていた。しかし今回複数の地点で計測してみても、下りは50Mbps前後、上りは20~30Mbps前後というところがほとんどで、以前に比べるとかなり速度が低下したという印象だ。
とはいえ、Web会議などを行なうには十分な速度で、安定性も悪くなく、不満なく利用できるという印象だった。
ローソン Wi-Fiサービス
大手コンビニチェーンは、以前は独自の無料Wi-Fiサービスを提供していたが、その多くがサービスを終了。2025年3月現在、大手コンビニチェーンで独自の無料Wi-Fiサービスを提供しているのはローソンだけとなっている。
接続用SSIDは「LAWSON_Free_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続用サイトでメールアドレスを入力。初回は、そのアドレスに届いた登録用URLにアクセスすることで登録が完了し利用可能となる。1度メールアドレスを登録すれば、1年間は再登録不要で利用可能。1回の接続で最大60分、1日5回まで利用できる。
接続用SSID:LAWSON_Free_Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:メールアドレス登録
時間制限:1回60分、1日5回まで
今回、イートインスペースを備える店舗で検証してみたが、下りが7.81Mbps、上りが8.49Mbpsとかなり遅かった。特に通信が混雑する時間帯でもなかったため、敢えて速度を絞っているものと思われる。ほかの店舗ではもっと高速かもしれないが、検証した店舗については実用的には利用できない可能性が高く、少々使いづらい印象だった。
マクドナルド
ファストフードチェーン店の中でも、店舗数がトップのマクドナルド。便利な場所に立地していることが多いこともあり、外出時にマクドナルドで食事しながらPCを使うという人も多いはずだ。
マクドナルドでは、d Wi-Fiを導入している店舗もあるが、独自の無料Wi-Fiサービス「マクドナルド FREE Wi-Fi」も広く展開している。
接続用SSIDは「00_MCD-FREE-WIFI」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、Webブラウザに表示される接続用サイトに登録したメールアドレスとパスワードを入力し、利用規約への同意にチェックを入れてログインすれば接続され利用可能となる。1回の接続で最大60分利用でき、接続回数の制限はない。
接続用SSID:00_MCD-FREE-WIFI
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:メールアドレス登録またはSNS登録
時間制限:1回60分、回数制限なし
今回検証した店舗では、下りが31.03Mbps、上りが42.39Mbpsと、必要十分な速度が確認できた。ほかの店舗でも似たような速度が安定して発揮されており、これなら安心して利用できそうだ。
スターバックス
大手カフェチェーンの中で国内トップの店舗数を誇るスターバックス。47全都道府県に出店しており、使い勝手や居心地の良さも魅力だ。
スターバックスでは、一部d Wi-Fiが利用できる店舗もあるが、多くは独自の無料Wi-Fiサービス「at_STARBUCKS_Wi2」を導入している。
接続用SSIDは「at_STARBUCKS_Wi2」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページの「インターネットに接続」ボタンを押し、続いて表示される利用規約に同意すると接続完了。ユーザー登録不要で簡単に利用できる。1回の接続で最大60分利用でき、接続回数の制限はない。
接続用SSID:at_STARBUCKS_Wi2
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:なし
時間制限:1回60分、回数制限なし
今回検証した店舗では、下りは52.49Mbps、上りが22.16Mbpsだった。下りに対して上りがやや遅い印象だが、利用自体は安定しており、問題なく利用可能だった。
ドトールコーヒーショップ
スターバックスに次いで店舗数の多いドトールコーヒーショップ。こちらも47全都道府県に出店しており、利用しやすいカフェチェーンと言える。
ドトールコーヒーショップでは、一部d Wi-Fiが利用できる店舗もあるが、多くは独自の無料Wi-Fiサービス「DOUTOR FREE Wi-Fi」を導入している。また、同じドトール系列のカフェチェーン、エクセルシオールカフェでもDOUTOR FREE Wi-Fiが利用できる店舗がある。
接続用SSIDは「DOUTOR_FREE_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページで利用規約に同意すると接続完了。ユーザー登録不要で簡単に利用できる。1回の接続で最大60分利用でき、接続回数は1日3回まで。
接続用SSID:DOUTOR_FREE_Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:なし
時間制限:1回60分、1日3回まで
今回検証した店舗では、上り下りとも50Mbps超と、なかなか高速だった。大容量ファイルの転送も短時間で終了し、とても快適だった。
コメダ珈琲店
愛知県発の喫茶店チェーン、コメダ珈琲店。こちらも47全都道府県に出店しており、落ち着いた店舗で居心地の良さが特徴だ。
コメダ珈琲店では、一部店舗を除いて独自の無料Wi-Fiサービス「Komeda_Wi-Fi」サービスを導入している。
接続用SSIDは「Komeda_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。なお、一部店舗では異なるSSIDを利用している場合もあり、今回検証した店舗では「Komeda_Wi-Fi_1F」というように階ごとに異なるSSIDが設定されていた。
接続後、ブラウザに表示される接続ページからメールアドレスまたはSNSの登録で利用できる。メールアドレスの場合は、メールアドレスは1度登録すると1年間は再登録不要。1回の接続で最大60分利用でき、接続回数の制限はない。
接続用SSID:Komeda_Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:メールアドレス登録またはSNS登録
時間制限:1回60分、回数制限なし
今回検証した店舗では、下りが80.72Mbps、上りが74.02Mbpsと非常に高速な通信が行なえた。もちろん速度に一切不満はなく、非常に快適に利用できた。
タリーズコーヒー
スターバックス同様、シアトル発祥のカフェチェーン。カフェメニューだけでなくフードメニューが充実している点でも人気がある。
タリーズコーヒーでは、一部を除いて独自の無料Wi-Fiサービス「Tully's Wi-Fi」を導入している。
接続用SSIDは「turrys_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページで利用規約に同意すると接続完了。ユーザー登録不要で簡単に利用できる。接続時間の制限はない。
接続用SSID:turrys_Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:なし
時間制限:なし
今回検証した店舗では、下りが24.56Mbps、上りが37.49Mbpsだった。下りがもう少し速いとよかったが、接続自体は安定しており、利用時間制限がないこともあって大きな不満なく利用できた。
プロント
プロントは、昼はカフェ、夜はバーとして人気のカフェチェーンだ。東京や大阪などの都市圏に店舗が集中している。
プロントでは、一部を除いて独自の無料Wi-Fiサービス「PRONTO FREE Wi-Fi」を導入している。
接続用SSIDは「PRONTO_FREE_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページでメールアドレス登録またはSNS登録で利用できる。メールアドレス登録の場合、初回登録時には入力後に届くメール記載のURLにアクセスして登録することで利用可能となる。1度登録したメールアドレスは3カ月間は再登録せずに利用できる。接続時間の制限はない。
接続用SSID:PRONTO_FREE_Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:メールアドレス登録またはSNS登録
時間制限:なし
今回検証した店舗では、下りが39.57Mbps、上りが20.55Mbpsだった。上りがやや遅いものの、大きな不満なく利用できた。
カフェ・ド・クリエ
カフェ・ド・クリエやカフェ・ベローチェ、珈琲館は、C-Unitedが運営するカフェチェーンだ。それら店舗では、独自の無料Wi-Fiサービス「Free Wi-Fiサービス」を提供している。今回は、カフェ・ド・クリエで検証した。
接続用SSIDは「.cafe_de_crie_wifi」で、WPA2の暗号化が設定されている。接続にはセキュリティキーが必要となるが、そのセキュリティキーは店舗内に掲示されている。見つからない場合には店員に尋ねるといいだろう。接続後は、Webブラウザに表示される接続ページで利用規約に同意するだけで利用可能となり、ユーザー登録は不要だ。1回の接続で最大60分利用でき、接続回数の制限はない。
接続用SSID:.cafe_de_crie_wifi
無線LANセキュリティ:WPA2、接続用セキュリティキーは店内に掲示
ユーザー認証:なし
時間制限:1回60分、回数制限なし
今回検証した店舗では、下りが127.38Mbps、上りが132.98Mbpsと、今回検証した中で最も高速だった。もちろん店舗によって速度は分かると思うが、この速度なら大容量データも短時間で転送でき、非常に快適に利用できる。
喫茶室ルノアール
喫茶室ルノアールは、主に関東圏で展開するカフェチェーンだ。居心地の良さはもちろん、温かいお茶のサービスなど、細やかなサービスも嬉しい。
喫茶室ルノアールでは、独自の無料Wi-Fiサービス「Renoir Miyama Wi-Fi」を提供している。この無料Wi-Fiサービスは、喫茶室ルノアール以外にも、ミヤマ珈琲など銀座ルノアールが運営するほかのチェーンでも導入されている。
接続用SSIDは「Renoir_Miyama_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページで利用規約に同意すると接続完了。ユーザー登録不要で簡単に利用できる。1回の接続で最大3時間利用でき、接続回数は1日1回のみ。
接続用SSID:Renoir Miyama Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:なし
時間制限:1回3時間、1日1回まで
今回検証した店舗では、下りが59.32Mbps、上りが80.73Mbpsと、いずれも申し分ない速度だった。接続も安定しており、とても快適に利用できた。
イオンモール
国内大手流通グループのイオンが展開するショッピングモールのイオンモールでは、独自の無料Wi-Fiサービスを提供しており、主に店内の飲食店ゾーンやフードコートなどで利用できる。
接続用のSSIDは「AEON」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される利用規約に同意し、メールアドレスの登録またはSNSの登録で利用可能となる。1回の接続で最大60分利用でき、接続回数の制限はない。
接続用SSID:AEON
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:なし
時間制限:1回60分、回数制限なし
今回は店舗内のフードコートで検証したが、下りが29.17Mbps、上りが29.88Mbpsとまずまずの速度だった。特別速いわけではないものの、大きな不満なく利用できた。
イトーヨーカドー
7&iグループのショッピングモール、イトーヨーカドーでは、店内で利用できる無料Wi-Fiサービスとして、以前提供していた「セブンスポット」の提供を2022年3月末に終了したものの、現在は新たに「U-Spot Enterprise」を提供している。
接続用のSSIDは「Ito-Yokado_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページでメールアドレス登録またはSNS登録で利用できる。メールアドレス登録の場合、初回登録時にメールアドレスや生年月日、性別を登録。その後届くメール記載のURLにアクセスして登録することで利用可能となる。なお2回目以降は、接続ページで登録したメールアドレスと、登録完了時に自動発行されメールで届くパスワードを入力することで利用できる。時間制限については情報がなく不明。
接続用SSID:Ito-Yokado_Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:メールアドレス登録またはSNS登録、2回目以降は専用パスワードを入力
時間制限:不明
今回は店舗内のフードコートで検証したが、下りが29.71Mbps、上りが48.93Mbpsだった。上りに比べて下りがやや遅いものの、必要十分な速度で、快適に利用できた。
三井ショッピングパーク ららぽーと
三井ショッピングパーク ららぽーとは、三井不動産グループが運営する大型のショッピングモールだ。主に首都圏や東海、関西、九州地方などで店舗を展開。この他にも、三井アウトレットパークなどの施設も展開している。
ららぽーとをなどの三井ショッピングパークが展開するショッピングモールでは、独自の無料Wi-Fiサービス「MSP Free Wi-Fi」を提供している。
接続用のSSIDは「MSP_Free_Wi-Fi」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページからメールアドレスまたはSNSの登録で利用できる。1回の接続で最大120分利用でき、接続回数の制限はない。
接続用SSID:MSP_Free_Wi-Fi
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:メールアドレス登録またはSNS登録
時間制限:1回120分、回数制限なし
今回は店舗内のフードコートで検証したが、下りは42.85Mbpsと十分な速度だったが、上りが11.04Mbpsとやや遅かった。
ゆめタウン
ゆめタウンは、広島に本社がある流通グループ、イズミが展開するショッピングモール。中国、四国、九州エリアに店舗を展開しており、主に飲食店ゾーンやフードコートなどで独自の無料Wi-Fiサービスを提供している。
接続用のSSIDは「youme」で、非暗号化のオープンネットワークとなっている。接続後、ブラウザに表示される接続ページで利用規約に同意すると接続完了。ユーザー登録不要で簡単に利用できる。1回の接続で最大60分利用でき、接続回数の制限はない。
接続用SSID:youme
無線LANセキュリティ:オープンネットワーク
ユーザー認証:なし
時間制限:1回60分、回数制限なし
今回は店舗内のフードコートで検証したが、下りが17.11Mbps、上りが32.92Mbpsだった。下りがやや遅い印象だが、利用時には特に不満を感じることはなく、まずまず安定して利用できた。
以上、筆者が実際に試せる範囲内でカフェやファストフード店、ショッピングモールの無料Wi-Fiサービスを検証してみたが、店舗によって速度の差はあるものの、いずれもそこまで大きな不満なく利用できるところが多かった。
また、1回の接続時間や1日あたりの接続回数に制限をかけているところが多いものの、短くても3時間は利用できることから、接続時間も大きな不満はない。これがいずれも無料で利用できるというのだから、ありがたいサービスと感じる。
もちろん、各店舗とも無料Wi-Fiサービスは無料で提供しているものの、やはり利用時には店舗でドリンクやフードを注文したり買い物をするのがマナーだ。長時間利用するのであれば、1時間に1品はドリンクやフードを注文するようにしたい。
オープンネットワークのセキュリティが気になるならVPNを活用しよう
ところで、今回紹介した無料Wi-Fiサービスのうち、暗号化が施されているのはd Wi-Fiとカフェ・ド・クリエのFree Wi-Fiサービスのみで、それ以外はすべて暗号化されていないオープンネットワークとなっている。そこで気になるのが、データ通信時のセキュリティだろう。実際、オープンネットワークのWi-Fiは暗号化されていないため、通信を傍受されると内容をそのまま閲覧される危険性がある。
とはいえ、それはもはや過去の話でもある。現在では、WebサイトのほぼすべてがSSL通信によって暗号化されている(ブラウザのURL表示欄に鍵マークが付いている)し、メール送受信も基本的にSSL通信で暗号化されている。そのほかの、PCでインターネット経由でデータを送受信するアプリについても同様だ。つまり、インターネット経由で送受信しているほとんどのデータがそもそも暗号化されているため、Wi-Fiが暗号化されておらず通信を傍受されたとしても、その内容を閲覧される危険性はかなり低い。
とはいえ、中にはSSL通信ではないWebサイトもわずかではあるが存在しているし、メール送受信についても設定によっては非暗号化で送受信している場合もある。また、暗号化していないデータを送受信しているアプリも全くないとは言えない。
そのため、オープンネットワークのWi-Fiに接続するのはセキュリティ的にどうしても気になるということであれば、d Wi-Fiやカフェ・ド・クリエなどのように暗号化された無料Wi-Fiサービスの利用を優先するか、フリーWi-Fi向けとして提供されているVPNサービスの利用を活用するといいだろう。
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