特集

PCを買うならGeForce RTX 4060ノート。その理由とは……?

 PCの用途が多様化してきている。ビジネス中心で使用していたのは一昔前の話で、最近ではハイエンドなGPUを搭載していれば高精細映像が楽しめるAAAクラスのゲームプレイにも使えるし、AIの計算にも利用できるなど、ハイエンドなPCを活用できる場面が増えてきた。

 ただ、ハイエンドなGPUを搭載するようなデスクトップPCは高価な上にデカい。そこで注目したいのが、GeForce RTX 40シリーズを内蔵するゲーミングノートPCだ。デスクトップと比べてコンパクトな本体にハイエンドなGPUや高性能なCPUを内蔵する上にディスプレイまで備えるので場所をあまり取らずに活用できるのは大きい。

 価格については上を見るときりがないくらいに高いのだが、最近ではGeForce RTX 4060を搭載して20万円未満で購入できるゲーミングノートPCが増えてきた。GeForce RTX 4060はミドルレンジのGPUとなるが、NVIDIAのDLSS 3などの技術に対応したゲームであれば、高品質な映像を維持したままでも快適に動作できる。

 また、内蔵GPUがGeForce RTX 40シリーズというところがミソだ。今までノートPC向けのGPUは性能が低かった時代もあったが、GeForce RTX 40シリーズはデスクトップPC向けと比べて同じナンバーなら性能差がほとんどなくなりつつあるという、非常に優秀なシリーズなのだ。

 そのほかにもこうしたGPU内蔵ゲーミングノートPCはディスプレイのリフレッシュレートも高い物が多く、今回調べた製品では全てが144Hz以上をキープしているため、高フレームレートのゲームであっても、普段の作業であってもヌルヌルと表示される。

 なお、メモリについてだが、今時のゲーミングノートPCのほとんどが標準で16GBを内蔵すると思っていたが、今回調べてみたところ、一部モデルでは今でも標準8GBのゲーミングノートPCがあるので、このような場合はメモリを増設したり、交換で対応する必要がある点には注意が必要だ。

スペックに死角なし「GALLERIA XL7C-R46」

製品名GALLERIA XL7C-R46
CPUCore i7-13700H
メモリ16GB
ストレージ1TB SSD
液晶15.6型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格19万3,880円

 CPUに第13世代のCore i7を内蔵するゲーミングノートPC。ストレージは容量1TBのGen4 NVMe SSDなので容量的にも速度的にも余裕があるのはありがたい。

 ディスプレイのリフレッシュレートも144Hzで、20万円未満で購入できるGeForce RTX 4060搭載ゲーミングノートPCとしてはオーソドックスなスタイルと言える。

MIL-STD 810H準拠の堅牢筐体「ASUS TUF Gaming F15」

製品名ASUS TUF Gaming F15
CPUCore i7-12700H
メモリ16GBメモリ
ストレージ512GB SSD
液晶15.6型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格16万6,980円

 CPUに第12世代Core i7を搭載するASUSのゲーミングノートPC。ストレージは容量512GBのSSDを内蔵する。GPUからの映像出力を直接ディスプレイに行なえる「MUXスイッチ」を内蔵することでパフォーマンスが向上しているという。

 また、アメリカの軍事物資調達規格であるMIL-STD 810H準拠のテストを複数クリアする堅牢性の高さも魅力の1つ。

16型WUXGA液晶搭載の「Lenovo LOQ 16IRH8」

製品名Lenovo LOQ 16IRH8
CPUCore i7-13620H
メモリ16GB
ストレージ512GB SSD
液晶16型WUXGA(リフレッシュレート144Hz)
価格18万9,880円

 20万円クラスのゲーミングノートPCでは主流の15.6型ディスプレイよりちょっと大きな16型サイズ、解像度もフルHDより少し大きな1,920×1,200ドットのWUXGA IPS液晶ディスプレイを採用。

 CPUは第13世代Core i7で、ゲーミングマウスが標準で付属する点はユニークなポイントの1つと言える。

360Hzパネル搭載!「GIGABYTE AORUS 15」

製品名GIGABYTE AORUS 15
CPUCore i5-12500H
メモリ8GB
ストレージ512GB SSD
液晶15.6型フルHD(リフレッシュレート360Hz)
価格17万500円

 今回の調査で唯一となる内蔵メモリが8GBのゲーミングノートPC。メモリは交換対応が可能なので、メモリ増設はしておきたいところ。またCPUが第12世代のCore i5のため、CPU性能はCore i7に比べて若干劣る。

 一方でディスプレイは解像度フルHDながら、高リフレッシュレート360Hzパネルを採用するので、144Hzでは物足りない人には嬉しい。金属製筐体を採用し、薄型シンプルなデザインも特徴だ。

17万円切りの「GIGABYTE G5」

製品名GIGABYTE G5
CPUCore i7-12650H
メモリ16GB
ストレージ512GB SSD
液晶15.6型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格16万9,400円

 CPUに第12世代のCore i7を搭載。内蔵SSDの容量は512GBのオーソドックスなゲーミングノートPC。

 数万円割高になるが、20万円以下の枠内でディスプレイを16型に大型化したり、CPUを第13世代Core i7にアップグレードしたスタイルも用意されている。

大手ながら安さが魅力の「Acer Nitro 5」

製品名Acer Nitro 5
CPUCore i7-12650H
メモリ16GB
ストレージ512GB SSD
液晶15.6型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格16万6,756円

 CPUが第12世代のCore i7、内蔵SSDは512GBのオーソドックスなゲーミングノートPC。

 今回は最安値のスタイルをチョイスしたが、数千円の追加投資でSSD容量を1TBにアップグレードしたり、ディスプレイのリフレッシュレートを165Hzにできるモデルも用意されており、比較的低価格でアップグレードできるのは魅力。20万円オーバーになってしまうが、メモリ32GBモデルも用意されている。

SSD 1TBでゲームたっぷり入る「MSI Cyborg15」

製品名MSI Cyborg15
CPUCore i5-12450H
メモリ16GB
ストレージ1TB SSD
液晶15.6型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格19万9,800円

 CPUに第12世代のCore i5を搭載するため、CPUパワーがちょっと不足気味だと思われるかもしれないが、ゲームの場合、負荷はほとんどがGPUなのでさほど大きな問題はない。

 その一方でストレージは容量1TBのSSDを採用しており、容量不足を心配しなくていいのはありがたい。ディスプレイは非光沢なので映り込みなどを気にしなくて済むのもうれしいポイントだ。

21.7mm/1.86kgの薄軽「MSI ThinGF63」

製品名MSI ThinGF63
CPUCore i7-12650H
メモリ16GB
ストレージ512GB SSD
液晶15.6型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格18万5,160円

 GeForce RTX 4060を搭載しながら重量が1.86kgと軽量で、21.7㎜の薄型筐体が特徴のゲーミングノートPC。CPUは第12世代のCore i7でストレージ容量は512GB。

 メモリ容量に不満がある場合などは、動作保証対象外にはなるが、裏蓋を開けることでメモリやストレージの換装も行なえる。

17.3型の大型液晶で作業しやすい「MSI Bravo17」

製品名MSI Bravo17
Ryzen7 7735H
16GBメモリ
1TB SSD
17.3型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格17万8,000円

 解像度はフルHDながら、17.3型の大型ディスプレイを備えるので、視認性がかなり高そう。CPUにはRyzen 7の7000シリーズを搭載し、ストレージ容量は1TBのSSDを採用。

 サイズの大きなゲーミングノートPCらしく、インターフェイスも両端に豊富に備えているので、拡張性もバッチリだ。

ホワイト筐体にRyzen 7 7840HS搭載「HP Victus 16」

製品名HP Victus 16
CPURyzen 7 7840HS
メモリ16GB
ストレージ512GB SSD
液晶16.1型フルHD(リフレッシュレート144Hz)
価格16万8,300円

 CPUにRyzen 7 7000シリーズを採用する大型のゲーミングノートPC。ディスプレイも解像度はフルHDながら、16.1型と大きめサイズのIPS液晶を採用するので視野角も高く、使い勝手は良さそうな印象だ。

 ストレージ容量は512GBで、本体カラーはゲーミングノートPCとしては珍しいホワイトを採用する点も魅力。