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こんな変態もある!秘境Amazonで見つけた変わり種モバイルモニター
2023年7月11日 06:14
欲しいデジタル機器がある時、とりあえずAmazonで検索する方は多いはず。そして「何これ? こんな製品あるの?」という意外なものが見つかるまでがワンセットだ。
色々調べてみて、特にすごいのがモバイルモニター。コロナ禍での需要が影響しているのか、何でこんなに色々あるんだろうと不思議なほど、さまざまな製品が売られている。
今回はあえてそういう製品の中から、便利そうなものだけでなく、尖ったスペックのものも含めて10機種を集めてみた。もしかすると、あなたのニッチなニーズを満たしてくれる製品もあるかも?
本稿にある製品のスペックおよび価格は、7月上旬の執筆時点での調査内容となっている。実際に売られている製品の価格や仕様の変更、実際に配達された製品のトラブル等に関して、筆者および編集部は一切関知しない。ここは秘境Amazonなのだ……。
(1)4K超え解像度で16型 Intehill U16NA
(2)謎の2.5K解像度を持つ16型 CNXioaMi 16インチ
(3)ちょっと高解像度な13型 kksmart NK-135
(4)ノートPCの左右に2画面を追加 ROADOM X50
(5)カバー不要のキックスタンド付き14型 VisionOwl MD-14
(6)バッテリ内蔵・マルチタッチ対応 EVICIV EV-156E06
(7)144Hzでも実質2万円切り kksmart XL-156H
(8)DCI-P3比100%、WQXGA16型でスタイラスペン付属 EHOMEWEI E160DSL
(9)10.5型で1,920×1,280ドット SEKOU モバイルモニター 10.5インチ
(10)7型でタッチ対応、タブレット感覚 Eyoyo 7インチモニター
4K超え解像度で16型 Intehill U16NA
3,840×2,400ドットという高解像度の16型。3,840×2,160ドットの4K解像度を縦に伸ばして16:10にしたもので、1,920×1,200ドットのWUXGAの4倍なのでQWUXGAと呼ぶのだろうか? サイズ的には、ノートPCによくある15.6型のサイズを少し縦長にしたものと想定できる。
表示時のアスペクト比は16:9に切り替えが可能で、PS5などのゲーム機の接続にも使用できるという。スタンドとしても使える磁気ケースも付属する。製品情報には「入荷数が少ないので、お早めにお買い求めください」と太字で書かれているが、真偽は不明。
なお同一解像度でパネルサイズが13.4型になったものもラインナップされているそうだが、執筆時点では在庫切れ/再入荷未定となっている。
謎の2.5K解像度を持つ16型 Intehill U16NACNXioaMi 16インチ
アスペクト比3:2の2,520×1,680ドットという聞きなれない解像度を採用。2.5K解像度でフルHDの約2倍の画素数としており、そこをターゲットにして作られたのではないかと思われる。
各種ゲーム機も接続できるとしており、全画面表示しているイメージ画像もあるが、どのような拡大表示となるのかは不明。PS4などのHDR表示にも対応するとされている。
スタンドとしても使える磁器吸着保護ケースが付属する。ただし「輸送中の不確実性により、保護ケースの磁気が弱まることがありますのでご了承ください」という説明付き。使えたらラッキー、くらいの気持ちで。
ちょっと高解像度な13型 kksmart NK-135
こちらもアスペクト比3:2で、解像度が2,256×1,504ドットという変わり種。フルHDと比べて画素数2倍という説明があるが、実際には1.6倍程度の計算になる(四捨五入すれば2倍か)。
sRGB比100%の色域や、HDRおよびFreeSync対応などを謳う。PS5などゲーム機の接続も可能としており、入出力解像度は不明ながら、アスペクト比は自動で適切に合わせるという。マグネット式保護カバー付きでスタンドとしても使える。
ノートPCの左右に2画面を追加 ROADOM X50
ノートPCのモニターの左右に、13.3型のモニターを追加できる製品。元のモニターを挟み込む形で設置することで、合わせて3画面で利用できる。言葉で説明するのが大変難しいのだが、製品画像を見ていただければ分かるはず。
解像度は1,920×1,080ドットのフルHDで、これが2枚ある。接続はUSB Type-Cの1本のみで、左右両方に表示できる。Type-Cでの給電が十分ならばケーブル1本で使用可能。不足するなら付属のACアダプタも使用できる。
製品背面にはスタンドがあり、角度調整が可能。また左右のモニターの開く角度も調整できる。使わない時にはモニター部分を折りたたんでコンパクトにできる。
SwitchとはUSB Type-Cによる接続とACアダプタの併用で使用できるとしている。PS5などのゲーム機も接続できるとあるが、これはやり方の言及がない。付属するケーブルはUSB Type-Cだけなので、少なくとも本製品だけでは無理ではないかと思う。
カバー不要のキックスタンド付き14型 VisionOwl MD-14
本体裏にキックスタンドが用意されており、カバー等を使わず自立できる。使用イメージ画像によると、横向きだけでなく縦向きにも設置できるようだ。
Switchとの接続は、USB Type-Cと充電器の組み合わせで使用可能。HDRおよびFreeSync対応する。収納ケースは付属するので、マグネット式カバースタンドより自立できる方がいい、という方に。
バッテリ内蔵・マルチタッチ対応 EVICIV EV-156E06
5,000mAhのバッテリを内蔵し(製品画像には10,000mAhと書かれているが)、給電なしで4時間使用できるとしている。10点マルチタッチにも対応しており、持ち出してプレゼンなどに使うのに便利そうだ。充電は付属のACアダプタのほか、モバイルバッテリも使用できるとしている。スタンドとして使えるマグネット式保護カバーが付属。
HDMIは標準サイズのものを搭載しているような記述だが、付属品の画像ではHDMIケーブルは片側がMini HDMIのように見える。少なくとも付属のケーブルでHDMI機器の接続は可能であろう、と納得しておこう。
また画面左側には、スクロールボタンとBACKボタンなるものが搭載されているが、機能の説明はない。バッテリ内蔵とタッチ対応という便利そうな製品ながら、そこはかとなく怪しさが漂う。
144Hzでも実質2万円切り kksmart XL-156H
高リフレッシュレートに対応するモバイルモニターは高価なものが多い中、本機は144Hzに対応しながら実質2万円を切る。HDRやFreeSyncにも対応し、スピーカーも内蔵。スタンドとして使えるマグネット式カバーが付属と、一通りの機能は押さえている。
気になるリフレッシュレートについては、製品画像でゲーム機の接続でも144Hzでゲームがスムーズになるとされている。ただし使われている写真は高リフレッシュレートに非対応のSwitchだし、PS4やPS5も120Hzまでしか対応しないので、説明が少々雑ではある。ケーブルや充電器も付属するので、心配ないとは思うが。
DCI-P3比100%、WQXGA16型でスタイラスペン付属 EHOMEWEI E160DSL
16型でWQXGA(2,560×1,600ドット)の高解像度に加え、DCI-P3比100%という色域の広さが特徴。さらにスタイラスペンが付属し、ペンタブレットのようにも使えるという。4,096段階の筆圧検知レベル、45度の傾き検知レベルに対応する。
ケースを使わず自立できるスタンド内蔵型で、スタンド部分に各種端子を備えている。付属品は専用ケースとスタイラスペン、各種ケーブルに加えて保護フィルムも用意されている。
ただし充電器は付属しない。使用するには9V/2A以上の電源供給が必要としている。給電を兼ねられるUSB Type-Cであればケーブル1本でも使用可能。
10.5型で1,920×1,280ドット SEKOU モバイルモニター 10.5インチ
10.5型というコンパクトボディに、アスペクト比3:2の1,920×1,280ドットIPSパネルを搭載。重量も250gと軽い。スタンドとして使える保護ケースが付属する。
小型ながらUSB Type-CとMini HDMIの入力を備え、1本のUSB Type-Cによる給電と映像入力にも対応。スピーカーも内蔵しておりゲーム機の接続も可能とするが、表示比率に関しての言及は見当たらなかった。
表面処理については、製品画像とスペック表には光沢/グレアと書かれているが、説明文にはアンチグレアという表記もある。ただこの説明文には別の製品名が書かれており、果たして何を信じていいのか分からない。
7型でタッチ対応、タブレット感覚 Eyoyo 7インチモニター
7型というコンパクトさで5点タッチに対応。Raspberry Piでの使用を想定して作られているそうだが、PCやゲーム機の接続も可能としている。Switchを接続している製品画像もあるが、Switchに搭載された液晶の方が解像度が高い(Switchは1,280×720ドット。画面サイズは6.2型なので少し大きくなる)。
スタンドとしても使える保護カバーが付属する。ほかにMini HDMI to HDMIケーブルと、Micro HDMI to HDMIケーブルが付属するとあるが、本体にもMicro HDMI端子があるという記述は見当たらず、Micro HDMIアダプタが付属するとも書かれている。きっとMicro HDMIもつながるんだろうな、と思っておこう。