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【2023年春版】Wi-Fi 6E/Wi-Fi 6ルーターおすすめ5選
2023年4月3日 06:14
「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)対応の無線LANルーターが登場して3年以上経ち、PCやスマートフォンなど、ルーターにつなぐ側の機器の多くもWi-Fi 6に対応するようになった。そのため、今新しく買うならWi-Fi 6に対応したものを選ぶのがおすすめだ。
また、昨年9月以降「Wi-Fi 6E」対応の無線LANルーターも登場している。Wi-Fi 6EはWi-Fi 6を拡張した規格で、新たに6GHz帯を利用可能にしたものだ。
6GHz帯は、2.4GHz帯や5GHz帯と比べると対応機器がまだあまりない状況だが、逆に言えば混雑していない分、速度面は期待できる。価格的にWi-Fi 6の上位機種と被っているものもあり、長く使うことを考えるなら、Wi-Fi 6Eの製品を検討する価値はあるだろう。
本稿では、最新の規格に対応したWi-Fi 6Eルーターと、価格がこなれてきて入手しやすくなってきたWi-Fi 6ルーターという2つの切り口で、それぞれのおすすめを紹介したい。
(1) Wi-Fi 6Eルーターおすすめ5選
(2) Wi-Fi 6ルーターおすすめ5選
Wi-Fi 6Eルーターおすすめ5選
Wi-Fi 6Eは6GHz帯が利用可能になったことで、通信チャネル数が最大23から倍以上の47に増えた。これにより、従来混雑していた2.4GHz帯や5GHz帯を回避して、複数チャネルを使用しての高速通信が行なわれやすい状況になる。
今まででも不自由していなかった人は多いとは思うが、実効速度で1Gbpsの有線LANとの差を感じられない速度にもなると、わざわざ自宅で有線LANの配線をしようと考える人は少なくなるのではないだろうか。
インターネット接続にはすでに十分過ぎる速度であり、有線LANで高速化しようにも2.5Gbps以上のハブは無線LANルーター並みかそれ以上の価格が必要だからだ。
さらに、そんな状況で、今後1人当たりの無線LAN対応機器が増え、家電やホームオートメーション等の新たな機器が増えていく。将来を見越した余裕を確保するためと考えるなら、今はWi-Fi 6E対応ルーターの導入はちょうどいいタイミングなのかもしれない。
WAN側2.5Gbps対応で高コスパ
バッファロー「AirStation WNR-5400XE6」
無線は6GHz帯、5GHz帯ともに最大2.4Gbps、1Gbpsの有線LANポートを3ポート搭載。無線LAN部分はWi-Fi 6E対応機種としてはベーシックな構成だが、WAN側2.5Gbps対応ということで、実効速度でも1Gbpsを超えることがあるWi-Fi 6/6Eの速度を十二分に活用可能だ。メッシュネットワーク構築用にあらかじめペアリング済みの2台セットモデルもある。
LANポートが底面にあり、縦置きにした場合でも、壁掛けにした場合でも、ケーブルがすっきり配線できるよう工夫されている。色は白のみ。
5GHz帯重視でリーズナブル
NEC「Aterm PA-WX7800T8」
無線は5GHz帯が最大4.8Gbpsで、1Gbpsの有線LANポートを4ポート搭載。6GHz帯は最大2.4Gbpsで、5GHz帯を重視した構成。6GHz帯対応機器がまだ少ないことを考えると、現実的でリーズナブルな仕様と言えるかもしれない。
設置は縦置きのみ対応で、色は黒のみ。リモートワーク想定のネットワーク分離機能「リモートWi-Fi」、実家など離れた場所に設置したルーターのメンテナンスがリモートでできる「Aterm ホームネットワークリンク」を搭載。
有線10Gbps対応のハイエンド
NEC「Aterm PA-WX11000T12」
無線は最大4.8Gbpsで、1Gbpsの有線LANポートを3ポート搭載。6GHz帯も5GHz帯も高速な上、10Gbps対応のWANポートとLANポートを1ポートずつ搭載しているので、10Gps以上のインターネット接続サービスを利用することで、より速度を重視した使い方、あるいは接続台数の多い環境に対応可能だ。
設置は縦置きのみ対応で、色は白のみ。「ハイパワーシステム」と呼ばれる技術により、電波の送受信可能範囲を広げ、高速化を実現している。
ベーシックなWi-Fi 6E対応ルーター
エレコム「WRC-XE5400GS-G」
無線は最大2.4Gbpsで、1Gbpsの有線LANポートを4ポート搭載。無線部分、有線部分ともにWi-Fi 6Eルーターとしてベーシックな構成。
設置は縦置きのみ対応で、色は黒のみ。ネットワーク分離機能「セキュリティWi-Fi」や、離れ家など設置場所のある建物の外にある場所と無線で中継接続可能な「離れ家モード」を搭載。
メッシュネットワーク向けクワッドバンド対応
NETGEAR「Orbi WiFi 6E AXE11000」
無線は最大4.8Gbps、2.5Gbpsの有線LANポートを1ポートと1Gbpsの有線LANポートを3ポート搭載。WANポートが10Gbps対応なので、Wi-Fi 6/6Eならではの速度を生かしたインターネット接続環境を構築できる。IPoEはv6プラスのみ対応。
ルーター1台、サテライト2台の3台がセットになっていて、メッシュネットワーク構築しての利用を想定したパッケージ。サテライトにはWANポートがない。サテライトは1台単位で追加購入できる。6GHz帯、2つの5GHz帯、2.4GHz帯の4つの電波を同時利用可能で接続台数は最大200台。設置は縦置きのみ。色は白と黒の2色。
Wi-Fi 6ルーターおすすめ5選
Wi-Fi 6/6E対応の無線LANルーターは、現在販売されているものでは最大4.8Gbpsのものが最速だ。これに対して、無線LANルーターにつなぐ側の機器であるPCやタブレット、スマートフォンなどはどうかというと、最大2.4Gbpsや1.2Gbpsのものが多い。
ただし、無線LANルーター側の速度は、無線LANルーターにつなぐ側より速い場合でも無駄にならず、同時接続の台数を増やす形で活用される。だから、接続台数が多い場合は最大速度がより速い製品を選ぶのがおすすめだ。
今や1人1台のパソコンどころか、スマートフォン、タブレット、ゲーム機など複数台の無線LAN機器を持つことが珍しくないわけで、その数は家族の人数分だけ倍増する。さらに、家電など今後つながる機器が増えていくので、余裕があるに越したことはない。
それから覚えておきたいのが「IPv6 IPoE(IP over Ethernet)」の設定についてだ。
IPv6 IPoEは、混雑時にボトルネックになるプロバイダのネットワーク終端装置を経由しないで直接インターネットに接続する仕組みだ。
対応しているプロバイダではこの機能を利用できるように設定しておかないと、混雑時モバイル回線よりも遅くなってしまうこともある。
IPv6 IPoEは、国内のメーカーは以前から対応していたが、海外のメーカーも当たり前に対応するようになった。ただし「v6プラス」(プロバイダにより名称が異なる)限定など、対応できる環境に制約があるので購入前に自分の接続環境が対応しているかどうか確認が必要だ。
低価格でコンパクト
バッファロー「AirStation WSR-1500AX2B」
無線は5GHz帯が最大1.2Gbpsで、1Gbpsの有線LANポートを3ポート搭載。Wi-Fi 6ルーターとしては最小限のスペックだが、EasyMeshに対応しており、メッシュネットワーク構築の際の買い増しの候補にもなる。
同梱の専用スタンドを使い縦置きと壁掛けに対応。本体色は黒と白の2色から選べる。小さく、軽量で、内部にアンテナを搭載したモデルということで、設置場所の自由度が高い。
無線最大3.6Gbpsのミドルクラス
NEC「Aterm PA-WX4200D5」
無線は最大3.6Gbpsで、1Gbps の有線 LAN ポートを4ポート搭載。WiFi 6ルーターとしては中上位クラスの性能で、5GHz帯の速度を重視した構成。電波を360度まんべんなく放射する独自のアンテナ技術により、スマホなど位置が変わりやすい機器でも安定した通信ができる。
本体色は黒のみ。同梱の専用スタンドで縦置きと壁掛け設置に対応。在宅勤務を想定したネットワークの分離機能「リモートワークWi-Fi」を搭載。家庭用の機器からは仕事用の機器にはアクセスできない環境を手軽に構築できる。
お手頃価格のベーシック
エレコム「WRC-X3000GS2A-B」
無線は最大2.4Gbps、1Gbps の有線 LAN ポートを4ポート搭載。WiFi 6ルーターとしては最小限のスペックのお手頃価格モデル。
本体色は黒のみで、設置は縦置きと壁掛けに対応。
こだわりのゲーミング仕様
ASUS「TUF-AX4200」
無線は最大3.6Gbps、1Gbps の有線 LAN ポートを4ポート搭載。WiFi 6ルーターとしては中上位クラスの性能だが、WAN側の有線LANポートは2.5Gbps、LAN側の有線LANポートは2つのポートをまとめて使うリンクアグリゲーションが利用可能で最大2Gbpsに対応するなど、有線LAN環境の速度を重視した構成。
本体色は黒のみで、設置は横置きのみ。注意点はIPoEはv6プラス対応のみだということ。
白く溶け込むデザイン
アイ・オー・データ機器「WN-DAX3000GR」
無線は最大2.4Gbps、1Gbps の有線 LAN ポートを4ポート搭載。WiFi 6ルーターとしては最小限のスペックのお手頃価格モデル。
本体色は白のみで、設置は縦置きのみ。通気穴を見せない、ランプを小さくするなど、部屋の中に溶け込むデザインを目指したとしている。設置場所や好みにもよるが、見た目重視で無線LANの利用には不利になる隠す使い方をしなくてもよくなるのはメリットかもしれない。