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【2023年最新版】煩わしい線がないTWSイヤフォンおすすめ10選

 外出制限も緩やかになり、電車に乗って遠出したり、通勤したりする機会も増えてきた。こうなってくると、今までは室内でガンガンと周囲を気にせず音楽をかけながら過ごしていた環境から、再び周囲を気にしつつ、耳を潤していく必要が生まれる。

 このような状況下で役に立つのが、「True Wireless Stereo」こと完全(フル)ワイヤレスイヤフォン(以下TWS)だ。TWSは一般的にイヤフォンのイヤーピースとハウジングのみで構成され、ケーブルが一切存在しないワイヤレスイヤフォンのことを指す。

 遮音性の高さが売りのTWSは電車内などでの利用にはもってこいだ。また、近年の動向として、以前は1万円以上の高額な製品にしか搭載していなかったアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)が、5,000~1万円前後の比較的安価な製品にも組み込まれるようになった。理由はシンプルで、「BES 2300」や「QCC305x」など、比較的低価格なBluetoothチップセットにANCの機能を内蔵するようになったからだ。

 そうなると高額なハイエンドTWSの存在感はどうなるのかという話も出てきそうだが、そもそもハイエンドTWSは、音にあまりこだわりがない人でも分かるくらいに音質が良いなど、やはり高いならではの魅力も多い。また、ANCについてのみ言及するなら、低価格なANCはデフォルトのまま使うことが多いのに対して、ハイエンドTWSはスマートフォンのソフトウェアとセットで使うことが多く、正直なところ、このソフトウェアでのチューニングの効果が大きく、その効き具合には雲泥の差が現れるのだ。

最近筆者が日々持ち歩いているのが左の「ソニーWF-1000XM4」、真ん中の「Apple AirPods Pro(第1世代)」、そして右の物が最近セブンイレブンで購入したANC搭載TWS「SOUND LIBERTA PRO(SEB70W)」だ。主な用途として、Android端末ではWF-1000XM4を使い、iPhone端末ではAirPods Pro、SOUND LIBERTA PROはノートPCと繋いでリモート会議専用のTWSとして使用する、という使い分けを行なっている

 そんな経緯もあり、今回はANC搭載製品のみで10製品を選出してみたところ、下は数千円から、上は3万円前後とかなり幅広いチョイスとなった。ANC搭載製品が安くなったとはいえ、実際に調べてみると、無名に近いメーカーやブランドの格安製品が大幅に増えたことで全体的にANC搭載製品が増加している印象だ。現状では実績のあるブランドの製品はそれなりに高額だが、それでも1万円未満の製品が大幅に増えている点は注目のポイントだろう。

 ちなみに格安製品で単に「ノイズキャンセリング」を謳っている場合、よく読むとカナル型の遮音性を指して「パッシブノイズキャンセリング」としている製品もあれば、ビデオ通話や電話で利用する「ENC(Environmental Noise Cancellation)」や「cVcノイズキャンセリング」を指す場合もあるので要注意だ。オーディオ利用時に動作するノイズキャンセリングはアクティブノイズキャンセリング(ANC)のみなので、この点に注力してチェックするのがいいだろう。

 また、あまり安い製品の場合、そもそも書かれている情報がデタラメの場合もある。安物買いの銭失いになる危険性もあるので、購入前のチェックは入念に行なうのがいいだろう。

 なお、今回紹介しなかった格安ブランドの製品であっても、用途によっては十分実用に耐えうる場合もあるので、価格やデザイン、機能などをチェックして最終的に気に入った製品を買うのがいいだろう。

ハイエンドながら人気の「ソニー WF-1000XM4」

主な仕様
  • 価格:2万8,448円
  • 防水:IPX4
  • バッテリ:最大8時間
  • Bluetooth バージョン:5.2
  • 重量:7.3g
  • カラバリ:ブラック、プラチナシルバー

 ハイエンドながら人気のソニー製TWS。専用ソフトを活かしたアクティブノイズキャンセリング機能は非常に優秀。筆者も日々持ち歩いて使用しているが、音質もよく、普段使いでは文句のない完成度だ。発売からかなりの期間が経つが価格がなかなか落ちない点が難点か。

iPhoneのベストパートナー「Apple AirPods Pro」(第2世代)

主な仕様
  • 価格:3万9,800円
  • 防水:IPX4
  • バッテリ:最大6時間
  • Bluetooth バージョン:5.3
  • 重量:5.3g
  • カラバリ:ホワイト

 スマートフォンにiPhoneを使っているなら選択肢に入れたいアップル純正のTWS。同社独自設計、開発のH2チップにより、アクティブノイズキャンセリング機能が大幅に強化されているほか、音質も向上しているという。筆者も第1世代を試したが、iPhoneとの連携ではOSとの親和性の高さもあり、非常に使い心地がよい印象だ。

final監修で低価格な「ag BASS2」

主な仕様
  • 価格:7,980円
  • 防水:IPX5
  • バッテリ:最大7時間
  • Bluetooth バージョン:5.2
  • 重量:約4.5g
  • カラバリ:ブラックのみ

 ハイエンドのオーディオブランド「final」監修で高音質仕様のTWS。低価格ながら心地よい重低音が楽しめる音質重視の作りとなっている。ノイズキャンセリング機能は音質を損なわない範囲で調整されており、音質との両立を重視しているという。

液晶付きケースが特徴のハイエンド「JBL TOUR PRO 2」

主な仕様
  • 価格:3万円(セール価格)
  • 防水:IPX5防水
  • バッテリ:最大10時間
  • Bluetooth バージョン:
  • 重量:12.2g
  • カラバリ:ブラック、シャンパン

 充電ケースに大きめのディスプレイを搭載するJBLの最新TWS。価格は高めだが、ノイズキャンセリング機能は4つのノイズ検知マイクを使ってリアルタイムで周囲を自動モニタリングするなどかなりの高性能が期待できる仕組み。通話時は6つのマイクを使用するなど機能面でも良好で、ハイエンドユーザーには注目の製品と言えそうだ。

一部で定評の「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」

主な仕様
  • 価格:7,208円(セール価格)
  • 防水:IPX4
  • バッテリ:最大約8時間
  • Bluetooth バージョン:5.2
  • 重量:約5g
  • カラバリ:ブラック

 一部で定評のあるSOUNDPEATS製の1万円以内で買えるミドルクラスTWS。アクティブノイズキャンセリング機能は専用アプリを用意するほか、集音用に左右2つずつのマイクを搭載したハイブリッド方式を採用し、可聴域で最大43dBのノイズ低減効果を発揮するという。通話時のノイズリダクション機能も備える。

中国スマホ大手による「Xiaomi Redmi Buds 4」

主な仕様
  • 価格:7,979円
  • 防水:IP54防滴防塵
  • バッテリ:最大6時間
  • Bluetooth バージョン:5.2
  • 重量:約4.5g
  • カラバリ:ホワイト

 近年、スマートフォンを発売する各社が「Buds」の名称を含めたTWSをリリースしているが、その中から1万円以内で購入可能なXiaomi製のTWSを選定した。最大35㏈を遮断するアクティブノイズキャンセリング機能は優秀。会話時もAIノイズリダクション機能により、高品質な通話を実現するという。

モバイルバッテリで人気のAnkerから。「Anker Soundcore Life A3i」

主な仕様
  • 価格:6,990円
  • 防水:IPX5
  • バッテリ:最大9時間
  • Bluetooth バージョン:5.2
  • 重量:約4.7g
  • カラバリ:ブラック、オフホワイト

 コスパの良さでモバイルバッテリやTWS製品ではランキング上位にいることの多いAnker製TWSからANC搭載モデルを選出。専用アプリも用意され、イコライザーの調整なども可能。アクティブノイズキャンセリング機能も装備。音声通話時には左右のイヤフォンに2つずつ備えるマイクを活かしたAIノイズリダクション機能を使うことで、クリアな音声で通話が可能。

Qualcomm QCC3071採用で1万円切りの「EarFun Air Pro 3」

主な仕様
  • 価格:8,990円
  • 防水:IPX5
  • バッテリ:最大9時間
  • Bluetooth バージョン:5.3
  • 重量:5.2g
  • カラバリ:ブラック

 クアルコムのBluetoothチップセット「QCC3071」を採用するTWS。専用アプリでノイズキャンセル機能の調整などが行なえる。充電用ケースは急速充電やワイヤレス充電にも対応する。アクティブノイズキャンセリング機能は同社独自の「QuietSmart2.0」技術を採用することで、43dBのノイズを低減するという。

軽量化を果たした最新ハイエンド「Bose QuietComfort Earbuds II」

主な仕様
  • 価格:36,000円(セール価格)
  • 防水:IPX4
  • バッテリ:最長6時間
  • Bluetooth バージョン:5.3
  • 重量:約6g
  • カラバリ:トリプルブラック、ソープストーン

 2022年に発売したBoseの最新TWS。ノイズキャンセリング機能は大幅に強化され、同社史上最高を実現したという。本体重量も前モデルの約8.5gから約6gに軽量化されており、Boseならではの独特の高音質をより快適に楽しめるようになっているようだ。

尖ったデザインが欲しい人に「EDIFIER NeoBuds S」

主な仕様
  • 価格:17,999円
  • 防水:IP54
  • バッテリ:最大6時間
  • Bluetooth バージョン:5.2
  • 重量:約6g
  • カラバリ:ブラック

 プリンストンテクノロジーが国内で代理販売するEDIFIERのTWS。42dBのノイズを軽減するノイズキャンセリング機能を搭載している。専用アプリも用意され、外音取り込み機能も備えるなど、機能面は申し分ない。個性的な尖ったデザインが気になった人におススメだ。