2024年10月21日 14:00
AI活用で47万人の組合員さん宅への宅配配送ルートを最適化
生活協同組合コープさっぽろ(以下、コープさっぽろ)は、一般社団法人データ社会推進協議会(以下、DSA)が発表した2024年度 DATA-EX賞において、北海道全域および離島を含む47万世帯の組合員さんへの宅配システムトドックにおけるAI活用プロジェクトが評価され、「データ社会活用アイデア大賞」を受賞いたしました。
DATA-EX賞とは、DSAが2021年より始めた表彰制度です。同年に発足したデジタル庁のビジョン「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」に賛同し、データ社会に資する活動、研究、事業において顕著な業績を有する個人・組織・事業を称えることを目的としています。
従来、配送ルートは人手で管理しており、新規加入や退会に伴うルートの変更により配送効率が徐々に悪化する課題がありました。この問題を解決するため、コープさっぽろでは北海道大学発スタートアップ企業・株式会社調和技研と共同開発を行い、AIによる配送ルート最適化を実現。配送先や道路条件、独自の配送要件を「絶対条件」と「考慮条件」としてAIに組み込み、最適ルートを自動生成しました。その結果、配送効率が7%向上し、配送キャパシティも3%改善されました。また、ルートの乱れが著しい拠点では、全体の配送ルート再編もAIで迅速に行えるようになり、従来は約3ヶ月を要していた作業が、担当者によるAI生成ルートの確認と微調整のみで対応可能となりました。
コープさっぽろでは関連会社も含めて、SlackやZapierの活用などDXを強化しており、最近ではAppSheetや生成AIを活用することで業務の効率化を進めています。今後も全体でノウハウや事例を共有しながら、積極的に生成AIの活用を進め業務効率化に務めてまいります。