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実はeGPUが先。GPD初のミニPC「GPD BOX」と「G2」が8月下旬発売

 天空は、GPDのPanther Lake搭載ミニPC「GPD BOX」とeGPUボックス「GPD G2」を8月下旬に発売する。価格は、GPD BOXのCore Ultra 7 356H搭載モデルが29万3,000円、Core Ultra X7 358H搭載モデルが30万8,000円、GPD G2が6万3,500円。予約をすると3,000円引きになる。

GPD BOX

 GPD BOXはGPD初となるミニPCで、ゲームやAI、そしてワークステーション的な用途をカバーできる高性能モデル。CPUにはIntel最新アーキテクチャであるPanther LakeことCore Ultraシリーズ3を採用し、5年前のPCと比較してシングルスレッド性能は最大47%、マルチスレッド性能は最大41%向上するほか、GPUのAI性能も最大2.8倍向上することがうたわれている。

 また、GaN技術を駆使し、小型の160W電源を本体に内蔵し、本体サイズは約185×134×39.5mm、重量は約0.94kgに抑えた。これにより持ち運んで使うことも可能となっている。

 冷却面では、同社がこれまでUMPCで培ってきた知見を生かし、表裏のデュアルファン構造と、4本のヒートパイプによる冷却を採用。CPUのTDPを最大80Wまで引き出せるようにした。また、UMPCでのノウハウを生かした2W+2Wのデュアルスピーカーやマイクの内蔵、USB 3.2 Gen 2対応ポートといった拡張性の確保、80Gbpsで転送可能なUSB4 Version 2.0の搭載、最大4画面/8K@60Hz(DSC利用時)のモニター出力機能なども特徴。

AIワークステーションとうたうGPD BOX
拡張性の高さがウリ
Core Ultraシリーズ3に対応
小型軽量筐体を実現
GaN電源を内蔵
冷却性にもこだわった
スピーカーを内蔵
USB 3.2 Gen 2を4基搭載し、拡張性を確保

 Core Ultra 7 356H搭載モデルでは、ミニPCとしては世界初となるMCIO 8iを搭載。実質PCIe 5.0 x8接続となるこのポートを利用し、同時発売のGPD G2(こちら側はPCIe 4.0 x8対応)と接続して、性能のロスを抑えながらeGPUを利用したり、別売りのMCIO 8i接続のストレージシャーシ(U.2やU.3接続のSSDなどに対応)と接続して、大容量ストレージを使用したりといった使い方が可能になる。

 このほか、指紋センサー兼電源ボタンによるスピーディーなログイン、dTPM 2.0の搭載、空きM.2スロットによるストレージの拡張性の確保などについてもアピールされた。

USB4 Version 2.0を搭載
最大4画面出力に対応。DSC利用時は8K/60Hzも可能
356H搭載モデルは初めてMCIO 8iを搭載
dTPM 2.0モジュールや指紋センサーの搭載により、セキュリティ面も確保

 なお、両モデルともにメモリは32GBのLPDDR5X-8533、ストレージは1TB NVMe SSD。インターフェイスはUSB4 Version 2.0 2基、USB 3.2 Gen 2 4基、HDMI 2.1出力、DisplayPort 2.1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、音声入出力などを備える。また、356HモデルにはMCIO 8iケーブルが同梱される予定。

前後のインターフェイス
販売情報

GPD G2

GPD G2(ビデオカード装着時)

 一方、eGPUドックの「GPD G2」は、同社が以前投入した「GPD G1」の後継となるモデル。GPD G1はRadeon RX 7600M XTを内蔵していたのだが、GPD G2はユーザーが好みのビデオカードを接続するタイプとなったのが大きな変更点となる。

 また、PCとの接続インターフェイス自体はUSB4 Version 2.0だが、Thunderbolt 3/4互換およびUSB4の下位互換により、自社/他社問わず幅広い製品で使えるのが特徴。旧PCにビデオカードを増設してAI対応させることもできるとした。

 GPDの小型技術を生かし、従来の大型eGPUボックスの機能/性能を詰め込みつつ、電源の小型化も達成。一例としてAKiTiOの「Titan Node」(これは天空も過去に取り扱っていた)などと比較すると、電源の大容量化(650W→800W)を達成しつつ、体積は3分の1、重量は半分以下に抑えられるとした。

GPD G2
USB4 Version 2.0により、最大80Gbpsの転送速度を実現しつつ幅広い互換性を確保
小型筐体を採用
小型ながら電源を内蔵

 さらに、最大100WのUSB PD給電、Gigabit Ethernet、USB 3.2 Gen 2対応ポート2基、M.2スロットの内蔵によるストレージの拡張など、ドッキングステーション的な機能性を充実させたのが特徴だとしている。

ドッキングステーション的な機能
そのほかの特徴
販売情報

 発表会の後半にリモートで参加したGPDのWade社長によれば、「実はGPD BOXよりもGPD G2の構想のほうが先に来ていた」という。現在、まだUSB4 Version 2.0に対応したeGPUドックが少なく、AI市場の広がり(AIではモデルをGPUにロードする処理が発生するため、転送速度が高速であればあるほど良い)を見据えると、今投入したほうが他社製品と差別化できると考えたためだ。そして、そのG2の性能をフルに発揮できる自社製品として、GPD BOXを考案するに至ったのだという。つまり、GPD G2があってのGPD BOXだったわけで、この点、筆者は意外だと感じた。

 なお、GPD G2がほかのドックにないもう1つの特徴として、MCIO 8iとUSB4 Version 2.0両方を同時に接続し、MCIO 8i経由でGPUを接続しつつ、ドッキングステーション的な機能はUSB4 Version 2.0経由で接続できる点が挙げられる。これを自動で切り替えるためのPCIeのスイッチが入っているが、このスイッチもかなり高価であるとのことだった。

本体背面
本体前面
本体側面
ビデオカード装着時
GPD BOX接続イメージ