2021年9月29日 10:00
株式会社コドモン(本社:東京都港区、代表取締役:小池義則)は、鳥取県伯耆町の保育所・小規模保育所全6施設において、当社が展開するこども施設向けICTシステム「CoDMON」(以下コドモン)の運用を、2021年10月より順次開始することをお知らせいたします。
伯耆町によると、保育ICTのコドモンを導入することにより、職員の業務負担軽減および、保護者への一斉連絡を通じて、スムーズな情報提供・共有を目指すとのことです。現場での運用が軌道に乗った時点で、将来的に連絡帳機能や写真販売についても活用を検討するとのことです。
【伯耆町におけるコドモン導入機能(抜粋)】
●お知らせ一斉配信
コドモンの緊急連絡は、クラスや児童を指定しあらかじめ登録しておいたテンプレートから選んで連絡事項を記載するだけで、簡単シンプルに情報配信を行うことができます。メール配信の他に、スマホの通知機能やアプリ内で配信などあらゆる方法で情報を届けることができます。
●遅刻・欠席連絡
登降園時間帯の遅刻・欠席などに伴う連絡を、保護者アプリから申請できます。保護者は時間を気にせず瞬時に保育所に報告することができ、保育所は電話対応することなくタブレット等でリアルタイムに受け取ることができます。保護者、保育所双方にとって利便性の高い機能です。
◇待機児童・保育士不足
共働き世帯が増える中、保育の受け皿確保は急務であり、政府は2017年に策定した子育て安心プラン(※1)で、2018年度から2020年度までの3年間で待機児童を解消すると明記しましたが、今年度中の目標達成は難しい状況となっています。これを受け厚生労働省は2021年度から2024年度までの4年間で約14万人分の保育の受け皿を確保するという「新子育て安心プラン」(※2)を2020年12月21日に公表しました。また継続して保育士不足(※3)も喫緊の課題となっています。
※1 子育て安心プランhttps://www.kantei.go.jp/jp/headline/taikijido/pdf/plan1.pdf
※2 新子育て安心プランhttps://www.mhlw.go.jp/content/11922000/000707805.pdf
※3 保育人材確保のための 『魅力ある職場づくり』に向けて 平成26年8月https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11601000-Shokugyouanteikyoku-Soumuka/0000057898.pdf
また保育施設へのICT導入に対する補助金の対象は、これまで私立園のみでしたが、2019年度補正予算より公立園も対象として拡張され、私立園に続き公立園でもICT導入が進んでいます。
行政が主導権を握り、その地域の保育ICT化を進めていくことには大変大きな意義があります。公立保育所がICT化の効果を発信することで、そのエリアのICTを導入していない民間保育園にも導入を後押し、ひいては保育の質向上、および子育て環境の充実につながります。
◇ICT等の活用による業務効率化と業務改善の推進
今まで各国に遅れを取っていた行政のデジタル化を一本化してすすめるための省庁として「デジタル庁」の創設が報道されていますが、ICT化推進の重要性は保育や学校の場においても例外では有りません。厚生労働省は「保育士」という職業や、働く場所としての保育所の魅力向上とその発信方法などを検討するため2020年2月から「保育の現場・職業の魅力向上検討会」を実施していましたが、2020年9月30日に発表された報告書(※4)においても、ICTの活用が不可欠と明記されています。また10月20日には、文部科学省より学校における保護者の押印見直しや連絡のデジタル化推進の通知(※5)がなされました。
※4 保育の現場・職業の魅力向上に関する 報告書 P.19 ②ICT 等の活用による業務効率化と業務改善の推進
https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000677595.pdf
※5 学校が保護者等に求める押印の見直し及び学校・保護者等間における連絡手段のデジタル化の推進について(通知)
https://www.mext.go.jp/content/20201019-mxt_zaimu-100002245-1.pdf
現在全国に保育施設は38,666施設(厚生労働省発表資料「保育所等関連状況取りまとめ 令和3年4月1日」※6)あり、今後さらに多くの施設でコドモンが導入されることにより、保育業界の業務改善が加速し、保育士の確保だけでなく、保育の質向上にも十分な効果を発揮することが期待されます。
※6 保育所等関連状況取りまとめ(令和3年4月1日)
https://www.mhlw.go.jp/content/11922000/000821949.pdf
【株式会社コドモン 会社概要】
◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆事業内容:保育業務支援システムの開発・提供。2021年9月初旬時点で、全国約8,600施設、保育士約16万人が利用。全国152の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位(2021年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)
ご参考:令和3年4月1日 特定地域型保育事業を含む全国保育所数は38,666園※
◆サービスHP:https://www.codmon.com/
※「保育所等関連状況取りまとめ(令和3年4月1日)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11922000/000821949.pdf
【こども施設向けICTシステム「CoDMON」概要】
コドモンは、保育園や幼稚園で働く先生と保護者に対して、子どもたちと向き合うゆとりを持っていただくための各種支援ツールを提供するSaaS※1です。
園児情報と連動した成長記録や指導案などをスマートに記録する機能をはじめ、登降園管理や、保護者とのコミュニケーション支援機能など、先生の業務負担を大幅に省力化しながら、保育の質を高める環境づくりの支援をしています。また同時にベビーセンサーなどのIoTデバイスとAPI連携するなど、園内のICT/IoT環境を統合管理できるソリューションを提供しています。保護者アプリでは施設との連絡機能のほか、子どもの成長管理や写真アルバム、保育料の支払い機能といったサービスを展開しています。
※1 SaaSとは、ネットワークを通じて顧客にアプリケーションソフトの機能を必要に応じて提供する仕組みのこと
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