2026年9月18日 12:00
株式会社ジェイ・バン(東京都千代田区、代表取締役:稲場 真由美、以下「当社」)は、AIモデルの外側で情報や動作を制御するハーネス領域の技術体系「AICO層(AI Context Orchestration Layer)」について、7件目の国内登録特許(特許第7918958号)の特許公報が公開されたことをお知らせします。
AICO層関連では、国内登録特許7件、審査中の国内出願3件、PCT国際出願3件の知財ポートフォリオを形成しています。登録特許のうち5件を、一般社団法人AICO層知財コンソーシアム(東京都千代田区、代表理事:稲場 真由美、以下「コンソーシアム」)を通じてFRAND条件で提供し、2件は当社が個別にライセンス提供します。
今後、中小企業を含む幅広い事業者向けに、AICO層を製品・サービスに生かす実装アイデアを紹介するセミナーの開催を予定しています。
また、AICO層の文脈およびパーソナライズ機能を国内初で実装した対話AI「MaMo.」を、2026年10月7日から9日まで幕張メッセで開催される「メディカルジャパン 東京」で展示します。
■ 世界で始まった「AIハーネス」という新たな競争
生成AIをめぐる競争では、これまでモデルの規模や性能に注目が集まってきました。しかし、AIエージェントが企業の業務を実行し、フィジカルAIが現実世界の機器を動かす段階では、モデルに適切な情報を与え、権限やルールに沿って動作させる仕組みが不可欠になります。
そこで重要性を増しているのが「AIハーネス」です。AIにどの情報を与え、何を任せ、何を禁止し、どこで人の確認を求めるか。そのルールを人間が定め、AIモデルの外側で動作を管理・制御する仕組みです。
OpenAIは、2026年9月10日、Codexを支えるハーネスと実行基盤を外部の開発者に提供する「Agents API」のパブリックベータを発表しました。文脈管理やツール利用、複数エージェントの連携を支える仕組みを、AIエージェントの開発・運用基盤として提供しています。
出典: https://openai.com/index/introducing-the-agents-api/
Salesforceは、2026年9月10日、コンテキスト、エージェンシー、アクション、ガバナンス、セキュリティ、モデルの6つの機能を統合する「Enterprise AI Harness」を発表。企業内のAIやエージェントを一元的に把握・管理・制御する「AI Control Plane」も示しています。
出典: https://www.salesforce.com/news/stories/enterprise-ai-harness/
日本は、生成AIモデルの開発競争で海外企業に後れを取ったと指摘されてきました。一方、AIを現実社会で動かす段階では、製造業、ロボット、センサー、現場運用、安全管理など、日本が蓄積してきた技術と経験を生かす機会があります。
当社は、その現場力とAIモデルをつなぐ「ハーネス」領域に、日本の新たな勝ち筋があると考えています。AICO層の知財を提供し、日本企業による製品・サービスの開発と世界展開を後押しします。なお、上記各社の技術とAICO層が同一であることや、当社特許を使用していることを示すものではありません。
■ AICO層のしくみ
AICO層は、特定のAIモデルに依存しない構成を基本に、文脈、記憶、意味付け、パーソナライズ、境界・権限、ルール、安全性などを扱う制御層の技術体系です。
■ 国内登録特許7件と審査中の出願
コンソーシアムを通じてFRAND条件で提供する5件
・特許第7722745号:文脈の保持を行うプロンプト生成
・特許第7818253号:5W1Hによる文脈検索
・特許第7823961号:会話文脈を踏まえた意味補完
・特許第7865662号:ユーザー固有の意味付け
・特許第7918958号:物理情報の安全上の意味付け
当社が個別にライセンスする2件
・特許第7846290号:ユーザーの性格に合わせる対話
・特許第7874372号:相手の性格に合わせたメッセージ作成支援
このほか、フィジカルAIの出力ルール制御、推論結果と適用ルールの関連付け記憶、AIエージェントの権限管理に関する国内出願3件が審査中です。
※技術の概要は説明用の要約です。権利範囲は各特許の特許請求の範囲に基づきます。
■ 7件目の特許は現実世界の情報に安全上の意味を添える技術
特許第7918958号は、事故・災害・犯罪のリスクの度合いと関連付けて、情報の意味を説明する「付加情報」をあらかじめ記憶し、入力情報がそのリスクに関連する場合、入力情報と対応する付加情報を含むプロンプトを生成して、言語モデルによる推論につなげる技術です。
例えば、自動運転では「車両と歩行者の距離」に、その距離が「安全」「要注意」「危険」のどれに当たるかを示す情報を添え、数値と安全上の意味を併せた判断を支えます。装置への制御信号や指示情報の出力につなげる構成も含まれます。
※安全区分は明細書に記載された説明用の例であり、実際の運転に適用する安全基準を示すものではありません。
■ 知財の共有から実装と世界展開へ
コンソーシアムは日本版特許プールを運営し、対象特許5件をFRAND(公正、合理的、かつ非差別的)条件で提供します。企業による製品・サービスへの実装を促し、その知見を共通仕様づくりや国際標準化への取り組みにつなげます。PCT国際出願を通じた海外での権利取得も進めています。
また、特許ライセンス収入総額から事務局経費を差し引いた金額の25%を社会貢献事業へ還元し、知財、事業、雇用、社会貢献が循環する仕組みを目指します。
ライセンスは、日本企業に限らず、日本国内で対象特許を実施する海外企業にも、FRAND条件で提供します。
一般社団法人AICO層知財コンソーシアム
公式サイト: https://aicoso.org
■ 課題から特許を探せる「AICOパテントマップ」
産業分野、社会課題、必要な機能から関連特許を逆引きできる「AICOパテントマップ」を公開しています。発明者の稲場自身がChatGPTとCodexを活用して構築。企業が自社の課題に関係する技術を見つけ、実装を検討するための入口として提供します。
AICO層パテントマップ: https://aicoso.org/patents-map/
■ 受付開始と移行措置について
ライセンス契約により、契約条件に基づき対象特許を製品・サービスに利用できます。コンソーシアムの入会・ライセンス申込受付は2026年11月9日(月)に開始します。
同年12月31日までに所定の手続きを完了し、ライセンスを取得した企業には、許諾対象特許の同日までの実施に係るライセンス料・損害賠償を遡って請求しません。年内に登録されるコンソーシアムの対象特許と、ジェイ・バンが個別に許諾する2件も含みます。
2027年1月1日以降、必要なライセンスを取得せずに対象特許を実施する場合は、特許権者による権利行使の対象となります。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/632349/LL_img_632349_6.png
コンソーシアムで社会課題解決するしくみ
■ 原点は認知症の父との会話
AICO層の原点は、稲場が認知症の実父とのコミュニケーションに向き合った体験です。相手の性格や状態に合った言葉で接した経験から、一人ひとりに合った会話を実現する対話AIの開発を始めました。
2022年に自然言語処理型の対話システムを完成させましたが、ChatGPTの登場を受けてリリースを断念。その後、生成AIをAPI経由で利用する方針へ転換しました。自然な会話の実現に向け、利用者の発話とその前のAIの発話を次の推論へ渡す仕組みなどを開発し、特許取得へつなげました。対象は文脈や記憶、意味付けから安全性を扱う制御へ広がり、2025年10月、この技術体系を「AICO層」と命名しました。
AICO層誕生ストーリー: https://aicoso.org/story/
■ 株式会社ジェイ・バン 代表取締役・AICO層の発明者 稲場真由美のコメント
「AIモデルとAICO層を組み合わせ、自社の技術や現場の経験を生かして、新しい製品やサービスを生み出せます。中小企業にも、現場から生まれた工夫を世界に広げ、国際標準づくりに参加するチャンスがあります。AICO層の特許を、その挑戦の土台にしていただきたい。日本の現場から生まれた知財を生かし、国内外の事業者とともに、世界で使われる技術と新しい事業を育てていきたいと考えています。」
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/632349/LL_img_632349_7.jpeg
認知症が改善した父親と
■ 対話AI MaMo.を展示
第9回 メディカル ジャパン 東京(医療・介護・薬局 Week 東京)
会期:2026年10月7日(水)~9日(金)10:00~17:00
会場:幕張メッセ/小間番号:11-55
人的投資プラットフォーム「伝え方ラボ」を中心に展示し、その一角でMaMo.を紹介します。いずれも性格統計学を土台とし、MaMo.では文脈や情報、対話ルールを組み合わせ、一人ひとりに合った会話につなげる仕組みをご紹介します。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/632349/LL_img_632349_8.png
対話AI「MaMo.」
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/632349/LL_img_632349_5.png
AICO層の原型「MaMo.」
■ 会社概要
株式会社ジェイ・バン
代表取締役 : 稲場 真由美
所在地 : 東京都千代田区
事業内容 : 性格統計学を活用した人材育成・AI関連事業
公式サイト : https://j-ban.com
お問い合わせ先: https://j-ban.com/contact/

















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