プレスリリース提供元:@Press

本コーナーは、「@Press」から提供されたニュースリリースを原文のまま掲載しています。本コーナーに掲載したニュースリリースの内容に関するお問い合わせは「@Press」に直接お願いします。

工業用フィルムの微小なうねりを短時間で可視化し検査する革新的な装置を開発

工場の自動化に関する企画から製作・管理を手掛ける八光オートメーション株式会社(福岡県糟屋郡粕屋町) 代表取締役 小野 和雄は、工業用フィルムの微小なうねりを高速に検査可能な卓上検査装置を販売開始します。

■特徴
【微小なうねりを可視化】
工業用フィルムは、日本の産業において極めて重要な役割を果たしています。スマートフォンのディスプレイに使用される光学フィルムから、電子部品の製造に不可欠な基材フィルムまで、その用途は多岐にわたります。
近年、資源の効率的な利用と環境への配慮から、工業用フィルムの薄膜化が進展しています。しかし、薄膜化に伴い、フィルムの表面に微小なうねりが発生しやすくなり、これが最終製品の品質に影響を及ぼすことが課題となっています。さらに、問題となるうねりは非常に微細で、数十μmのスケールで発生するため、従来の手法では定量的な計測が難しい状況でした。
このため、私たちは工業用フィルムの微小なうねりを短時間で可視化し、効率的に検査するための新しい装置を開発しました。

この装置を使用する際には、検査したいフィルムを検査ステージにセットし、計測ヘッドでフィルム全体をスキャンします。このスキャン作業は数秒で完了し、その結果は曲率カラーコンターで視覚化されます。これにより、特別な技術や知識を必要とせず、誰でも簡単にフィルムの微小なうねりを視覚的に確認できるようになります。
本革新的な装置により、工業用フィルムの品質管理と製造プロセスの向上が実現し、産業界全体における効率と競争力の向上に寄与することが期待されます。

<装置外観>

画像1:
システム全体

<検査ステージ>

画像2:
計測ヘッド、検査ステージ

<計測結果表示>

画像3:
欠陥部の曲率変化

■測定原理
独自に開発したMR法(Mesh Reflection)にて歪を計測します。
対象物にスリット照明を映し込み、照明のゆがみ量から曲率を算出します。
本手法は、AFM(原子間力顕微鏡)などで使用されている、光てこの原理で歪を増幅して計測するため、一般的な3D計測機に比べ高精度です。

■装置仕様
【面歪スキャニングセンサー LINE STRIPER】
型式 :HIU-LS200
設置距離 :150mm(ヘッド~サンプル間距離)
合焦範囲 :±25mm
計測範囲 :W200×H200mm
※計測範囲は対象物の平面度により変化します。
計測角度 :面の傾き ±7deg以内
湾曲の大きい部位は計測できません。
歪検出能力:Z=10μm以上の面歪を検出可能
※研磨したSUS板にて確認。
計測時間 :5sec以内 ※W200mmを1mmピッチで計測時。
電源 :AC100V 300W以下
耐環境性 :5~35℃ 30~80%RH(ただし結露なきこと)
質量 :3.5kg

■会社情報
創業55周年、工場の自動化に関する企画から製作・管理まで、すべての工程を一貫して対応する会社です。
中小企業では珍しく開発課があり、マイクロ波や空中超音波、画像処理などの独自のコア技術で商品開発を行っています。

会社名 : 八光オートメーション株式会社
所在地 : 〒811-2304 福岡県糟屋郡粕屋町大字仲原2753-5
創業 : 1968年
資本金 : 3,000万円
従業員 : 88名(パート含む)
ホームページ: https://www.hacmat.co.jp/

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press