2021年10月1日 11:00
ディープラーニングと地理空間技術を軸に事業を展開する株式会社オービタルネット(本社:名古屋市中区、代表取締役:小林 裕治、以下「オービタルネット」)は、10月1日、ディープラーニングを用いた空中写真判読(以下、AI判読)によって取得した屋根上ソーラーパネル位置情報をもとに、全国屋根上ソーラーパネル密度マップ及び全国屋根上ソーラーパネル市区町村別統計マップを公開しました。これまで試験公開していた「全国屋根上太陽光発電設備ヒートマップ」、「全国屋根上太陽光発電設備カーネル密度推定マップ」関東・中部版を全国版に拡大し、さらに市区町村別に統計分析を行い可視化・公開しました。
2050年カーボンニュートラル実現に向けた課題として、再生可能エネルギーを最大限導入することが掲げられています。2050年発電電力量約5~6割を再生可能エネルギーで賄おうとした場合(経済産業省 総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会)、太陽光発電は現在の4倍強のエネルギーが必要と言われています。そこで当社は現状を把握するため何処にどれだけ(設置数)の太陽光発電設備があるのかをAI判読により取得・データベース化を図り、さらに地理空間分析によって可視化したデータを公開することにいたしました。今後は野立てソーラーパネルも含めた設置場所のデータベース化を図り、その経年変化も継続して公開していく予定です。
AI判読により取得した全国屋根上ソーラーパネル【背景地図:地理院タイル[全国最新写真(シームレス)]】
■公開URL
https://www.orbitalnet.jp/maps/rooftop_solar/solar_map.html
“全国屋根上ソーラーパネル密度マップ”と“全国屋根上ソーラーパネル市区町村別統計マップ” は、タブで切り替えてそれぞれを表示することができます。
■全国屋根上ソーラーパネル密度マップ
全国屋根上ソーラーパネル密度分布マップは、AI判読した屋根上ソーラーの分布状況を約1km2四方に含まれる屋根上ソーラーの密度具合を色区分した“ヒートマップ”と屋根上ソーラーのみ密度具合を色濃度で表現した“カーネル密度推定マップ”の2種類の密度分布マップを公開しています。
背景地図は、“地理院タイル(単色)”、“地理院タイル(標準)”、“OpenStreetMap”から選べるようにしています。
全国屋根上ソーラーパネル・ヒートマップ【背景地図:地理院タイル(単色)】
全国屋根上ソーラーパネル・カーネル密度推定マップ【背景地図:地理院タイル(単色)】
■全国屋根上ソーラーパネル市区町村別統計マップ
全国屋根上ソーラーパネル市区町村別統計マップは、AI判読した屋根上ソーラーの位置情報と、令和3年1月1日住民基本台帳人口・世帯数(e-Stat: https://www.e-stat.go.jp/ )をもとに、国土数値情報(行政区域データ)(国土交通省: https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html )を加工して作成したものです。
“市区町村別1km2当たり棟数”、“市区町村別人口当たり棟数”、“市区町村別世帯当たり数”の3種類の統計マップを公開しています。
全国屋根上ソーラーパネル統計マップ(市区町村別1kmm2当たり棟数)
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/278123/LL_img_278123_5.png
全国屋根上ソーラーパネル統計マップ(市区町村別人口当たり棟数)
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/278123/LL_img_278123_6.png
全国屋根上ソーラーパネル統計マップ(市区町村別世帯当たり棟数)
オービタルネットは、これまでに培ってきた地理空間分野での知見、技術力に加えAIを活用して、お客様の課題やニーズに合わせた最適なソリューションを提供できるよう今後も尽力してまいります。
■株式会社オービタルネットについて
オービタルネットは、FOSS4G(オープンソースの地理情報ソフトウェア群)を活用した業務支援システムの開発やツール開発、地理空間データ分析などの事業を展開してきました。また、設立当初より地理情報の生産及び空間解析工程にディープラーニング・機械学習をいち早く取り入れ、業界のDX化を模索してきました。これからも幅広い分野で活用できる技術の構築を目指していきます。
企業名 : 株式会社オービタルネット
本社所在地: 〒460-0011
名古屋市中区大須四丁目13番46号 ウィストリアビル401号室
代表者 : 代表取締役 小林 裕治
設立 : 2018年
URL : https://www.orbitalnet.jp