やじうまPC Watch

ビデオカードにドリルでねじ穴を開けてはいけない

Zanderlinde氏がドリルでねじ穴を開けたGeForce GTX 980 Ti

 ビデオカードにドリルでねじ穴を開けてはいけない。

 なぜなら壊れるからだ。

 PCを自作する、分別ある人なら、電気や工学の知識がなくとも、それがやってはならないことだとおおよそ想像が付くと思う。しかし、世の中には、「まぁ、なんとかなるだろう」くらいの気持ちで結構な暴挙に出る人もいる。

 海外のlinustechtipsというフォーラムに先日投稿を行なったZanderlinde氏は、PCをアップグレードすべく、Core i7とIntel Z170チップセットマザーボード、そしてZOTACのGeForce GTX 980 Tiを購入。意気揚々と組み立ててみたところ、自作の小型ケースにGPUの巨大なヒートシンクが引っかかって入らなかった。そこで氏はCORSAIRの水冷キットを購入して、GeForceに取り付けようとした。すると今度は、今度は水冷キットとビデオカードのねじ穴が数mm合わなかった。

 ここまでくらいなら、軽いトホホ系「自作あるある」だが、続いて氏が取った行動は、ドリルでビデオカードのねじ穴を数mm拡張するというものだった。同氏は、穴を開けた位置には部品や配線はないものと信じていたようだが、果たして、ビデオカードは起動しなくなってしまった。ビデオカードを取り替えると起動するらしいので、原因がビデオカードにあることは確実だ。最終的にいらついた氏は、カードを真っ二つにしてしまった。

 ちなみに、ZOTACの980 Tiカードの国内での実売価格は8万5千円程度。

 PC Watch編集長として、もう一度言う。

 ビデオカードにドリルでねじ穴を開けてはいけない。

 なぜなら壊れるからだ。

裏面
水冷化してケースに組み付けたところ
結局、カードはこの有様に……

(若杉 紀彦)