やじうまPC Watch

CPUを万力で挟んではいけない

~自称自作派の弊社社員、買って数日でCore i7-6700Kを破壊する

弊社営業と彼の私物Core i7-6700K

 CPUを安易に万力で挟んではいけない。

 なぜなら壊れるからだ。

 弊社でAKIBA PC Hotline!を担当している営業社員は、過去DOS/V POWER REPORTで編集者も務めていたPC好き。先日も、自宅マシン用にとCore i7-6700K(約4万円)を購入し、意気揚々とFacebookに写真を上げていた。

 本日、その社員の様子がどうもおかしい。PC Watch編集部に青ざめた顔でやってきて、マザーボードを使わせて欲しいという。

 どうしたのかと問うと、そのCPUで組んだマシンが起動しなくなったという。

 原因について思い当たる節を問うと、冷却効果を上げるために、万力でCPUを挟んで、殻割りを敢行し、グリスを塗り替えたのだという。

 CPUを観察してみると、僅かにではあるが、万力で挟んだ部分の基板が欠けている。些細な傷のように見えるが、これが致命傷となったようだ。せめてCPUと万力の間に緩衝材を挟んでおけばこうはならなかったろうに。

一度殻割りしてから元に戻しているのでやや汚れているCore i7-6700K(約4万円)
端が欠けてぎざぎざになっているCore i7-6700K(約4万円)
端だけでなく中央部分も基板が変に盛り上がっているCore i7-6700K(約4万円)

 PC Watch編集長と言えども、基板が壊れたCPUを修理したりはできず、もどかしい限りだが、とりあえず彼の先のFacebookの投稿に「うけるね」を押しておいた。

 なお、彼は今晩、もう1つ6700Kを買いに行くそうだ。

FacebookでのCore i7-6700K(約4万円)の購入報告。なぜかSurface持ってるアピールもさらりとぶっ込んできているので、とりあえず、うけるね、を押しておいた

 PC Watch編集長として、もう一度言う。

 CPUを安易に万力で挟んではいけない。

 なぜなら壊れるからだ。

(若杉 紀彦)