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米国防総省、“しゃがんで”砲弾を回避する装甲車を開発中
(2014/9/8 13:29)
米国防総省の機関である国防高等研究計画局(DARPA)が、さまざまな危機回避能力を持った機敏な軍用車両のコンセプト動画を5日付けでYouTubeに公開している。
DARPAでは、「Ground X-Vehicle Technology」(GXV-T)と呼ばれるプログラムを実施することを8月に発表しており、その主目的は、機敏性を向上させることで、戦闘用装甲車の生存能力を引き上げることにある。ここで言う機敏性とは、迅速に移動、あるいは車両を再構成することで、脅威を自動的に回避する能力を意味する。
その手法はいろいろ考えられるが、今回公開されたコンセプト動画では、車両が走行中に砲弾が接近した際に、センサーでそれを検知し、瞬時に、1) 狙われた側面に可動式の盾を出す、2) 走行速度を上げる、3) サスペンションを制御してしゃがむという3つが示されている。
可動式の盾を使うくらいなら、全面を強力な装甲で覆えば良いのではとも思えるが、そうしてしまうと、重量がかさみ、走行効率も下がってしまうので、機敏性を上げる、つまり可動式の装甲を使うことで、走行性能を犠牲にせず、防御力を向上させるという狙いだ。
CGということもあって、動画はまるでゲームか映画のようにしか見えないが、DARPAはこのGXV-Tに真剣に取り組んでおり、これまでこの分野に参入していなかった企業などの参加を呼びかけている。